導入事例CASE

Microsoft社の「ライセンス調査」への対策

ソフトウェアの棚卸しと管理体制構築で、ライセンス過不足の可視化を実現

株式会社アーバン・コミュニケーションズ

基本情報
設立
1989年8月9日
職員数
404名 (2012年12月1日現在)
業種
卸売・小売
URL
http://www.tokyogas-com.co.jp/
効果/目的
概要 株式会社アーバン・コミュニケーションズ様(現社名:東京ガスコミュニケーションズ株式会社様)は、専門性を培い、東京ガスグループの“ハウスエージェンシー”として、ガス化推進、食、環境の各分野の強みを活かし、広告、セールス・プロモーション、コンサルティング等の業務を通じて、各社の「企業価値の創造」と「ブランドイメージの向上」に貢献していらっしゃいます。
また、クライアントとその先のお客様を理想的なコミュニケーションで結ぶため、常に市場の変化を先取りして、企画・提案・行動されております。

-SAM診断サービス実施のきっかけ・目的をお教えください。

アーバン・コミュニケーションズ 中山様(以下 中山様):Microsoft社より2012年5月に「ライセンス調査」の連絡がありましたが、Microsoft社の保有証明となる部材が正確にはわからず、また、ライセンス調査票への回答方法もよくわからなかったために困っていました。

同時期に開催されていた情報セキュリティEXPOでMOTEXブースへ立ち寄った際に、「SAM診断サービス」の紹介を受けました。既にLanScope Catを導入済であったため、当社の課題を解決できると考え、MOTEX社の「SAM診断サービス」を申し込むことにしました。

EXPOブース
情報セキュリティEXPO

-SAM診断をサービス実施したことでの効果やエピソード等がございましたら、お教えください。

中山様:SAM診断サービスを通じて、下記5点の効果がありました。

【1】Microsoft社のライセンス保管部材を再確認でき、また、ライセンス管理の正しい知識を得ることができました。今後の管理を行う上で有効に活用できました。

【2】ハードウェアおよびソフトウェアの棚卸しを実施し、ライセンス過不足を可視化して現状把握を行えたことで、今後のライセンス購入の方向性がわかり、管理がしやすくなりました。例えば、パッケージ製品を購入すると、すべてのパッケージおよびインストールメディア等を管理する必要があるため、保管場所も確保する必要があり、管理が困難となります。しかしながら、ボリュームライセンスで購入すると、メーカーのWEBサイト(VLSC)で購入履歴を把握できますので、管理がしやすくなります。また、メーカーに対する購入実績の証明もしやすくなります。

【3】LanScope Catを導入していることで、利用状況の証拠として提出できるので、Microsoft 社のライセンス調査対応として非常に有効となりました。

【4】Microsoft社よりライセンス調査依頼が来てから1ヶ月経過しても対応に迷うことばかりでしたが、SAM診断サービスを実施した結果、約3ヶ月で完了することができました。また、社内ネットワークに接続している端末はすべてLanScope Catを導入しているため、ハードウェアやソフトウェアの利用状況の確認はスムーズでした。しかしながら、スタンドアロンPC等のLanScope Cat未導入端末では、手動での確認となるため、調査が大変でした。工数としては、LanScope Cat未導入端末の調査に全体工数の8割は掛かっていたかと思います。そのため、仮に全端末がLanScope Cat未導入であった場合には、かなりの工数が掛かったかと思います。

【5】何よりも、Microsoft社と当社の間に入ってくれたことで、疑問点や不安点を解消することができ、非常に助かりました。

SAM診断サービスのポイント・効果
SAM診断サービスのポイント・効果(クリックすると拡大します)

-ライセンスの購入時の規定や管理体制についてお教えください。

中山様:現在は2名体制で管理・運用を行い、「集中管理」を実施しています。

一定金額以上の物品を購入する場合には、購入申請を上げることになっています。申請ルートのなかに、PC関連の購入窓口となるPC管理部門が含まれていることと、導入作業はPC管理部門が必ず対応することになっているため、購買希望部門からPC管理部門へ連絡がくる運用ルールになっています。 また、社員には基本的に管理者権限を与えていないため、勝手にインストールができないようにしています。万が一インストールができた場合でも、LanScope Catのアラームとして把握できるため、未申請の場合には、社員の所属部門に確認することになっています。

新入社員研修時において、LanScope Catの導入および運用について説明し、『同意書』にサインをもらうことで、PCの利用に関して意識付けを行っています。研修では、LanScope Catは、社員監視ツールではなく、何らかの事故・事件が起こった場合に、問題がない社員を守るツールという位置づけであると説明しています。 もし、社員側のPC利用ルール誤認識によりLanScope Catでアラームが発生した場合には、PC管理部門側から各部の部門長へ報告します。部門長から社員へアラーム発生状況を確認・指導をしてもらうことで、各部の業務に応じた運用になっていると思います。

-今後、ソフトウェア資産管理で行いたいことがあればお教えください。(台帳作成方法、ライセンス購入の体制・方針など)

中山様:現在、ハードウェア/ソフトウェア/ライセンスの管理台帳については、LanScope Catと別に独自の管理データベースで管理をしています。インベントリ情報は「LanScope Cat」で管理していますので、独自管理DBと突き合わせを行い、齟齬情報を確認しています。

基本となる管理はできていると考えていますので、今後はライセンスの「残数管理」や「履歴管理」をしていきたいと考えています。「残数管理」は、各部門での費用負担があるため、会社全体でのライセンス総数管理ではなく、費用負担部門単位での残数管理を行っていく必要があります。(例えば、A事業部でライセンスが30本余剰、B事業部で20本不足している場合でも、A事業部からB事業部に20本を割り当てることはできません。)

また、現在の端末に入っているライセンスの把握はできていますが、端末の廃棄・交換等で、ライセンスを付け替えた場合の「履歴管理」も実施したいと考えています。

上記の内容をLanScope Catの「ソフトウェア資産管理画面」を活用し、「検討中」「導入済」「廃棄済」の購入ステータスで分けて、契約毎に管理をできるように検討していく予定です。

※本事例は2013年3月取材当時の内容です。

ソフトウェア資産管理画面
【ソフトウェア資産管理画面】(クリックすると拡大します)
ご利用された LANSCOPE エンドポイントマネージャー オンプレミス版 の機能構成について

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