導入事例CASE

個人情報保護法の施行を受け、セキュリティを強化

TCO削減のため導入したシンクライアント環境もCatで一元管理を実現

熊本信用金庫

基本情報
設立
1923年8月29日
職員数
205名
業種
金融・保険
URL
http://www.kumamoto-shinkin.jp/
効果/目的
概要 熊本県熊本市中央区に本店を置く熊本信用金庫(くましん)は、19店舗の営業店舗で熊本市とその周辺地域を事業区域とし、地域密着を基本としている金融機関です。
1923年(大正12年)に設立され、熊本の発展と共に歩んで90年、伝統に培われた信頼関係をベースに、つねに新しい時代と共感できるよう“変革”を実践し、身近で親しみやすいお客様本位のサービスを提供しています。

-LanScope導入の経緯についてお聞かせください。

熊本信用金庫 浅井様(以下 浅井様):1988年から利用していた汎用機「ACOS」から、サーバによる「オープン系システム」へ移行すると共に、セキュリティポリシーやリスク管理に基づいたセキュアなコンピューティングシステムを構築し、情報モラルの向上と内部情報漏えい対策を行うためです。

さらに、2005年個人情報保護法を受け、個人情報の適切な保護と利用を図るために、個人情報の保護に関する法律および金融分野における個人情報保護に関するガイドライン、その他の関係法令等を遵守するとともに、お客様の個人情報の適正な取扱いに努めるため、厳格なセキュリティ対策が必要となりました。

熊本信用金庫 事務部 事務開発課 浅井雅巳様

-LanScopeをお選びいただいた決め手をお教えください。

浅井様:LanScopeを導入した2003年以前からActiveDirectoryとStarOfficeで役職や所属に応じたアクセス権限を実現し、FDやUSBデバイス等のリムーバブルメディア利用は原則禁止、本部の一部のみ申請書の提出などで情報の取扱いについて対応していました。しかし、万一の際の原因究明ができる仕組みとして操作ログの収集が必要であり、複数のセキュリティツールを検討しましたが、当時の製品はフル装備で非常に高価であり、ActiveDirectoryと重なる部分があったので、既製品で使える機能だけに絞れたLanScope Catの導入を決めました。

-仮想デスクトップ環境の導入の経緯をお聞かせください。

浅井様:以前から、情報漏えい対策、TCO削減、利便性向上などの対策はしていましたが、シンクライアント導入のきっかけは、管理工数や復旧工数を削減できることで、TCO削減が期待できる点が大きかったからです。

個々のユーザのOSやアプリケーションをサーバ上で実行し、操作画面のみをクライアントに配信することで、クライアント環境を一元管理することができ、運用管理コストの削減、情報漏えいの事前予防、さらなる利便性の向上などの効果があります。クライアント端末ごとにアプリケーションをインストールしなくてよくなった点や、プリントサーバを立てることにより、プリンタ更改などは非常に楽になりました。

また、クライアント端末の故障時、従来であれば機器の故障・障害内容によっては、再セットアップおよび当金庫の環境設定を行わなければならないため、1~2日以上を要していましたが、機器を予備機と交換することで今までの環境を継続できます。また、専門的な知識も不要となったことが大きいです。

熊本信金様 デスクトップ仮想化による利便性向上のイメージ

(クリックすると拡大します)

-LanScopeをご利用いただいている環境についてお聞かせください。

浅井様:本部と各営業拠点をあわせて、約90台のファットクライアントと、仮想化デスクトップ環境(VirtualPCCenter)」を利用する約70台のシンクライアントがあり、これらの端末をLanScope Catで一元管理しています。

シンクライアントシステム導入以前から、各自のセキュリティカードにより職務権限に応じた自分のデスクトップ環境をセキュアなイントラネット上からアクセスし、利用できる環境を構築していました。
例えば、本部職員が営業店へ臨店する際に、金庫情報ポータルやマイドキュメントなど自分の環境を利用できます。また、人事異動時は着任時の連絡でシステム上の人事異動を行い、所属部署および職務権限に応じた利用を速やかに行えるようにしています。

-LanScopeのご運用方法についてお教えください。

浅井様:プリントポリシーで10枚以上印刷するとアラームになるよう設定し、余分な印刷履歴であれば、直接職員へ連絡することもあります。注意喚起の意識が職員から職員へと自然に広がっており、今では印刷する前にプレビューで枚数確認する状態へと改善することができ、ヒューマンエラーによる大量印刷を防止することができました。

『各店舗からPCが足りない』と意見が挙がった際も、アプリケーション稼働とPC稼働確認からPC不足の実態をチェックして本当に不足しているのかどうか現状把握を行いました。PC稼働状況の画像を貼付して役員会へ提出し、精査することで各店舗へのPC導入コストを最小限に抑えることができました。

また、金庫情報ポータルとしてStarOfficeXを利用しているため、ほとんどの業務はWebアクセスで管理ができています。例えば、インターネットで探し物をしていそうな職員を見つければ、アドバイスをすることもあります。監視というだけでなく、コミュニケーションツールとしても活用しています。

プリントログ管理画面
プリントログ管理画面(クリックすると拡大します)
リアルタイムイベント解析レポート画面
リアルタイムイベント解析 レポート画面(クリックすると拡大します)

-今後のネットワーク管理、LanScope活用の展望をお教えください。

浅井様:サーバ仮想化やクライアント環境の仮想化への移行をステップごとに行ってきました。
2014年4月9日(日本時間)にサポート期間が終了し、セキュリティ更新プログラムなどの重要なサービスの提供がなくなるWindowsXP/Office2003対策も含め、残りのファットクライアントからシンクライアントへの移行やスマートデバイスの利活用をハイブリッドシンクライアントで検討しています。また、ネットワーク仮想化など技術の進展を注視しながら、TCO削減とポリシーに基づいたセキュリティ対策とそれらの維持管理を行っていきます。

※本事例は2013年6月取材当時の内容です。

ご利用された LANSCOPE エンドポイントマネージャー オンプレミス版 の機能構成について

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