導入事例CASE

WindowsとMacの一元管理でセキュリティレベルを向上

社員が気持ちよく仕事できる環境を実現

株式会社イード

基本情報
設立
2000年4月28日
職員数
単体:148名/連結:184名 ※2015年1月末現在(アルバイト含む)
業種
IT・情報通信
URL
http://www.iid.co.jp/
効果/目的
概要 マーケティングリサーチをベースとしたデザインマネジメントコンサルティング会社の旧イードと、WEBメディア開発運営会社の旧IRI-CTが合併して生まれた、コンテンツマーケティングカンパニーです。「We are the User Experience Company.」という考えのもと、インターネットを活用した企業のマーケティング支援事業を軸に、全てのステークホルダーにとって最高のUXを提供できるよう挑戦し続けています。

-LanScope Catを導入いただいた背景・目的をお教えください。

管理本部 情報システム部 次長 馬場 淳一様(以下 馬場様)
弊社は、ScanNetSecurityを始め、RBB TODAY、レスポンスといったWebメディアを20以上運営しています。またその他にも、調査事業やECプラットフォームの提供など幅広くビジネスを展開しているので、ネットワークやITシステムの構成はとても複雑です。現在従業員が180名程度(グループ全体)ですが、PCやスマートデバイスなど、IT資産は800台を超えています。

とくに複雑なのは、Webメディアの事業部です。社員がPCを自由に選択して購入することができるため、WindowsとMacが混在しています。また、業務システムやOfficeなどの一般的なアプリに加え、グラフィックツールやフォントのライセンス、各種モバイルデバイスなどハード・ソフトとも製品分野が多岐にわたっています。さらに、編集部ごとの市場分野や特性により、システムの運用ポリシー、セキュリティポリシーが統一しにくいのが課題でした。

このような状況を、情報システム部ではアルバイト含めて4名で運営しています。情報システム部門部のミッション以下の4つです。

  1. 1)IT戦略の立案・実施
  2. 2)基幹システムの管理・運用
  3. 3)IT資産管理(調達・管理)
  4. 4)サポート

少数精鋭のため、業務の効率化が必須でした。

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▲(上から)
管理本部 情報システム部
次長 馬場 淳一 氏
稲澤 将紀 氏

-LanScope Catを選定した決めてをお教えください。

馬場様
LanScope Catの導入の決め手は、まず、Macに対応していたことです。資産管理ソリューションの多くは、管理を自動化するためクライアント側にエージェントをインストールする必要がありますが、Macに対応していない製品も少なくありません。しかし、MacとWindowsの管理が別々になると管理する側の負担が増えてしまいます。 いくつかのソリューションを検討した結果、管理画面もひとつに統合され、混在環境でもクライアントの一元管理ができることからLanScope Catの導入を決めました。
もうひとつの決め手は、製品の将来性です。ベンダーから複数の製品提案を受けた中で、LanScope Catの保守更新率は92%と、競合製品と比較しても非常に高いものでした。

ソフトウェアの保守契約を更新するということは、それだけサポート体制が充実しておりお金を払っても使い続けようとするユーザーが多いということだと思います。実際、導入してみて、LanScope Catの運用ナビゲーションページ「猫ナビ」などといったオンラインサービスも利用しており、ヘルプデスクの対応も充実していますね。
また、管理ソフトのためにPCの動作が遅くなるなどの影響を出したくなかったので、エージェントが軽くてPCに負荷がかからないのも重要な評価ポイントでした。

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▲Windows・Mac混在の資産管理のイメージ画面

-LanScope Catを導入後、どのような効果があったかお教えください。

馬場様
LanScope Cat導入前の資産管理はExcelで行っていましたが、棚卸は年1回が限度で、調査期間も1か月は要していました。それでもおそらく100%の機材、ソフトの把握はできていなかったと思います。特に、不明なソフトウェアの存在を排除できなかったことで、だれが使っているのかわからないソフトが存在したり、勝手にアプリをインストールしたりと、セキュリティ上もコンプライアンス上も問題でした。
棚卸がきちんとできていないと、無駄な機材やソフトウェアライセンスを購入することにもなります。LanScope Cat導入前は部門単位でライセンスを購入していたため余剰ライセンスが存在していました。今では会社全体でライセンスを把握し管理できているので、二重投資やライセンスの無駄がなくなったことも導入の大きなメリットです。社内のPC、サーバー、といった機器からOS、アプリケーション(購入、フリーソフト、バンドルソフト)、ライセンス数などが管理画面で把握できることが安心に繋がっています。

-他にも導入効果があれば教えてください。

馬場様
セキュリティ対策としては、ログ管理機能を活用しています。業務サーバーなどのさまざまなログを収集していますが、LanScope Catでは個々のクライアント端末の操作ログを取得することができます。操作ログを取得することで、大きなセキュリティインシデントがあった場合、フォレンジックのための有効な情報となり、訴訟や裁判になったときの証拠とすることができます。
また、標的型攻撃対策では、防壁をすりぬけたマルウェアの活動をいかに発見できるか、それを阻止できるかが重要です。トラフィックモニタリングも有効ですが、サーバーやクライアントのログ情報を分析することで、より精度の高いモニタリング、あるいはワーニングの分析によって攻撃や不正侵入の早期発見が可能になります。現在では不明ソフトウェアや不審ソフトウェアの発見・排除とあわせてセキュリティ対策に利用しています。

ただ、管理する側としては、どこまで社員の業務状況を見てよいのかも特権ユーザーとして気を付けなければいけないポイントだと思っています。検討した製品の中には、常に社員全員のPC画面が一覧で見えるものもありましたが、ここまで見えてしまうのは逆に管理する側の負担になると考えて腰が引けてしまいました。
情報システム部として全社には、「問題が起きたとき社員個人や会社の潔白を証明するためのデータとして端末のログ収集を行なっています。」と説明しています。
ポリシーを明確にし、コンセンサスを得てうまく活用することで、社内の従業員が気持ちよく業務に励むことのできる環境作りをこれからも大切にしていきたいと思います。

※本事例は2015年4月取材当時の内容です。

ご利用された LANSCOPE エンドポイントマネージャー オンプレミス版 の機能構成について

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