導入事例
iPad250台をWindowsタブレットへ移行! 管理ツールにLanSocpe Anを採用した理由とその導入効果とは?
- 株式会社日本アクア
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日本アクアが誇る断熱材「アクアフォーム」
利用者と管理者の双方にメリットをもたらしたSurfaceの導入
日本アクアは2年前、外出の多い営業マンにiPadを貸与し、Windows PCと合わせ2台を業務で利用していた。しかしOfficeソフトをはじめとして、業務で利用するほとんどのソフトウェアやシステムを、Windows OSで構築しているため、iPadではこれらのソフトウェアやシステムで利用できる機能が制限されるなど、現場からは使いづらいという声が多数上がっていたという。そこでiPadの契約期限が満了するタイミングで、すべてのiPadをSurfaceに移行し、業務で利用する端末をSurface 1台に集約した。Surfaceを導入したことによる効果について代表取締役の中村氏は次のように話す。
「もともと業務の生産性を向上させ、効率よく仕事をしてもらうためにiPadを導入しました。しかしiPadでできることは限られていて、報告書の記入など簡単な業務を行うにしてもキーボードの無いiPadでは限界がありました。Surfaceであれば、基盤はWindows OS、またキーボードもPCと同じ使い勝手で利用できます。結果的にSurfaceへの移行が、本来の目的である生産性向上の実現につながりました。」(中村氏)
SurfaceはiPadが持つ携帯性を保ちつつ、出先の現場や移動中でも社内と同様に業務ができる点で営業マンからも好評だ。
「iPadの導入直後は、使い方について社内からの問い合わせが非常に多く大変でした。ですがSurfaceは中身がWindowsなので、使い方が分からないという問い合わせはほとんどなく、デバイスを積極的に活用していきたいという営業マンからの声が増えました。」(三田氏)
こう話すのはSurfaceの導入検討から端末管理まで行う総務部の三田氏だ。日々多忙な管理者にとって社内からの問い合わせの対応件数が減っただけでなく、自身で導入を推進したデバイスを、より活用したいと社員が前向きに考えてくれていることは非常に嬉しいと三田氏は話す。
株式会社日本アクア 代表取締役 中村 文隆 様
iPadからSurfaceへの乗り換えで業務端末を集約
MDMの入れ替えで判明した未使用端末!
端末管理の必要性を体感!
社内だけではなく社外でも利用することが多いSurfaceの管理では紛失対策も必須だ。導入当初は、iPadを管理していた他社のMDMを継続して利用していた。そんな同社が、MDMの入れ替えを検討するきっかけとなっ たのは位置情報機能だ。
「iPadを導入していた頃はMDMで位置情報を取得していました。そのため、紛失時にはまず位置を確認することができました。iPadをやめてSurfaceに移行してからも数ヶ月間は同じMDMを利用していましたが、位置情報を取得する機能がSurfaceには対応していませんでした。幸いにも紛失は発生していませんが、万が一のことを考え、やはりSurfaceの位置情報を取得したいと考えました。その時にちょうどLanScope Anの提案を受けて、同じコストで、今できていないことができるようになるならと、MDMの入れ替えを決めました。」(三田氏)
位置情報の取得機能に加えて、資産管理やメッセージ・アンケート機能など、以前に利用していたMDMには無い機能が豊富に搭載されていたことも入れ替えを後押ししたと三田氏は付け加えた。
「もちろんMDMの入れ替え時には社内通知やマニュアルの作成など事前準備は必要でした。しかし実際にMDMを入れ替えるために必要な作業工数はとても少なく、これなら問題ないと思いました。実際、作業に関して社員からの問い合わせもほとんどなく、LanScope Anの展開もスムーズに完了できました。」(三田氏)
また入れ替え作業を通して、貸与しているにもかかわらず、利用されていないSurfaceを数台発見した。事業所に理由を確認すると、業務の都合で利用予定がなくなった端末をどうすれば良いか分からずに、放置していたのだという。このようにLanScope Anの展開がきっかけで未使用端末を発見したことが、ルール整備にもつながり、また管理者として端末管理の必要性を痛感したという。
「LanScope Anの展開後は、1日1回は管理コンソールにログインして、未稼動の端末が無いか、稼働管理機能を利用して確認しています。未稼動の端末があれば利用状況を確認し、再配置することで、余分に端末を購入しなくても済むので、コスト削減にもつながっています。」(三田氏)
ExcelとMDMの〝二重管理〟を解消!
LanScope Anで一元管理!
どの部署の、誰が、どのような機器を利用しているのか、社内のIT資産を把握することは今や企業では当たり前になっている。同社では紛失対策だけではなく、日々の端末管理でもLanScope Anを活用している。
「以前は、Surfaceを配布している社員の名前や所属部署などはMDMではなくExcelで管理していました。LanScope Anが良いなと思ったのは、紛失対策に加えて、管理コンソール上でExcelと同様の端末管理ができることでした。毎月、事業所間の異動があり、所属部署や利用者が変わることもあるので、管理コンソールから簡単に端末情報の変更ができる点はとても魅力的に感じています。以前利用していたMDMでは、所属部署や利用者、端末情報などを一覧でまとめて確認することができず、台帳管理とは程遠いものでした。」(三田氏)
LanScope Anの資産情報一覧画面は38項目のハードウェア情報を自動収集し、管理者が必要とする情報のみを選択、一覧で表示することができる。また利用者名や所属部署など自動で収集できない項目は、手動登録もしくはエクスポート・インポート機能で一括登録が可能だ。
またハードウェア情報だけではなく、その端末にどのようなソフトウェアがインストールされているかも同社ではチェックしている。「プログラムと機能」を開き、インストールされているソフトウェアを1台1台管理者が目視で確認する方法は、工数がかかり現実的ではない。そこで同社ではLanScope Anを活用して、ソフトウェアのインストール状況を確認していると三田氏は話す。
「1つの端末にどのソフトウェアがインストールされているかは、以前利用していたMDMでも確認できました。LanScope Anはこの機能に加えて、どのソフトウェアがどの端末にインストールされているのか、ソフトウェアごとに確認もできるので管理しやすいと感じています。」(三田氏)
さらにLanScope Anでは「プログラムと機能」のソフトウェア情報だけでなく、Windowsストアからインストールするアプリ情報も収集する。同社は今後、端末利用やセキュリティに関する規定を改定し、不要なソフトウェアやアプリをインストールしている利用者がいた場合には注意喚起を実施するなど、規定に基づいた運用をしていきたいと考えている。
Windowsの強みを活かした職場環境の整備へ
「Surfaceの導入により、社内と同じ業務を社外でも行えるようになったことが大きいです。わざわざ外出先から会社に戻り業務を行わなくても良くなったため、業務の生産性は確実に向上しています。そのおかげで残業代も以前と比べ10%程度削減できました。」(中村氏)
さらに今後は、Windowsの強みを活かし、社内の人事システムとの連携を強化していくと三田氏は語る。
「これまではiPadとWindows PC双方のことを考え、社内システムなどの改修や導入を進める必要がありました。iPadからSurfaceに移行した今はWindowsをベースに考えることができます。システムを検討する立場としては非常に進めやすく、これからも社員が働きやすい環境をより率先してつくっていきたいと考えています。」(三田氏)
タブレットの導入を検討する企業が増えている中、同社がWindowsタブレットを選択した理由、そしてその導入効果は多くの企業で参考になるだろう。
LanScope Anの管理画面から端末の状況を確認