IT資産管理

安心して運用し続けて頂けるような製品に・・・ 進化したLanScope Cat Ver.8.4.0.0をリリース

皆様、お待たせしました。LanScope Cat Ver.8.4.0.0は、新たにご使用頂く方々へはもちろんのこと、すでに運用していただいている方々にとくに喜んで頂けるような製品を目指しました。

昨年8月にLanScope NEWS(Web版)にて「Ver.8.4.0.0は保守性および運用性の向上と、よりログを活用できる製品へとパワーアップする」とお伝えし、その通りに成長したLanScope Catを紹介いたします。

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インフラとして安心して使い続けて頂くための改良

LanScope Catでは、管理者の方にいつも快適にご使用頂けることを目指して開発しています。ですが、環境やデータ量など状況の変化によって、エラーの発生に繋がることや、時にはログなどの必要な情報が取得できなくなるなどの重大な問題が出てきてしまいます。これらは非常に大きなインシデントにもかかわらず、問題になった後に発覚し、対応が後手になってしまいがちでした。そのような現状を打破し、安心して使って頂けるよう、本バージョンでは大きく3点のアプローチから改良を行いました。

1.問題発生要因の削減
2.問題の兆候に気づける仕組み
3.解決スピードアップと負担削減

まず、問題につながる要因を削減しており、とくに運用開始するにあたって重大なポイントであるクライアントモジュール(MR)の展開について改善しています。プログラム的な原因解消はもちろんのこと、MRインストール後に端末再起動をして頂けるようにメッセージを表示することや、強制的に再起動することを可能にするなど、よりスムーズな展開を目指しています。

次に、問題の兆候に気づく手助けとなる機能を搭載しました。データ更新やバックアップといった統合マネージャーにて日々行っている様々な処理を、ひとつのチャートとして時系列でまとめました。チャートに表される処理時間が徐々に延びていたり、急激に変化していたりが視覚的に、しかも複数の情報を一度に確認できるので、異常の兆候を検知しやすくなりました。また、複数の処理が同時に行われるタイミングを減らすために、設定してあるスケジュール時間を変更するといった事前対策にも、さらには対策後の効果判定にもこのチャートは活躍します。そして、もし問題が発生してしまった場合にも、少しでも早く問題を解決するための仕組みも用意しました。

●MRインストールの成否と結果ログを指定したサーバーへ自動収集する
●Web閲覧などの各種ログをデータ更新せずにコンソールから確認する
●マネージャーがどのような処理状況であったかをログ出力する
●クライアントがどのような稼働状況であったかをログ化し、直接コンソールから収集する

これらの仕組みにより、問題発生時の状況確認や情報採取、さらには解決確認など、管理者様の時間や手間がかかっていた部分を大きく改善しています。また、弊社内でもLanScope Catを運用しており、管理者からは実際に使った上での感想を頂いています。

問い合わせる際の手間が減り、社員側の負担も大きく減った、マネージャーの処理状況チャートをスケジュール設定時刻の調整に活用できた、MRインストールの再起動通知が便利だった、などです。手前味噌ではありますが狙い通りの価値を提供できたと感じています。

Webコンソールによるログ活用の拡大

こちらも昨年末のご紹介通り、Webコンソールを強化しています。目玉としては、社内ポリシーがどれほど守られているのかを数値で表現し、現時点だけでなく推移が把握できる「サマリー」画面の追加です。以前の「セキュリティ診断レポート」に近いのですが、デザインや操作性だけでなく、アラームの内訳でも推移が確認できるなど、よりわかりやすいレポートです。

先日のリリース発表会後の懇親会では、管理者として運用している方に対して開発者からデモをさせて頂きました。その方は使い始めて間もなく、アラームが毎日上がってくるがどうしたらいいのか迷っているとのことでしたが、「サマリー」の昨日と比べてどう変化したのかがひと目で分かる点を高く評価して頂きました。

他にも、仮想化環境にも対応できるようにログオンユーザー単位のレポートや、人やファイルからの検索だけでなくデバイスの検索も可能にしています。これらを単一の機能として追加しただけでなく、他画面との連携も重要視して開発しています。

例えば、紛失したデバイスを探すシーンでは、検索によるデバイスの特定から、そのデバイスに対する操作、さらにはその周辺でデバイス以外にもどのような操作をしていたかがわかるので、使用者特定やセキュリティインシデントが発生していないかの確認までを一連の操作で行なえます。

このように、問題を特定する際などに、取り掛かり段階で絞る事ができるのと同時に、そこから原因を速やかに特定するためのヒントを追いかけて確認範囲を広げられるので、大量の情報を扱う管理者様にとってWebコンソールがより活躍します。

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バンニャが操作をお手伝い!チュートリアル機能

初めてお使いになる方の手助けとなる「チュートリアル」機能を加えており、目的別に何からすればいいのかをバンニャがわかりやすく導いてくれます。こちらも、先日の発表会でデモをさせて頂きました。メインで使用している機能以外については、まだ使い方がわからない機能も多いので役に立ちそうという意見を頂けています。コンテンツは定期的に充実させる予定なので、ぜひコンソール右上にいるバンニャに触れてみてください。

他にもここでは紹介しきれないほどに大小様々な改良を行いました。LanScope Catは導入時点で完結する製品ではなく、運用し続けることでユーザー様のセキュリティと生産性をさらに高めていくことを目指しています。そして、安心して運用し続けて頂けるような製品としての、大きな一歩がこのVer.8.4.0.0になります。ぜひ、この成長を体感してください。

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<LanScope Cat Ver.8.4.0.0情報>最新バージョンVer.8.4.0.0の全貌はこちら
<最新バージョンをハンズオンで学ぶ>LanScope Catトレーニングセミナー

※本内容に記載されている内容は公開日当時の情報です

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この記事を書いた人
奥野 侑
2004年入社、開発本部に所属。LanScopeシリーズの設計、開発に従事。Cat Ver.8.3.0.0の開発プロジェクトリーダーを担当。趣味は「フットサル」「ボウリング」「カラオケ」