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FileVaultとは?メリットや必要性、有効化する手順を解説

Written by WizLANSCOPE編集部

FileVaultとは?メリットや必要性、有効化する手順を解説

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FileVaultとは、macOSに標準搭載されているディスク暗号化機能で、有効化することで、ディスク全体を暗号化できます。

この機能を活用することで、デバイスが紛失・盗難に遭った場合でも、データを保護できる可能性が高まります。

リモートワークの拡大など、働き方の多様化に伴い、社外にデバイスを持ち出す機会が増えている現在、 FileVault への注目は高まっています。

本記事では、FileVaultのメリットや注意点、有効化する手順などを解説します。

▼本記事でわかること

  • FileVaultの概要
  • FileVaultのメリット
  • FileVaultの注意点
  • FileVaultを有効化する手順

「FileVaultとはなにか」「なぜ有効化が推奨されるのか」などを知りたい方はぜひご一読ください。

FileVaultとは


FileVault(ファイルヴォールト)は、macOSに標準で搭載されているディスク暗号化機能です。

暗号化とは、平文のデータを特定の鍵(パスワードや暗号キー)を使わなければ読めない形に変換する仕組みです。

FileVaultを有効にすると、ディスク全体が暗号化されるため、万が一デバイスを紛失したり、盗難に遭ったりしても、デバイス内のデータを第三者に閲覧・改ざんされるリスクを低減できます。

なお、FileVaultを使う際は、暗号化を解除するための「復旧キー」が発行されます。

パスワードを忘れたときに使うための大切なキーなので、安全な場所に保管しておく必要があります。

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FileVaultのメリット・必要性


FileVaultを有効化する最大のメリットは、デバイスに保存されているデータの保護を大幅に強化できる点です。

FileVaultには、AES-XTSという非常に強力な暗号化アルゴリズムが採用されており、これは高度な専門知識を持つ人でも簡単には解読できないレベルの安全性を備えています。

前述したように、FileVaultを有効化すると、ディスク全体がまるごと暗号化されるため、仮にデバイスを分解してハードディスクを取り出したとしても、パスワードを入力しない限りはデータを読み取ることができません。

また、Mac同士を接続してデータをやり取りする「ターゲットディスクモード」という機能を使った場合でも、FileVaultを有効にしていれば、同じようにパスワードを入力しない限りデータにアクセスできません。

このように、FileVaultは「万が一の盗難・紛失」などの事態において、非常に強力な保護機能を発揮します。

テレワークや外出先での作業など、PCを持ち運ぶ機会も多くなっている現在では、FileVaultを有効化することが強く推奨されます。

FileVaultの注意点


FileVaultは非常に強力なセキュリティ機能ですが、その分、注意しておくべきポイントもあります。

まず、FileVaultを有効にすると、セキュリティ保護のため自動ログイン機能が使用できなくなります。

そのため、デバイスを起動するたびに必ずパスワードを入力する必要が生じ、手間に感じる場面が増える可能性があります。

また、パスワードを忘れてしまうとデータを取り出せなくなるという点にも注意が必要です。

FileVaultで暗号化されたデータは、正しいパスワードまたは復旧キーがない限り解除できません。

つまり、パスワードを忘れると、自分自身でもデータにアクセスできなくなる可能性があります。

このような事態を避けるためにも、パスワードや復旧キーは、安全な場所で確実に保管しておく必要があります。

なお、Appleでは「iCloudアカウントでディスクのロックを解除できるように設定する」ことを推奨しています。

この設定を行っておくことで、万が一パスワードを忘れてしまった場合でも、Apple IDを使ってディスクのロックを解除することができ、復旧の負担を軽減できます。

FileVaultを有効化する手順


FileVaultは、以下の手順で有効化できます。

  1. Appleメニューから「システム設定」を選択する
  2. サイドバーの「プライバシーとセキュリティ」をクリックする
  3. FileVaultをオンにする
  4. ロック解除やパスワードのリセット方法を選択する

参考:Apple サポート (日本)「FileVaultを使用してMacのデータを保護する」

暗号化処理には、ストレージの容量によって数十分から数時間かかる場合もあります。

ただし、設定後はバックグラウンドで自動的に処理が進行するため、暗号化中も通常どおりデバイスを使用できます。

また、ロック解除やパスワードのリセット方法は、「iCloudアカウント」か「復旧キー」の2つから選択できます。

どちらの方法を選んだ場合でも、他人がアクセスできないよう、管理の徹底が求められます。

業務用PCにおけるFileVaultの管理方法


企業・組織においては、多数のデバイスを管理する必要があるため、一部のデバイスでFileVaultが有効化されていなかったといった事態も発生しかねません。

セキュリティ上の穴を作り出さないためにも、企業・組織は、「どのデバイスでFileVaultが有効化されているか」を正確に把握することが求められます。

また、従業員に復旧キーの管理を任せてしまうと、紛失・漏洩といったリスクが発生する恐れもあります。

そのため、復旧キーを組織として適切に管理することも非常に重要です。

これらの課題を解決するには、FileVaultの設定状況や運用状態を一元的に管理・把握できる専用ツールを導入することが推奨されます。

ツールを利用することで、保有する全デバイスに一括でFileVaultを適用したり、復旧キーを自動的にサーバー側にバックアップ・保存できたりするため、管理コストを抑えつつ、紛失のリスクを大幅に低減できます。

管理対象のデバイスが多い企業・組織では、効率的な運用管理を支援するツールの導入もあわせて検討することが推奨されます。

FileVault管理のサポートに「LANSCOPE エンドポイントマネージャークラウド版」


前述の通り、FileVaultの有効化状況を正確に把握し、復旧キーを適切に管理することは、セキュリティ強化を目指す企業・組織にとって欠かせない取り組みです。

そこで、本記事では、 FileVaultの設定状況を把握でき、復旧キーの自動取得にも対応したIT資産管理・MDMツール「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」を紹介します。

「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」では、FileVaultの設定を強制化し、暗号化の際に発行される「復旧キー」を資産情報として自動取得できます。

これにより設定漏れや復旧キーの管理漏れを無くし、万が一デバイスを紛失してしまった場合でも、情報漏洩リスクを大幅に低減することが可能です。

「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」についてより詳しく知りたい方は、下記のページや資料をぜひご確認ください。

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まとめ

本記事では「FileVault」をテーマに、メリットや注意点、有効化の手順などを解説しました。

▼本記事のまとめ

  • FileVaultとは、macOSに標準搭載されているディスク暗号化機能で、有効化することで、ディスク全体を暗号化できる
  • FileVaultを有効化する注意点として、「セキュリティを保つために自動ログイン機能が使えなくなる」「パスワードを忘れてしまうとデータを取り出せなくなる」などが挙げられる
  • セキュリティ強化を目指す上で、「どのデバイスでFileVaultが有効化されているか」「復旧キーが正しく保管されているか」などを適切に管理・把握することは、非常に重要である

FileVaultを有効化することで、万が一デバイスを紛失したとしても、デバイス内のデータを強固に保護することができます。

社外にデバイスを持ち出すことが増加傾向にある現在では、プライバシー保護や情報漏洩対策の観点から、FileVaultを有効化しておくことが推奨されます。

しかしながら、企業・組織においては、管理運用するデバイスの数が多いことから、FileVaultの有効化状況や復旧キーの管理が課題になりがちです。

このような課題の解決方法として、復旧キーを自動取得できるだけでなく、デバイスごとのFileVaultの有効化状況を管理画面から一覧で確認できる「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」の活用をぜひご検討ください。

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