BXゆとりフォームは、首都圏を中心に40万件以上の施工実績があり、東京・千葉・神奈川・埼玉に14拠点を構えるリフォーム専門会社である。同社のシステム管理は堀江氏、高杉氏の2名が担当しており、社内のサーバーの管理や、従業員が使用するPC・スマホなどのIT機器の調達から運用管理などまで幅広い業務を担っている。
同社では、ランサムウェアによって従業員のPCが暗号化される事案が発生していた。即時ネットワークから切り離したことで情報漏洩などの被害はなかったが、顧客情報を扱っているため、エンドポイントセキュリティの強化は喫緊の課題になったと高杉氏は振り返る。
「従来のパターンマッチング型のアンチウイルスソフトでは、日々変化する未知のマルウェアを検知できないことが不安だった。」(高杉氏)
また、高杉氏はパターンマッチング型アンチウイルスソフトを使用していた時の課題として、パターンファイルの更新作業を挙げた。日中にパターンファイルの更新とフルスキャンが入るためパソコンの動作が重くなり、業務に支障をきたすことが続いていたという。実際に、営業担当者がお客様に提出する見積書を至急で作成したいタイミングでフルスキャンが行われていたケースもあり、業務に支障が出てしまうことがあったという。こういった際は、手動でフルスキャンを止め、業務に支障のないタイミングで再度手動でフルスキャンを行うといった措置を取っていた。
このような背景があり、マルウェアの検知率が高く、さらにPCにかかる負荷が少ないアンチウイルスソフトが求められていた。