同社のエンドポイント対策について、小森氏は「テレワークの導入などにより働き方が変わっていく中で、社外へPCを持ち出す機会が増えた。社内ネットワークに接続されないPCをいかに保護するかが課題だった」と話す。
また、これまで利用してきたパターンファイル型のアンチウイルスソフトでは、「パターンファイル更新のタイミングで、PCの動作が重くなるなど、業務のパフォーマンス低下につながる問題が社内から指摘されていた」(小森氏)ということだ。
加えて、管理者の運用負荷も課題の一つだった。業務PCのOSは、Windows 10以降、頻繁にバージョンアップされており、アンチウイルスソフトもその都度プログラム更新に対応する必要がある。「弊社は、PC管理の代行サービスを顧客企業に提供している。自社のPCだけでなく、お客様のPCも含めてWindowsの更新プログラムのアップデート作業が頻繁に発生しており、管理者として対応に苦慮している」ということだ。
こうして、日々のアップデート作業が不要で管理者の運用負荷を軽減できること、そしてテレワークによって社内ネットワークに接続されなくなっても、インターネットに接続されていれば一元管理が可能なクラウド製品であることを要件に、アンチウイルスソフトの導入検討が始まった。
実は当時、同社ではIT資産管理ツールの見直しも進められていた。「エムオーテックスから、IT資産管理・MDM『LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版(以下エンドポイントマネージャー)』とともに、次世代型AIアンチウイルスの『CylancePROTECT』を提案された」と小森氏は話す。