エンドポイントセキュリティの強化を目的に自社導入
運用ノウハウを活かし顧客企業へ安心のサポートを提供

会社名トータルアシスト株式会社

製品
会社規模
1~99名
事業内容
-
業種
卸売・小売
URL
https://total-assist.net/

広島県尾道市でインターネット関連サービスやOA機器卸売、パソコンショップ、通信設備工事等を手がけるトータルアシスト株式会社。同社では、エンドポイントセキュリティ強化のためのソリューションとして、次世代型AIアンチウイルス「Deep Instinct」を導入。また、導入後の自社運用で蓄積したノウハウを活かし、顧客企業へのライセンス販売・運用サポートも提供している。Deep Instinct導入の経緯や効果などについて、同社 代表取締役 村上 成司 氏とサービスエンジニア 神原 渉 氏に話を聞いた。

導入の経緯:顧客企業のエンドポイント対策支援を見据えて自社導入を検討

同社では、OA機器やネットワーク機器、ソリューションの導入・運営支援を行っている顧客企業からエンドポイントのセキュリティ対策に関する相談を受けることがあるという。

そのような状況下で、村上氏は「かねてより、エンドポイント対策の重要性は感じていた」と振り返る。
「これまで弊社が導入していたウイルス対策ソフトは、従来型のパターンファイル型の製品だった。しかし、2019年から流行したEmotetをはじめ、サイバー上の脅威は年々高まっていると感じている。Emotetは、取引先になりすましたメールの添付ファイルに不正なマクロが仕込まれており、そのファイルを開くとマクロが起動してマルウェアに感染するといったものであるが、その他にも日々未知や亜種のマルウェアなどが発生しており、多様化するサイバー攻撃に対してエンドポイントセキュリティを強化する必要があると考えていた。」と村上氏は話した。

そこで、エンドポイント対策の強化について情報収集を開始し、その中でエムオーテックスから提案を受けたのが、次世代型AIアンチウイルス「Deep Instinct」であった。

Deep Instinctの提案を受けた際の印象について、村上氏は
「従来のパターンファイル型のアンチウイルスとは異なり、AI(ディープラーニング)を用いて膨大な情報からマルウェアの特徴を学習することで、従来型の製品や人が気づくことができないマルウェアも検知できるという仕組みに驚かされた」と振り返る。

また、神原氏は「弊社のお客様に安心して製品をご導入いただくため、お客様に提案する前に、まず私たちが自社導入し、効果検証を行ったうえでお客様におすすめしようと考えた」と話した。

選定のポイント:管理コンソールがわかりやすく、ライセンス費用が安価でコストパフォーマンスに優れている点が決め手

Deep Instinctの製品機能について、神原氏は「マルウェアの検知率が高く、管理コンソールもわかりやすい印象を持った。実際に管理コンソール画面を見てみると、直感的に操作できるため、日々の運用で迷うことがなく使いやすかった」と振り返る。

また、Deep InstinctはSaaS型サービスであるが、村上氏はDeep Instinctの提案を受ける前、クラウド商材には抵抗感があったと話す。

Deep InstinctはSaaS型のため、パターンファイル型のアンチウイルスよりも多くの運用工数が生じるのではないかという不安があったとのことだ。しかし、実際に検証してみると、AIを用いてマルウェア検知を行うため、従来型のようにパターンファイルの更新作業が不要で、その一方で、これまでのアンチウイルスでは検知できていなかったファイルも検知されたため、ポジティブな印象に変わったという。

代表取締役 村上 成司 氏
▲代表取締役 村上 成司 氏

さらに、「AIが分析してマルウェアの特徴点を学習することで、防御すべき悪意あるファイルやプログラムだけを止めることができるため、安心して運用できると感じた」と村上氏は話した。

また、Deep Instinct選定の決め手については、「リアルタイムに問題を解決できるクラウド型のシステムであることや、エムオーテックスが提供する統合エンドポイント管理『LANSCOPE エンドポイントマネージャー(以下エンドポイントマネージャー)』と連携することで、Deep Instinctでマルウェアを検知した際に、その前後の挙動をエンドポイントマネージャーで収集している操作ログから確認することが可能な点が決め手となった」と神原氏は話す。

加えて、費用が比較的安価な点もDeep Instinctの大きなアドバンテージである。「お客様に提案する際、弊社ではアンチウイルス製品単体を販売することはなく、導入から運用サポートまでをセットで提案する。そのため、ライセンス費用が安価な製品が望ましかった」と村上氏は話した。

導入の効果:自社導入のノウハウを活かした運用サポートを提供することで、顧客企業に安心して導入いただける

同社ではDeep Instinctの自社導入後、顧客企業への提案や導入を開始した。
「専任の情シス担当者がいない中小企業に導入するケースが多い。そのような中で、すでにアンチウイルスを導入しているが、有効に機能しているかどうかまできちんと把握できていないというお客様の声が多かった」と村上氏は言う。顧客企業からは、その他にも、流行したEmotetの被害にあってしまったのではないかという相談や、不正メールがますます巧妙化しており、マルウェアが仕込まれた添付ファイルを開いてしまうのではないかという危機感や不安の声があがっており、それらがきっかけとなりDeep Instinctを提案するケースが多いという。

「さらに、お客様へのDeep Instinct導入後、私たちの自社運用のノウハウを活かして運用までサポートできることをお伝えすると、安心して製品を採用していただける」(神原氏)ということだ。また、村上氏は「導入後のサポートまで提供させていただくため、製品ライセンスのみのご購入に比べてコストはかかってしまうが、その分、安心してご導入いただけている」と話す。
そのため、同社からの提案を受けてDeep Instinctを導入した企業では満足度が高く、ライセンス更新のタイミングを迎えても、継続利用を選択されている状況だという。

両氏によると、顧客企業がDeep Instinct導入を決定するポイントは、AI技術を活用し未知のマルウェアにも対応した次世代型アンチウイルスである点、そして、マルウェアを検知した際に、わかりやすい管理画面でどのようなファイルが検知されているかを確認することができるため、製品が正しく動作していることを可視化できる点だという。そのため、アンチウイルスをすでに導入しているものの、その効果に疑問を持っていたり、効果的な活用に課題を抱えている企業が検討されるということだ。

サービスエンジニア 神原 渉 氏
▲サービスエンジニア 神原 渉 氏

顧客企業へのDeep Instinct導入後に同社がサポートする運用環境については、「お客様のテナントに管理用のアカウントを1個作成し、定期的にお客様環境を監視し、必要に応じて報告を行っている」と神原氏は話す。顧客企業の環境でDeep Instinctがマルウェアを検知した場合、同社にアラートメールが通知されるように設定しているため、すぐに状況を把握できる体制が構築されている。

今後の展望:自社運用のノウハウを活かした運用サポートを通して、より多くのお客様に安心してDeep Instinctを導入いただく

村上氏は「お客様のためになる商材を販売していくのが第一」だと述べ、「今後も、AIを活用したマルウェア検知率の高さといったDeep Instinctの機能面の優位性や、弊社が付加価値として運用までをサポートするため、安心して製品をご利用いただける点をアピールしていきたい」と話した。

また、神原氏は「今後の販売を見据えて、エムオーテックスには、Deep Instinctを運用する上で参考になる事例や、運用に活かせる情報提供を引き続き期待したい」と述べて締めくくった。

※本事例は2023年7月取材当時の内容です。

 

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