Written by 中本 琢也
経営企画部にて、海外展開、新規企画、広告宣伝を推進。日本とアメリカ両方の目線からセキュリティ情報の発信を目指します。
今回のLanScope Newsはシカゴからお届けします。
アメリカ中東部に位置するシカゴは、ニューヨーク、ロサンゼルスに次いで人口が多く、陸路による交通の要の都市ともいわれております。五大湖からはシカゴのダウンタウンにある摩天楼を一望にすることができ、また少し都心を離れると広大な土地に沢山の工場が見受けられます。
シカゴ商工会議所でのセミナー
今回シカゴには、シカゴ商工会議所主催のセキュリティセミナーでお話をするために来ました。別名Wind City(風の街)と言われている通り、風が強く滞在期間中はずっと雨で天候の悪い中でしたが、30名近い方にご参加頂くことができました。
▲街中に・・・馬!?
セミナーでは、IIJ America様による「サイバー攻撃の最新動向」や「セキュリティ事故後の対処方法」などの最新トレンドや運用面のお話と合わせて、MOTEX米国法人の橋口より「セキュリティ事故を未然に防ぐための内部対策」と題して、内部からのセキュリティ事故の現状や対策、クラウドサービス利用時の注意点などをお伝えさせて頂きました。
▲セミナーの一幕。セキュリティトレーニングが好評!
一口に内部対策といっても、何を目的に何を対策するかというポイントを明確にすることが重要と考えています。その上で今回の対策は、その目的を「情報を守ること」、そして対策の対象として「会社のビジネスを支えている従業員、協力パートナーの方々」というポイントにスポットライトを当てて、お話をさせて頂きました。対策の一つに「継続的なセキュリティトレーニング」をご説明させて頂き、デモンストレーションとしてセキュリティトレーニングを実施しました。
そのトレーニングで一番注目を引いたのが、弊社刊行の『セキュリティ7つの習慣・20の事例』でご紹介している、パスワードの項目です。パスワードを使わないシーンは考えられないほど身近な存在ですが、意外と、「どうやって作るか?」まで踏み込んでお話している例は少ないかと思います。そんな中で、「覚えやすい、でも複雑な」ものを作る方法は、参加者の皆様にとっても興味深い内容だったのだと感じました。
▲実は悩んでいる人が多いパスワードの使い方
最後に
今回のセミナー直前にWannaCryの流行があったこともあり、サイバーセキュリティへの関心が更に高まっている事を感じました。実際、WannaCryと同じ脆弱性をついた攻撃が新たに確認された、という情報もあり、攻撃は今後も続いていくと考えられます。
攻撃の情報をつかみ適切な対応を行っていくことがより求められてきます。いざという時に適切な対処を行うためにも普段の基本的な管理を継続して行い自社の環境を把握し見直し、改善し続けることが大切になります。