IT資産管理

IT資産管理ツールのオンプレミス型とクラウド型の違いとは?選定ポイントを解説!

Written by 田原 由子

マーケティング本部で、プロダクトに関する情報発信をしております。

IT資産管理ツールのオンプレミス型とクラウド型の違いとは?選定ポイントを解説!

オンプレミス型・クラウド型結局どっちがいいの?
IT資産管理ツールの選定ポイントを徹底解説!

資料をダウンロードする

IT資産管理ツールの選定ポイント

情シスの課題から紐解く
IT資産管理ツールの選定ポイントとは?

情シス1000人の実態調査から見えた、IT資産管理ツール選定時に抑えておきたいポイントを解説!導入前の課題や導入後の事例もご紹介

資料をダウンロードする

企業にとって情報漏えい対策や、セキュリティ対策は必須です。そのためIT資産管理や操作ログの取得、USBメモリ等の記録メディア制御などセキュリティ対策の機能を網羅するIT資産管理ツールを導入する企業は多く、今や欠かせないツールとなっています。
これまでオンプレミス型のIT資産管理ツールが選択肢の中心でした。しかし最近は、目的やデバイスの利用環境、解決したい課題に応じて、クラウド型のIT資産管理ツールも選択肢となっています。

今回の記事では、オンプレミス型とクラウド型の特徴を紹介しつつ、自社の課題を解決するにはどちらを選んだらいいのかヒントになるような情報をお伝えしていきます。ぜひ、製品の選定にお役立ていただければと思います。

オンプレミス型ツールの特徴とは

IT資産管理ツールが普及し始めた頃は、自社でサーバーを管理することが当たり前の時代だったため、IT資産管理ツールもオンプレミス型で導入することが当たり前でした。業務用のシステムも社内ネットワークに接続して利用するものが多く、働く場所も出社が前提だったためオンプレミス型の方が企業のニーズに合っていました。このような背景を踏まえつつ、まずオンプレミス型ツールの特徴をまとめると下記になります。

▼オンプレミス型ツールの特徴

特徴
環境
保守・運用面
サーバーの用意・管理を自社で行う。
すでに保有しているIaaS環境の利用も可能。
バージョンアップ
追加機能の利用
サーバー、クライアントのバージョンアップ作業は自社のタイミングで行う。
ネットワーク構成 社内ネットワークなどを利用。
コスト サーバー費用(調達費・保守費・構築費等)+初期費用+ライセンス費用

オンプレミス型は、自社でサーバーを用意するので、社内ネットワークを利用して管理できるのが特徴です。業務用システムは、社内ネットワークに接続させて利用させたい、反対に、社外からはアクセスさせたくないという理由などで、閉鎖網で利用しているデバイスを管理できます。
また、すでに保有している自社サーバーやIaaS環境を使って構築することも可能です。AWSやAzureのようなIaaS環境を利用した場合、オンプレミス型ではありますがクラウド基盤に構築するため、製品によってはインターネット経由でのデバイス管理も実現できます。オンプレミス型の場合、サーバーの調達費がネックになる場合がありますが、すでに保有しているサーバーを利用すれば、サーバーに関する費用を削減できます。
搭載されている機能については、前述のようにIT資産管理ツールが元々オンプレミス型からスタートしていることもあり、製品による差異はあるものの、ベースとなっているオンプレミス型のほうがクラウド型よりも充実している場合が多いという点も特徴です。

クラウド型ツールの特徴とは

続いて、クラウド型ツールの特徴を見ていきましょう。早速ですが、クラウド型ツールの主な特徴は以下になります。

▼クラウド型ツールの特徴

特徴
環境
保守・運用面
サーバーの調達や環境構築は不要。
保守管理、サーバーのメンテナンスは不要。
バージョンアップ
追加機能の利用
自社でのサーバー、クライアントのバージョンアップ作業は不要。
ライセンス費用のみで常に最新バージョンを利用できる。
ネットワーク構成 インターネットを使用するので、社内ネットワークへの接続は不要。
コスト 初期費用+ライセンス費用

クラウド型の大きな特徴は、自社でのサーバー調達が不要なこと、インターネットを使用するのでネットワークに繋がらないデバイス管理ができることです。近年、テレワークなどで社内ネットワークに繋がらないデバイスが増えているため、今のニーズに合った管理ができます。また、クラウド型のツールなら、オンプレミス型ツールのようにバージョンアップ作業を自社で行う必要がなくなります。コストの面でも、サーバーに関する費用が不要なので、利用者はライセンスの費用のみで、最新バージョンを利用できます。
機能面では、インターネットに接続されていないデバイスの管理ができないなどクラウドならではの制約があります。また繰り返しとなりますが、オンプレミス型の方が搭載されている機能が充実している場合もあるため、自社にとってどこまでの機能が必要なのか、予め整理しておくと選定しやすくなるかと思います。

オンプレミス型とクラウド型。選定のポイントは?

オンプレミス型ではインターネット非接続デバイスの管理が可能、クラウド型ではサーバー管理が不要なため社内ネットワーク外のデバイス管理ができる、などそれぞれに特徴がありました。
一概にどちらが良いとは言えず、自社の要件や管理対象となるデバイスの所在、予算などを考慮してどちらが合っているのか選定してく必要があります。それぞれの特徴から、どんな方にはどちらがおススメなのか選定のポイントをまとめてみました。

オンプレミス型はこんな方におススメ

  • サーバーの管理は自社で行いたい
  • AzureやAWSなど保有しているIaaS基盤で利用したい
  • インターネットに接続されないデバイスを管理したい
  • 社内ネットワーク内で稼働するデバイスが多い

PCは閉鎖網での利用を行っておりインターネット非接続デバイスの管理をしたい場合は、オンプレミス型の利用がおすすめです。インターネット経由の利用を制限していることが多い金融機関や医療施設などでは今も、オンプレミス型を選定する場合があります。
また、前述したようにIT資産管理ツールはオンプレミス型から派生しており、PC管理機能はオンプレミス型の方が機能の種類が充実している場合が多いです。基本的なセキュリティ対策以外にも、やりたいことがある場合、オンプレミス型の方が実現できる機能が多いので、自社の要件になっている機能と比較しながら検討してみてください。

クラウド型はこんな方におススメ

  • サーバー管理・運用のコストを削減したい
  • バージョンアップ作業の運用コストを下げたい
  • テレワークなどで社内ネットワークに繋がらないデバイスが多い

自社でのサーバー管理やバージョンアップ作業が不要なので、運用コストを削減したい、専任のシステム管理者がいないなどで管理の手間を削減したいという方にはクラウド版がおすすめです。テレワークを行う従業員が多い企業では、社内ネットワークに繋がらないデバイスも管理できるのでこの点でもおすすめです。
ここまで、オンプレミス型、クラウド型それぞれのおススメポイントについてご紹介させていただきましたが、最近はテレワークの普及による働き方の変化や、クラウドシフトの流れからもクラウド型のニーズが高まってきています。オンプレミス型のIT資産管理ツールを導入している企業の63%*が、クラウド化を検討しているという結果も出ています。

時代の流れから社内のサーバーや業務用システムをクラウド化する傾向にあります。その中から、クラウド型ツールを選択するにも、いくつか確認しておきたいポイントがあるのでご紹介させていただきます。こちらも合わせて参考にしてください。

クラウド型のツールを検討する際に確認すべきポイント

利用したい機能があるか

資産情報の取得、位置情報取得、操作ログ、デバイス制御などセキュリティ対策において必要な機能が網羅されているか。

操作ログなど取得したデータの保存期間

クラウド型のツールを検討する場合、データの保存期間もポイントです。
インシデントが発生して調査しようと思っても、データの保存期間が過ぎていて調査ができなかった、ということにならないよう確認しておきましょう。

コストについて

サーバーに関する費用がないのでデバイス1台につき月〇円または、年間〇円といったように定額料金の製品が多いです。ただ、すでにある自社のサーバーを利用するなどでサーバーに関する費用の削減が出来る場合、オンプレミス型の方がクラウド型より費用メリットがある場合もあるのでライセンス料以外の費用についても考慮して自社のコストに見合っているのかを検討する必要があります。

サポート体制について

問い合わせの手段が複数用意されているか。製品によっては、問い合わせ手段がメールやフォーム入力のみの場合も多いので、電話対応などもしてもらえるのか確認しましょう。

LANSCOPE クラウド版とオンプレミス版について

今回は、オンプレミス型とクラウド型のIT資産管理ツールの特徴や、選定のポイントについて紹介してきましたが参考になりましたでしょうか。

最後に、弊社で提供しているIT資産管理ツールの「LANSCOPE シリーズ」についてご紹介させていただきます。LANSCOPEシリーズはお客様のニーズに合わせてオンプレミス型、クラウド型、両方の製品をご用意しております。

LANSCOPE オンプレミス版は、1996年のリリース以来、IT資産管理ツールの先駆けとして多くの企業様にご利用いただき、時代に合わせて内部不正対策、外部脅威対策などの機能を提供し続け多くの信頼と実績を持った製品になります。

一方、LANSCOPE クラウド版は、MDMツールとして2012年にリリースし、モバイルデバイスだけでなくWindows・macOSデバイスの管理もできPC・スマホの一元管理が可能です。また、オンプレミス版で培った技術を踏襲し、PCの操作ログ取得、記録メディア制御、Windowsのアップデート管理などPC管理機能も充実しています。取得した操作ログの保存は標準で2年間、オプション追加をすると5年間まで保存し、管理コンソール上で確認したり、CSV形式で出力できます。

LANSCOPE オンプレミス版・クラウド版では、使いやすい管理コンソール、充実のサポート体制をご用意しています。すでに利用しているIT資産管理ツールの見直しやクラウド化を検討している際にご検討いただければ幸いです。

オンプレミス型・クラウド型結局どっちがいいの?
IT資産管理ツールの選定ポイントを徹底解説!

資料をダウンロードする

IT資産管理ツールの選定ポイント

情シスの課題から紐解く
IT資産管理ツールの選定ポイントとは?

情シス1000人の実態調査から見えた、IT資産管理ツール選定時に抑えておきたいポイントを解説!導入前の課題や導入後の事例もご紹介

資料をダウンロードする