IT導入補助金2022概要

IT導入補助金は、毎年テーマが決められており、そのテーマに沿った補助金の枠として「特別枠」が設定されています。例えば、IT導入補助金2021では、新型コロナウイルス感染症対策がテーマとされており、非対面化・テレワークを推進するITツールの導入支援という点に重点が置かれていました。そして、IT導入補助金2022では、2023年10月から開始されるインボイス制度の導入を見据えた企業間取引のデジタル化を強力に推進していく方針が掲げられています。
この方針に基づき、今年度は前年度に引き続きとなる生産性向上を目的とした通常枠（A類型、B類型）に加え、新たに2023年10月から開始されるインボイス制度の導入を支援する特別枠（デジタル化基盤導入類型、複数社連携IT導入類型）が設定されています。

A類型 / B類型

A類型 ・B類型は、生産性向上を目的とした補助枠です。
どの類型で申請するかにより補助額の上限と補助率、申請条件が異なります。

A類型は補助額が少ない分、申請条件を満たすのが比較的簡単であるのに対し、B類型は、補助額が多い分、申請条件が厳しい点が特徴です。A類型では、以下のプロセスの内一つ以上を、B類型の場合は４つ以上を満たす必要があります。さらに、B類型においては、賃上げ目標の設定と達成が必須となる点に注意が必要です。

デジタル化基盤導入類型

特別枠の一つ「デジタル化基盤導入類型」は、生産性向上を支援するとともに、インボイス制度への対応も見据えた、企業間取引のデジタル化を強力に推進するための補助枠です。

デジタル化基盤導入類型の特長は、機能要件が「会計」「受発注」「決済」「EC」の４機能に限定されている点です。そして、この４つの機能内１機能を満たす場合と2機能以上を満たす場合で、補助額、補助率が異なっています。また、PC・タブレット・レジ・券売機等のハードウェアについても補助対象となっています。

複数社連携IT導入類型

もうひとつの特別枠である「複数社連携IT導入類型」は、複数の中小企業・小規模事業者が連携をしてＩＴツール及びハードウェアを導入することで地域DXの実現や生産性の向上を目的とした補助枠です。

機能要件は、デジタル化基盤導入類型と同様に「会計」「受発注」「決済」「EC」の４つに限定されています。デジタル化基盤導入類型との違いの一つとして、複数社連携IT導入類型では、企業が効果的に連携するためのコーディネート費や取り組みへの助言を行う外部専門家に係る謝金等も補助対象となっている点が挙げられます。

補助金申請の流れと注意点

IT導入補助金では、ITツールを実際に導入する中小企業・小規模事業者（補助事業者）とIT導入支援事業者（ITベンダー・サービス事業者）が連携して交付申請を行います。

ITベンダー・サービス事業者は「IT導入支援事業者」として登録した上で、IT導入補助金を利用して販売するソフトウェアなどを「ITツール」として登録します。
補助事業者は、IT導入支援事業者として登録されているITベンダーにIT導入補助金の申請について相談します。IT導入支援事業者によっては、導入したいITツールを登録していない（取り扱っていない）場合もあるので注意が必要です。
「IT導入支援事業者」と「ITツール」の登録状況は、IT導入補助金の公式サイトから確認できます。
※ エムオーテックスはメーカーのため、IT導入支援事業者としての活動は行えません。

交付申請は、補助事業者が行います。申請は、『gBizIDプライム』というシステムから行います。『gBizIDプライム』のアカウント発行には時間を要する場合がありますので注意してください。交付決定後は、ＩＴツールの契約、納品、支払いの後に補助金が交付されますが交付決定後すぐに補助金を受け取れるというものではありません。また、交付決定前に契約・導入され発生した経費は補助対象となりません。必ず交付決定を受けた後に補助事業を開始してください。そして、補助金を受け取った後は、事業実施効果報告書を作成し、類型ごとに定められた効果報告期間内に報告する必要があります。

IT導入補助金対象のMOTEXプロダクト

MOTEX プロダクトは、ご紹介した類型の内、通常枠（A類型・B類型）にて申請可能です。LANSCOPEクラウド版およびLANSCOPEオンプレミス版では、業務プロセスの中で「共P-05　総務・人事労務・教育訓練・法務・情シス」の機能を有しています。
REMO-CON、SYNCPITについては、汎用プロセス「汎P-07汎用・自動化・分析ツール」の機能を有しています。CPMS（Cyber Protection Managed Service）については、オプション内セキュリティの機能を有しております。尚、汎用プロセスやオプションは、単独での申請はできませんので、LANSCOPEと組み合わせてご申請ください。

IT導入支援事業者となるご販売店様へ

MOTEX プロダクトのITツール登録にお役立ていただける、ITツール登録サンプルをご用意しています。MOTEX プロダクトのITツール登録をいただけるご販売店様は、ぜひITツール登録サンプルをご活用ください。また、ITツールの登録時に必要な製品説明資料や価格表などもプロダクト毎にご準備しておりますので、お気軽にお問い合わせください。