IT資産管理

LANSCOPE エンドポイントマネージャー導入事例 インタビュー連載 第2回
~LANSCOPE エンドポイントマネージャー導入企業への運用サポート事例①~

Written by 今倉 楓

営業企画部にて、販売パートナー様と共にLANSCOPE拡販に向け活動をしています。
販売パートナー様の心にもお客様の心にも刺さる、素敵な企画を考えられるよう日々奮闘中です。

LANSCOPE エンドポイントマネージャー導入事例 インタビュー連載 第2回<br>~LANSCOPE エンドポイントマネージャー導入企業への運用サポート事例①~

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SCSKグループのなかで、コンタクトセンターやバックオフィス、ヘルプデスクを中心にITを活用したBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を手がけるSCSKサービスウェア株式会社様(以下SCSKサービスウェア様)。
同社は2008年以降、IT資産管理やセキュリティ強化、またスマホなどの業務用モバイル端末やテレワーク用PC端末の管理のために「LANSCOPE エンドポイントマネージャー オンプレミス版(旧:LANSCOPE オンプレミス版)」と「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版(旧:LANSCOPE クラウド版)」を順次導入してきた。また、BPO事業ではLANSCOPE エンドポイントマネージャーの導入企業に対して、運用サポートを行っている。
本企画では、全4回にわたり、 SCSKサービスウェア様の自社導入事例と、同社のBPO事業におけるLANSCOPE エンドポイントマネージャー運用サポート事例についてレポートする。

連載企画第2回目となる今回は、LANSCOPE運用サポート事例について、第五事業本部 第一事業部 第二課 チームリーダーの小早川 章義 様に伺った。

運用サポート事例①のポイント

■概要
業種:情報・通信業
管理台数:10,010台
導入製品:LANSCOPE エンドポイントマネージャー オンプレミス版

■注目ポイント
・業務ではVDI端末と物理端末を利用。その管理にエンドポイントマネージャーを選んだ理由とは?
・よく利用する機能は資産管理。その効果とは?
・ウイルス対策にも活用。その活用方法とは?

運用サポート事例①

IT運用サポートサービスを提供するSCSKサービスウェアによる、”LANSCOPE エンドポイントマネージャーを活用した“IT資産管理・ITサポート・セキュリティ運用の効率化”

SCSKグループのなかで、コンタクトセンターやバックオフィス、ヘルプデスクを中心にITを活用したBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を手がけるSCSKサービスウェア株式会社様(以下SCSKサービスウェア様)。同社では、企業向けのIT運用サポートサービス「PrimeDesk®(プライムデスク)」を提供しており、その中で、エムオーテックスの統合エンドポイントマネジメント「LANSCOPE エンドポイントマネージャー オンプレミス版(以下エンドポイントマネージャー)」の提供・運用サポートも行っている。同社は自社にもエンドポイントマネージャーを導入しており、その知見を顧客企業へのサービスに生かしているという。今回は、SCSKサービスウェア様がエンドポイントマネージャー運用サポートサービスを提供している国内大手電気通信事業会社の運用事例について、同社 第五事業本部 第二事業部 第二課 チームリーダー 碓井 龍一 様に話を聞いた。

VDI端末と物理端末の資産管理の最適化が課題

SCSKサービスウェア様のIT運用サポートサービス「PrimeDesk®」では、サービス提供先企業の社内ユーザーからの問い合わせ対応だけでなく、IT機器やソフトウェア資産の管理、インフラ運用・保守、セキュリティ対策などのIT運用サービスをトータルで提供している。

同サービス プロジェクトチームの碓井様は、サービス提供先企業である大手電気通信事業会社の状況について、「リモートデスクトップ(RDP)やVDI(Virtual Desktop Infrastructure/仮想デスクトップ基盤)管理、通常の物理端末の管理といったさまざまな運用サポートをSCSKサービスウェアに業務委託いただく中で、IT資産管理の運用はエンドポイントマネージャーを活用している」と話す。

この企業では、社員が通常の業務で利用する端末については、全体の8割から9割がVDIを利用しており、残りの端末については物理端末を利用している。
「物理端末の利用は、VDIでは処理が厳しいイラストやPOPなどのグラフィック制作、あるいは顧客アンケートから情報を抽出・分析するソフトを利用する業務など、端末への負荷が高い作業や、オフラインでの作業が必須の業務に限られているため、その他の通常業務ではVDI端末を活用している。」(碓井様)

これらのVDI端末・物理端末の管理について、当初は別の資産管理ツールを利用していたが、管理対象となる端末の棚卸業務の負荷軽減や、リモート接続によるヘルプデスク業務に対応できるIT資産管理ツールが求められていたことから、エムオーテックスのプロダクト提供とSCSKサービスウェア様の運用サポートサービスの提案によってエンドポイントマネージャーに移行したという。

(選定のポイント)VDI端末・物理端末双方を管理できる機能面の優位性が決め手に

大手電気通信事業会社でのエンドポイントマネージャー選定に際しては、それまで利用していたIT資産管理ツールと同じ運用が可能かどうかがポイントとなり、検証を実施した。

また、エンドポイントマネージャーへの移行以前から、VDIでの業務運用が決定していたため、VDI環境での稼働(管理)も可能であることがツール選定の要件となった。

「VDIは仮想デスクトップ方式で、各仮想OSにエンドポイントマネージャーのエージェントをインストールするところから運用をスタートした」と碓井様は話す。VDI端末であっても、物理端末であっても、インストール作業で困ることはなく、双方同じように運用が可能だということだ。

また、「現在エンドポイントマネージャーの管理対象端末は、この企業の社員と派遣社員、パートナー会社の社員、コールセンターの委託社員などをあわせて約1万台となっている」と碓井様は述べる。端末数が非常に多いので、棚卸をはじめとしたIT資産管理にかかる担当者の負荷軽減も要件であった。

(導入の効果)端末の容量確認やIT資産の棚卸、遠隔サポートなどに活用

PrimeDesk®のエンドポイントマネージャー運用サポートサービスにおいて、日常的によくあるお問い合わせは、端末のローカルドライブの容量不足に起因するものだという。「大手電気通信事業会社様の社員が利用されているVDIの環境によって状況は異なるが、アンチウイルスソフトのアップデートもままならないほど容量がひっ迫しているケースもあり、それらの調査にエンドポイントマネージャーで取得できる端末情報を活用している」と碓井様は説明する。

加えて、業務に必要なソフトウェアが端末に正しくインストールされているか一覧で確認したり、ユーザーが利用申請している場所に正しく物理端末が設置されているか、IPアドレスを確認するのにもエンドポイントマネージャーを活用している。特に端末設置場所の確認については、月に1〜2回程度、人事異動に伴う物理端末の移動があるため、その際にも申請通りの正しい場所に端末が置かれているか確認を行うことがあり、役立っているという。
こうした人事異動の際や、半年に1度実施している端末の棚卸では、「エンドポイントマネージャーのアンケート機能を活用して、現在端末を使用している部署名やユーザーの従業員番号などを回答するように促すポップアップメッセージを表示し、端末利用者にアンケートに記入してもらうことで端末の情報収集を行う運用をしている」と碓井様は述べる。

また、コールセンターでは、1台の端末を共有で利用しているケースがある。そのような場面でサポートを行う際、以前のツールでは誰がどの共用端末にログインしているかがわからないケースもあったが、エンドポイントマネージャーでは共有端末にログインしているユーザーの従業員番号を参照して誰が利用しているかを特定できるため、遠隔であってもスムーズなサポートを実施できているという。

セキュリティ面では、アンチウイルスソフトが疑わしいプログラムを検出した際に「エンドポイントマネージャーで収集した操作ログ情報をもとにセキュリティ担当のチームと連携して、感染経路を特定するなどの初動対応に活用している」と碓井様は説明する。

このように、端末のディスク容量の調査やIT資産の棚卸、あるいは遠隔での問い合わせ対応、さらにはセキュリティインシデント発生時の操作ログ確認など、資産管理からITサポート、ウイルス対策までの幅広いシーンで、エンドポイントマネージャーが活用されているということだ。

(今後の展望)ITサポート運用のユースケースなどの情報提供を期待

この会社では現在、VDIを従来のLTSC(Long-Term Servicing Channel)からSAC(Semi-Annual Channel)に入れ替えを行っているとのことで、「移行前の環境を消去して新環境を構築し直しているので、端末の入れ替わりが激しい時期だ」と碓井様は述べる。

こうした頻繁な端末の入れ替え時にも「エンドポイントマネージャーから検索を行うことで、SACへの移行がどのくらい完了していて、LTSCがどのくらい残っているかを可視化できる点が業務の効率化につながっている」ということだ。

IT資産管理やITサポート、セキュリティ運用のサポートを求める企業に対し、IT運用サポートサービスとして、エンドポイントマネージャーの運用を提供するSCSKサービスウェア様。同社サービスのさらなる向上のために、エンドポイントマネージャー開発・提供元であるエムオーテックスには、より多くの情報提供を期待したいとのことだ。「エンドポイントマネージャーを活用した端末管理に関するノウハウやユースケースなどの情報提供や提案があると、より弊社の顧客企業においてもエンドポイントマネージャーの活用が進む」と碓井様は述べて締めくくった。

※本事例は2022年11月取材当時の内容です。

次回予告

次回は、今回に引き続きSCSKサービスウェア様がPrimeDesk®のサービスの一環として行っているLANSCOPE導入企業への運用サポート事例②をご紹介します。

▼第2回でご紹介する事例の概要はこちら

業種:情報・通信業
管理台数:2,350台
導入製品:LANSCOPE エンドポイントマネージャー オンプレミス版

お楽しみに!

資料DL

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