IT資産管理

2018年3月の大型アップデート情報を先取りでご紹介!

Written by 武藤 諒

LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版プロダクトマネージャーとして、製品ロードマップの策定や販売計画の立案、マーケティング活動に従事。またMOTEX製品のプロダクトマーケティングにも従事。

昨今、MDM(Mobile Device Management)市場ではiOS・Androidデバイスに加え、Windowsデバイスの管理も求められています。特にタブレットだけではなく、デスクトップPCやMacデバイスなどもまとめて管理したいというお声を多くいただくようになってきました。市場調査でも約4割のお客様がスマホやタブレット、PCを一元管理したいという調査結果が出ており(図1)、一元管理のニーズはこれからますます高まっていくものと考えております。

(図1)株式会社テクノ・システム・リサーチ「2016-2017年版PC資産管理/モバイル管理市場のマーケティング分析」より作成

図1_PC資産・モバイル管理市場のマーケティング分析

このような背景から、LanScope An は2018年3月にリリース予定のVer.3.0で従来の管理対象であるiOS・Android・Windows8.1・Windows10に加え、Windows7、macOSにも対応することで、スマホ・タブレット・PCの一元管理を実現します。

LanScope An Ver.3.0は、LanScope Catで20年間に渡り培ってきたPC管理のノウハウを踏まえ、お客様の一元管理のニーズに応えて参ります。今回は、LanScope An Ver.3.0の大きな特長3つをご紹介します。

LanScope An Ver.3.0の特長①
使いやすさを追求した管理コンソール

管理ツールの導入は「ゴール」ではなく「スタート」です。その管理ツールが使いづらければ、その分、管理者様の手間が増えてしまいます。だからこそ、LanScope An は管理コンソールの「使いやすさ」を意識し、設計・開発して参りました。
この考えの元、おかげ様でLanScope An は2,600社以上のお客様にご導入いただいております(2017年10月末時点)。導入・選定理由をお聞きすると、約4割のユーザー様が「管理コンソールの使いやすさ」と回答をいただいております(図2)。

(図2)

図2_スマートデバイス管理にLanScope An採用ポイント

しかしリリースから5年、さまざまな機能を追加・改良したため、管理コンソールのメニューも機能を追加するたびに増えてしまい、「直感的」な操作が難しい点があることも事実です。そこでLanScope An Ver.3.0では、「機能別」ではなく「目的別」に管理コンソールのメニューを再構成します。

(図3)現在のLanScope An(Ver.2.7)と最新バージョン(Ver.3.0)のメニューの比較

図3_LanScope An最新バージョンメニュー比較

例えば「リスト」というメニューは、デバイスやインストールされているアプリなどさまざまな情報を一覧で表示・確認できるメニューです。リストから目的の情報を探し、必要な対策を行うことができます。例えば「デバイスを紛失してしまった」という連絡を従業員から受けた場合、「リスト」から紛失したデバイスの情報を検索します。検索後、そのデバイスに対して、位置情報の確認、リモートロックやワイプといった必要な対策を実行します。

このように、目的別のメニューであれば、新しい機能が実装されたとしても、「何をしたいのか」という目的を軸にメニューを選択すれば良いので、管理者様が操作に迷うことなく、直感的な操作が可能になります。

LanScope An Ver.3.0の特長②
デバイス活用の見える化 ? MDMが「働き方改革」推進に貢献

お客様とお話していると「社員からiPadを導入したいという声があがったので貸与したが、本当に使っているか把握したい」など、導入したデバイスが利用されているのか、把握したいというお悩みをお聞きします。Androidであれば、デバイス稼動ログとアプリ稼動ログ(デバイスやアプリを実際に利用している時間や回数)を取得し、レポート表示が可能です(図3)。しかしiOSはOSの仕様上、稼動ログの取得ができず、お客様の課題解決は難しい状況でした。

(図4)LanScope An Ver.2.7の「活用分析」機能

図4_LanScope An Ver.2.7の「活用分析」機能

LanScope An Ver.3.0では、iOSのデバイス稼働ログ機能を新たに実装します。Ver.3.0ではAndroid、iOS問わず、貸与しているデバイスの利用状況を把握できるため、利用されていないデバイスがあれば回収し、必要とする部門や従業員に再貸与するなど、デバイス購入のコスト削減につながります。

また昨今話題に上がることの多い「働き方改革」という側面でもデバイス活用の見える化に、LanScope Anが貢献します。例えば「ノー残業デー」実施日の就業時間後の稼働ログを集計し、徹底できていない部門や人を把握できます。スマホ・タブレットの普及で社内外問わず、仕事ができる時代ですが、一方で「長時間労働」「サービス残業」をしない体制作りが求められています。そのために、まずは正しい現状把握から始めてみましょう。

LanScope An Ver.3.0 の特長③
管理・運用の自動化(レシピ機能)

デバイス管理業務は「どのデバイスに」(=トリガー)、「何をするか」(=アクション)、この2つの要素で構成されているのではないでしょうか。例えば、入社した社員に新規にデバイスを貸与する場合、「その新規デバイスに対して」、「LanScope An の管理下に置き、必要なアプリをインストール」します。これらの作業が自動化できれば、管理者様のデバイス管理の工数を削減し、より生産性の高い業務に従事することが可能です。

そこでLanScope An ではデバイス管理業務の自動化を実現するために、新しく「レシピ」機能を実装します。レシピとは、あらかじめ設定した条件がデバイスで発生したら、決められた内容を自動実行する機能です。この条件を「トリガー」、実行を「アクション」として、トリガーとアクションを組み合わせたものをレシピと呼びます。管理者様が自動化したい業務をレシピとして作成することで、デバイス管理の工数を削減し、より生産性の高い業務に従事することが可能です。

(図5)LanScope An Clientがインストールされたら、業務アプリやプロファイルを配信するレシピ

図5_新レシピ機能

2017年12月、LanScope An Ver.3.0 β版提供開始!

今回は、2018年3月リリース予定のLanScope An Ver.3.0 の特長についてご紹介して参りました。

■まとめ「スマホ・タブレット・PCの一元管理を実現するLanScope An Ver.3.0 の3つの特長」

① 使いやすさを追求した管理コンソール(「機能別」ではなく「目的別」のメニュー構成)
② デバイス活用の見える化(Android だけではなく iOSデバイスでもログの取得を実現)
③ 管理・運用の自動化(日々の業務を「レシピ」として登録し、デバイス管理業務を自動化)

LanScope An Ver.3.0は2018年3月にリリース予定です。

LanScope An は、デバイスのセキュリティとそのデバイスを利用する人の生産性の両立(Secure Productivity)という目線から、今後も機能強化を図ってまいります。ぜひ今後のLanScope An にご期待ください。