IT資産管理
Google社のEMM製品に認定されたLanScope An Ver.3.1をリリース! Androidデバイス管理の最新トレンド「Android Enterprise」とは?

Written by 武藤 諒
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版プロダクトマネージャーとして、製品ロードマップの策定や販売計画の立案、マーケティング活動に従事。またMOTEX製品のプロダクトマーケティングにも従事。
目 次
・Android Enterprise(AE)とは?
・Android Enterpriseを利用するメリット①
Android Enterpriseと操作ログ活用でより効果的なアプリ管理を実現
・Android Enterpriseを利用するメリット②
カメラや外部メディアの利用などより幅広いデバイス制御が可能に
・Android Enterpriseのメリット③
Google社の仕様変更に伴い提供できなくなった機能が、AEで利用可能に
・大好評!LanScope Anの最新情報を「20分」でお届けするオンラインセミナー

スマホ・タブレット・PCを「カンタン」管理 。LanScope Anの機能をご紹介
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Android Enterprise(AE)とは?
Android EnterpriseとはAndroidデバイスの機種に依存することなく、アプリの配信やデバイスの利用制限などを実現できるGoogle社が提供するプログラムです。LanScope An Ver.3.1では、Google社のEMM認定を受け、法人で最もニーズの多いAndroid Enterpriseの「Full Device Management」に対応しました。Android Enterpriseを利用しなくても、これまでご提供してきましたLanScope Anの機能でAndroidデバイスを管理できます。
そもそもなぜAndroid Enterpriseを利用するのか?今回はその主なメリットを3つに絞ってご紹介します。
Android Enterpriseを利用するメリット①
Android Enterpriseと操作ログ活用でより効果的なアプリ管理を実現
Android Enterpriseで利用ニーズが多い機能がアプリ管理です。
法人利用では、生産性の低下やセキュリティリスクの観点から、仕事とは関係の無いアプリは利用させたくないというニーズが多くあります。Android Enterpriseを利用すれば、管理者が認めたアプリのみをGoogle Playストアに表示させる、もしくはデバイスにインストールすることが可能です。[図1]
![[図1]](https://www.lanscope.jp/wp-content/uploads/0002-1.png)
▲[図1]管理コンソールから管理したいアプリを検索・選択するだけで、管理アプリとして設定できます。
アプリの配信方式は3種類あります。[図2]
①Google Playストアに許可したアプリのみを表示し、利用者がその中から選択してインストールする「手動インストール」
②デバイスへのインストールまで実施しアンインストールを防ぐ「強制インストール」
③デバイスへのインストールまで実施しアプリのアンインストールができる「プリインストール」
![[図2]](https://www.lanscope.jp/wp-content/uploads/0003.png)
▲[図2]手動インストールと強制インストール/プリインストールの違い
このようにアプリの利用を制御することができますが、ここで気になるのが「セキュリティと利便性」の両立。アプリの利用を制限することで、コストをかけて導入したスマホ・タブレットの利便性が落ちてしまう懸念を持たれるユーザー様もいらっしゃいます。
そのような場合、LanScope Anの操作ログ機能を利用して、アプリの利用状況を把握することからスタートすることをおすすめします。「どのアプリが、どのくらいの時間利用されているのか」を把握することで、必要なアプリをリストアップすることができます。
操作ログ機能を利用することで、「操作ログを取得されている」という意識から、業務外のアプリ利用を防ぐ「抑止効果」も期待できます。この効果が発揮されれば、アプリの利用制御は不要かもしれません。ぜひ、今回新しく実装されたアプリ管理、LanScope Anの大きな特長の操作ログ機能を利用し、より効果的なデバイス管理をご検討ください。
Android Enterpriseを利用するメリット②
カメラや外部メディアの利用などより幅広いデバイス制御が可能に
Android Enterpriseでは機種やOSバージョンに依存することなく、さまざまな利用制限のポリシーを適用できます。[表1]
例えばカメラの利用禁止は、プリインストールされているアプリだけでなく、Google Playストアからインストールできるカメラアプリもまとめて禁止できます。またFacebookやInstagram等のアプリから起動するカメラも禁止できます。LanScope Anで提供している「不許可アプリ設定」ではカメラアプリ毎に禁止設定にする必要がありましたが、Android Enterpriseを利用することで、その必要はなくなります。
パスワード再設定 | デバイスに設定されているパスワードに対して、別のパスワードを上書きで設定できます。 |
---|---|
マルチユーザーの制御 | ユーザーアカウントを複数作成したり、切り替えを制御できます。 |
アカウント管理の制御 | Googleアカウントの追加などアカウントの変更を制御できます。 |
デバイスの初期化禁止 | デバイスの初期化を禁止できます。 |
日付・時刻の変更禁止 | 日付や時刻の変更を禁止できます。 |
提供元不明アプリの インストール禁止 |
提供元不明アプリ(Google Playストアを経由しないアプリ)のインストールを禁止できます。 |
カメラの利用禁止 | カメラの利用を禁止できます。 |
スクリーンショットの 取得禁止 |
スクリーンショットの取得を禁止できます。 |
外部メディアの利用禁止 | SDカードなど物理的な外部メディアの利用を禁止できます。 |
USB接続禁止 | ストレージとしての接続やデータ転送を禁止できます。 |
NFCによるデータ転送禁止 | NFC(Near Field Communication)によるデータの転送を禁止できます。 |
Bluetooth機器の接続禁止 | Bluetooth機器の接続を禁止できます。 |
SMSによる通信の禁止 | SMSによるメッセージの作成とメッセージの受信を禁止できます。 |
テザリングを禁止 | テザリングの利用を禁止できます。 |
▲[表1]設定できるデバイス利用制限の一覧
Android Enterpriseを利用するメリット③
Google社の仕様変更に伴い提供できなくなった機能が、AEで利用可能に
Android OSは毎年1回、大きなバージョンアップがあり、現在はOS 9.0までリリースされています。Androidデバイスの利便性やセキュリティの向上などOSバージョンアップによるメリットがある一方で、LanScope Anを含むMDMツールは、仕様変更を余儀なくされた機能、さらには利用できなくなった機能がありました。
その代表的な機能が、デバイスに設定されているパスワードの上書き機能(例:「1234」と設定されているパスワードをMDMから「abcd」に強制的に書き換える)、MDMエージェントアプリ(LanScope An Client)のアンインストール防止機能です。[図3]
パスワードの上書き機能は、利用者がデバイスに設定されているパスワードを忘れてしまった際に活用します。これらの機能は、Android 7.0よりOSの仕様変更やGoogle Playストアの規約変更に伴い、利用できなくなった機能です。
これらのパスワードの上書き、アンインストール防止機能がAndroid Enterpriseを利用することで、再び利用可能になります。
▲[図3]LanScope An Clientのアンインストールを防止できます。
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Android Enterpriseのメリット、いかがでしたでしょうか。本日ご紹介したメリットに加えて、LanScope Anでご提供してきました位置情報の取得機能や操作ログ取得機能は、これまで通りご利用いただけます。一方で、これはMDMツールに限ったことではありませんが、機能が増えると、どのように利用すれば良いのか、ツールの活用に悩むシーンも出てくると思います。弊社ではLanScope Anの最新情報を「20分」に凝縮してご紹介するオンラインセミナーを定期的に開催しており、インターネットに接続できるPCがあれば、LanScope Anをご導入いただいているお客様、導入をご検討いただいているお客様、お客様にご提案いただく販売パートナー様、どなたでもご参加いただけます。[表2]
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6月 | iOS | カンタンMDM LanScope An iPhone・iPadの管理に必要な機能とは? |
7月 | ||
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9月 | Windows | カンタンMDM LanScope An クラウドで実現するWindowsデバイスの紛失対策と資産管理をご紹介 |
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11月 | iOS | カンタンMDM LanScope An iPhone・iPadの管理に必要な機能とは? |
12月 | 全般 | スマホ・タブレットの機種変更と合わせてMDMも見直そう! ~LanScope Anが選ばれる理由とは~ |
1月 | ||
2月 | Android | Androidデバイスの管理に必要な機能とは ~最新機能 Android Enterpriseについてご紹介!~ |
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▲[表2]2018年度のオンラインセミナー開催実績(最新の開催情報はこちらからご確認ください)
