2015年7月。LanScope Catの最新バージョンVer.8.2.0.0がリリースされました!
Ver.8.2.0.0は、お客様のご要望を元に“環境対応”と“運?課題の解決”バージョンとして様々な機能強化を行っています。今回は、その中でも一番注目を浴びている※『デバイス制御機能』についてフォーカス!昨今の情報漏えい事件の対策としても有効です。
※7月開催の「革新者サミット」におけるアンケート集計より
コンセプトを大事に 簡単・安心なデバイス制御とは
LanScope Cat Ver.8.2では、デバイス制御機能に大幅な改良を行っています。
昨今の情報漏えい対策ニーズの高まりをふまえ、さらにユーザー様の期待に応えるデバイス制御機能にしようということでスタートしましたが、開発には様々の課題がありました。それらを一つ一つクリアしていくことで、リリースまで辿り着きました。
最初の大きな課題は、コンセプトの再定義でした。MOTEXでは製品や機能が提供する価値を表す短いセンテンスを「コンセプト」と呼び大切にしています。これは開発から営業、サポートまで同じ「コンセプト」を共有し、お客様に製品の価値を確実に届けたいという思いからです。
コンセプトを再定義するにあたり、まず、デバイス制御機能にどういった要望が届いているのか、設定画面はどこが分かりにくいのかなどデバイス制御機能の課題を集めました。80件をこえる課題が列挙されましたが、営業・サポート・開発など社内の各部門からの代表者で議論を重ね、課題の裏にある真のニーズをさぐり、以下の4テーマに分類しました。
【1】デバイス設定の運用コストが高い。(特に、デバイスシリアル機能)
【2】組織や業務に応じて柔軟な設定を行いたい。
【3】様々のデバイスを個別に制御したい。
【4】異動など頻繁に発生する設定変更もストレス無く作業したい。
「シンプルな運用から高度な運用まで、ベテラン管理者もそうでない方も、誰もが簡単・安心して使えるデバイス制御」このコンセプトのもと、開発をスタートしました。
利便性と実益性を両立 本当に使えるデバイス制御とは
特に、管理者の負担を軽減する施策については工夫をしました。デバイスの活用と情報漏えい対策を両立するためには柔軟な設定が必要です。しかし柔軟な運用は、ともすれば管理者の負担増に繋がります。デバイス活用×セキュリティ対策×柔軟性×運用コストを同時に成立させる必要がありました。
この問題を解決するために、まずデバイス管理権限の分散管理を導入しました。さらに、デバイス活用を促進するためにも、デバイスの利用状況を一番良く分かっている現場にデバイス責任者をおいています。このデバイス責任者がデバイスの登録や制限の設定、一時許可などを行えるようにしました。さらに部署移動があっても、自動的にデバイス責任者の管理対象部署を変更することで、人事異動や組織変更にかかる設定変更コストも不要にしています。
デバイス責任者画面
現場のデバイス責任者に権限移譲し、管理デバイスの登録から制御まで任せられます。
デバイス制御対応表
○…Ver8.1 ●…Ver.8.2
設定内容 | 設定条件 | 許可 | 読取り専用 |
---|---|---|---|
ホワイトリスト登録 (許可/読取専用) |
デバイス名 | ○ | - |
ベンダーID、プロダクトID | ● | ● | |
デバイスシリアル | ○ | ● | |
デバイスシリアル コンピュータ | ○ | ● | |
デバイスシリアル ログオンユーザー | ○ | ● | |
SDカードの個体識別 | ● | ● | |
一時利用設定 (許可/読取専用) |
コンソールで一時利用開始日時の指定 | ● | ● |
管理責任者用設定ツールで一時利用設定 | ○ | ● |
まとめ
1.USBメモリやスマートフォン、SDカードを1つずつ個体ごとに制御
様々なデバイスに対応する事で徹底したデバイス制御が実現
2.あらゆる制御パターンに対応し、柔軟に業務に適したデバイス運用を実現
業務の特性に合わせて、業務効率を落とさない管理を実現
3.現場のデバイス責任者に権限移譲し、管理デバイスの登録から制御まで現場で実施
管理の効率化と現場だから分かるセキュリティリスクへの対応が実現
各画面のレスポンス向上など細かな使い勝手も改善するなど他にも多くの機能改良を行っています。是非、新しいデバイス制御機能をご利用いただき、皆様のセキュリティ強化にお役立て頂ければと思います。