Written by ねこずきのねこ。
広報・販売企画・販売パートナー様支援を経て、現在プロダクトPRに携わる。
NTTテクノクロス株式会社が提供する画面操作録画ソフトウェア「iDoperation SC」がLanScope Catと製品連携した。LanScope CatのログとiDoperation SCで記録した画面操作動画を組み合わせることで、漏れのない完全なPC操作の記録と不正抑止が実現する。
今回は、この連携についてNTTテクノクロス株式会社にインタビューを行った。
NTTテクノクロス株式会社 エンタープライズ事業部の皆様
国内最大規模の企業の高い技術力を集結!セキュリティに厳しい企業に高い支持
NTTグループと言えば日本の電気通信事業体を担う日本最大規模の企業だ。今回取材したNTTテクノクロス株式会社はNTTグループにおける先端技術領域を担う企業である。同社の前身であるNTTソフトウェア社は民営化前の電電公社時代から全国の研究センターで培ってきた高い技術力を活かし、セキュリティに関する技術を中心に開発を行ってきた。
そして2017年には、グループ内の、音声・映像などのメディア処理およびAIなど知的処理技術者達も集結させ、お客様へより高いレベルで技術提供すべくNTTテクノクロス株式会社が誕生した。
同社は元来の基盤系セキュリティの技術を活かし、運用の現場でお客様の様々なニーズに応えている。国内では特に金融系企業から多くの支持を受けており、証跡管理・内部統制やIT統制といった領域で活躍する製品を世に送り出している。
そして現在注力しているのが、WindowsログオンからログオフまでのPC操作をすべて録画することができる「iDoperation SC」である。すべての操作を録画することで、サーバーやPC操作を欠損なく取得。iDoperationシリーズは、特権IDの管理ができる製品として国内シェア1位(出典:富士キメラ総研「2016 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」)を獲得している。
安心・高品質の画面操作録画ソフトウェア。完全国内生産で国内ニーズ・サポートも安心
「iDoperation SC」は、Windows OSのPCやサーバーに録画エージェントをインストールすることでデスクトップ内のユーザー操作をすべて動画で記録する製品である。その誕生の背景には、昨今のIT情勢があると同社 エンタープライズ事業部 小川氏は語る。
「開発当初のお客様課題は、システム管理者や役職者などの権限ユーザーの操作を監視・記録することでした。加えて某教育業の事故以降、外部委託先の操作ログも取得したいというお声も増えました。受託先の監督強化や、受託元が正当性を証明するために要望されるケースですね。運用範囲も最初は組織の一部で導入されていたものが今では部全体、会社全体に広がってきている傾向にあります。」
とはいえ録画機能をもつ製品は多くある。小川氏によると「iDoperation SC」の魅力は3つあるという。
「まず他社との大きな違いは国内開発であることです。この業界は比較的海外製品が多いのですが、自社開発で国内ニーズをキャッチアップ・サポートする体制が整っています。2つめは単体製品であること。他社ではオプション機能という位置づけが多く、単独で画面をとれる製品は珍しいと思います。すでにある環境を壊さず導入いただけます。そして最後は技術力です。弊社が長年培ってきた高い圧縮技術のお蔭でログオンからログオフまでの操作すべてを負荷なく録画・保存できます。」
エンタープライズ事業部 アシスタントマネージャ 小川氏
全録画の優位点はログ取得が及ばない操作、例えばアプリケーション内での操作内容なども取得可能なため、見落とされがちな問題も捉えることができることだ。録画製品によくあるトリガー録画機能。この機能は動画の容量を抑えるために、トリガーとなる操作を行った後から録画するため、必要な操作が取得できていないことが多いという。また、事前にどのような操作を録画のトリガーとするか設定が必要となり、事前に想定できない操作が起こった場合、証跡として残らないという課題がある。そういった課題も解決できる製品構成になっていることが分かる。
その機能自体はとてもシンプルで、ユーザーに優しい設計となっていると同社エンタープライズ事業部 若海氏は言う。
「エージェントをインストールするとタスクトレイにアイコンが表示され、録画されている状態となります。ログオンからログオフまですべてを録画します。ログイン時にポップアップで録画している旨の抑止メッセージを出すこともできますし、逆にユーザーに気づかせないステルスモードも搭載しています。」
エンタープライズ事業部 リーダー 若海氏
動画は1時間単位で表示されており管理画面で確認できる。キーボード、マウス、タッチパネルの操作があった時間帯にはオレンジでマーキングされているため、見るべきシーンが分かりやすくなっている。また日付、IPアドレスやエージェント名などからでも検索が可能だ。
ログ取得と画面録画の融合で見たい操作をアラートから発見!よりセキュアで運用負荷が少ない管理が実現
小川氏によれば、最近の新たなお客様課題として「完全なるPC操作の取得」があるという。セキュリティインシデント事故が起こった際、操作ログを取得していても追い切れず原因が不明になるケースが発生しており、今回の協業のきっかけは、このお客様課題の変化だという。完全に履歴を取得し、かつ問題に対してスマートにチェックを行う必要があった。
「導入範囲が狭ければ、担当者が怪しい時間やPC、ユーザーに対して見当を付けて録画データを確認することができます。しかし100人単位で増えてくるとどこから確認すればいいのか見当を付けることが難しくなります。そこでLanScope Catで取得した操作ログと連携するのが良いのではないかと考えました。画面録画で全操作を取得し、問題操作に関してはLanScope Catの操作ログを指標に的確にそのシーンを取り出すことができます。」
ログ取得ができない部分の操作に関しては動画で記録するという考え方で導入される企業は多いという。この協業でLanScope Catの操作ログで問題操作に見当をつけ、「iDoperation SC」の動画で詳細を確認することでスマートに運用を行うことが可能だ。
時代にニーズに合わせた製品!その1歩2歩先を先取りして提供
今後の展望として「iDoperation SC」は潜在ニーズだと語るのは、同社エンタープライズ事業部 吉場氏。実際、同製品は開発当初は小さな規模・範囲での活用を想定していたというが、販売前からの多くの引き合いに驚きを隠せなかったという。
「実際、販売前に協業のプレスリリースを売ったのですが、かなりの引き合いをいただきました。しっかりと証跡を取り、良品質を保つためにという中で、こういった製品が必要となる世の中になってきていると感じています。使いやすくシンプルで色んなお客様に手軽に使っていただきたいというコンセプトで開発しましたが、世の中の変遷により、また新たなニーズが出てくると思います。そのニーズの1歩2歩先を先取りをし、皆様へ製品をご提供していくことが我々の使命と思っています。」
エンタープライズ事業部 第一カンパニー カンパニー長 吉場氏
一昔前では嫌煙されていたログ取得や証跡ツール。時代の変遷に伴い、監視要素に加えて正当性の証明や業務効率化などを見越した存在として、より多くの企業から求められていることは明白だ。
最先端技術を使いやすく応用できる高い経験値と、次の付加価値創造に導く力を持ち、お客様とともにビジネス変革を実現するイノベーションパートナーです。
<お問い合わせ先>
NTTテクノクロス株式会社
TEL:03-5782-7000 企業URL:https://www.ntt-tx.co.jp/
製品紹介URL:https://www.ntt-tx.co.jp/products/idoperationsc/