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社内で行ったWindows 10大型アップデートの運用を紹介します!【WSUS・IT資産管理ツール活用】

社内で行ったWindows 10大型アップデートの運用を紹介します!【WSUS・IT資産管理ツール活用】
目 次

Windows 10のアップデート方式とは
Windows 10大型アップデートの流れ
1.大型アップデート計画を立てる
2.Windows 10大型アップデート対象者に事前連絡をする
3.WSUSを利用したWindows 10大型アップデートを実施する
4.LanScope Catを利用したWindows 10大型アップデートを実施する
おすすめのWindows 10大型アップデートの展開プロセス

ホワイトペーパー

Windows 10へのアップグレード作業や運用フローの最新資料を公開!
「WaaSに対応した Windows 10運用の基礎」

はじめまして。開発本部2年目の辻です。LanScope Catの開発を行っております。全国の情シス様の資産管理のお役に立つよう、日々精進しております。

今回私が紹介したいのは、おすすめのWindows 10大型アップデートに関する運用方法についてです。

Microsoftからの新しいコンセプトとして、Windows 10以降のOSにおいて継続的なアップグレードを目指すWaaS(Windows as a Service)が導入されました。

東京オリンピック開催の年でもある2020年には、Windows 7サポート終了時期が迫るということで、社内端末をWindows 10へ移行したものの、「今後、Windows 10の大型アップデートをどうやって社内展開しよう。。。」と悩んでいる情シスさんもいらっしゃると思います。

そこで、今回は社内で行ったWindows 10大型アップデート、すなわち、機能更新プログラム(FU)の適用方法について書いてみたいと思います!今後のWindows 10展開において、お役に立てれば幸いでございます。

Windows10のアップデート方式とは

そもそも、Windows 10からアップデート方式が大きく変わりましたので、簡単に説明します。
Windows 10からは次の2種類の更新プログラムを提供するようになってます。

  • 『機能更新プログラム(Feature Updates)』
  • □ 従来のサービスパックのイメージ。機能強化などの更新プログラム。
  • □ 1年に2回のリリースを予定されている。
  • □ この記事でいうWindows 10大型アップデートのこと。
  • 例)スタートメニュー、設定画面、Cortana、Edge ブラウザなどの機能追加・変更
  • 『品質更新プログラム(Quality Updates)』
  • □ 従来の更新プログラムのイメージ。セキュリティ更新やその他の更新プログラム。
  • □ 過去にリリースされた更新を含む“累積更新プログラム”は毎月1回または複数回提供される。
  • □ 2016年10月以降は、Windows 7やWindows 8.1も累積更新プログラムの提供形態に移行した。
  • ※Windows 10の品質更新プログラム(QU)は従来の更新プログラムと同様に、サイレントインストールで対応可能ですが、機能更新プログラム(FU)はインストール後に再起動が必要であったり、インストール中は他作業ができないなど業務への支障が発生します。
  • Windows 10大型アップデートの流れ

    それでは、いよいよ本題に入ります。
    今回、私はWindows 10の大型アップデートについて調査をしておりました。WSUSやLanScope Catを用いて、Windows 10の大型アップデートをしたかったので、社内の情シス部門と協力しながらWindows 10の大型アップデートの計画からアップデート適用まで行いました。
    情シス部門との計画から実施までの流れは下記のように行いました。

    [計画から実施までの流れ]
    1.大型アップデート計画を立てる
    2.Windows 10大型アップデート対象者に事前連絡をする
    3.WSUSを利用したWindows 10大型アップデートを実施する
    4.LanScope Catを利用したWindows 10大型アップデートを実施する

    1.大型アップデート計画を立てる

    まず、初めに私たちはWindows 10大型アップデートを社内で初めて行うということもあり、情シス部門と共に大型アップデートを実施するための計画を立て、必要事項をまとめてみました。
    尚、今回のアップデートではWSUSとLanScope Cat(※1)をそれぞれ利用し、Windows 10大型アップデートを行うこととしました。今後のWindows 10大型アップデートをどう運用するかを考えるためにWSUSとLanScope Catで実施しました。何でもまずは計画が必要です。
    そして、情シス部門と協議を重ねる中で、アップデートに伴うリスクを洗いだしました。

  • [WSUSを利用してWindows 10大型アップデートを実施する場合]
  • □ 端末の再起動/シャットダウン後は数時間、他作業ができない。
  • [LanScope Catを利用してWindows 10大型アップデートを実施する場合]
  • □ Windows 10大型アップデートの実施後は数時間他作業ができない。
  • Windows 10大型アップデートを実施する時は、他作業ができない時間が発生するため、アップデート対象者へ連絡をする方がいいと考えました。勝手に再起動が行われたりすることで、業務が止まってしまっては元も子もありません。セキュリティを守ることは大切ですが、生産性を下げるようなことはあってはなりません。

    ※1)「LanScope Catの配布機能」と「Windows 10バージョンアップ補助ツール」を利用し、Windows 10大型アップデートを行う。「Windows 10バージョンアップ補助ツール」とは、Windows 10大型アップデートを支援するMOTEXの保守ツールである。

    2.Windows 10大型アップデート対象者に事前連絡をする

    Windows 10大型アップデート中は他作業ができない時間が発生します。そのため、業務終了後にWindows 10大型アップデートを実施して退社していただく必要があります。
    ただ、弊社のISMSの規定上、端末は鍵のかかるところにしまって退社するというルールになっています。これに対して、Windows 10 大型アップデートを行う日は、端末を起動したままで退社する必要があるため、端末を机に固定するべくセキュリティワイヤーを導入することにしました。

  • ・ Windows 10大型アップデートの実施日時
  • ・ 業務終了後にWindows 10大型アップデートを実施していただくこと
  • ・ 業務時間後は端末を鍵のかかるところにしまって、起動したまま退社していただくこと
  • 3.WSUSを利用したWindows 10大型アップデートを実施する

    事前準備も終わり、いよいよ、社内のWindows 10端末の大型アップデートを実施してみました。LanScope CatとWSUSの大型アップデート成功率の比較検証を行うため、WSUSを利用したWindows 10大型アップデートを実施しました。
    WSUSを利用した場合、再起動時に自動でWindows 10大型アップデートが実施されるので、対象者側で特別操作の必要はありません。さすがMicrosoft製機能です。
    しかし、対象端末の何台か機能更新プログラム(FU)のダウンロードが進まないなど、様々な問題が発生し、Windows 10大型アップデートができない現象が発生しました。なぜアップデートできないかの原因追及を行いましたが、原因を特定することはできませんでした。インターネット接続の切断やダウンロードのタイムアウトなどが考えられます。

    4.LanScope Catを利用したWindows 10大型アップデートを実施する

    次に、LanScope Catを利用してWindows 10端末の大型アップデートを実施してみました。
    Windows 10大型アップデート実施中は他作業ができず、業務に支障が出るため、業務時間後に実施するのが望ましいと考えました。
    そこで、業務時間中に、機能更新プログラム(FU)とWindows 10バージョンアップ補助ツールを対象者に配布し、業務時間後にWindows 10バージョンアップ補助ツールの実行、すなわち、Windows 10大型アップデートの実施を行うこととしました。

    時間 実施内容
    9:00~ 機能更新プログラム(FU)とWindows 10バージョンアップ補助ツールを対象者に配布する
    18:00~ Windows 10バージョンアップ補助ツールを実行する

    その結果、機能更新プログラム(FU)の配布もWindows 10バージョンアップ補助ツールの実行も無事成功し、全対象端末のWindows 10大型アップデートに成功しました。

    以前、WSUSを利用したWindows 10大型アップデートに失敗した端末もLanScope Catを利用すると成功しました。

    まとめ

    Windows 10大型アップデートの計画から実施まで行ってみましたが、WSUSを利用したWindows 10大型アップデートに失敗した端末もLanScope Catを利用すると成功するなど、多くのノウハウを得ることができました。

    最後に、今回のWindows 10大型アップデート実施で学んだことをもとに、おすすめのWindows 10大型アップデートの展開プロセスを紹介します。

    おすすめのWindows 10大型アップデートの展開プロセス

    Windows 10を大型アップデートする方法として、WSUSを利用する方法とLanScope Catを利用する方法があります。
    WSUSとLanScope Catは次の通り、それぞれ特徴・課題があります。

    特長 課題
    WSUSを利用したWindows 10大型アップデート ・大型アップデートだけでなく、各種の更新プログラム(品質更新プログラムやOfficeのパッチなど)も一括管理できる。 ・更新プログラムの配信失敗時の原因特定や配信時の状態把握が難しい。
    LanScope Catを利用したWindows 10大型アップデート ・大型アップデートの配布・実行など、進捗状況を容易に確認できる。
    ・管理者側とユーザー側の両方で大型アップデートの実行タイミングを指定できる。
    事前の検討が必要(Windows 10大型アップデートの配布に使用できるネットワーク帯域から同時にアップデートを行う台数を試算)

    WSUSとLanScope Catの両方を利用していただいている場合は、次の図のように、社内のWindows 10の端末数によって使い分けるのがおすすめです。
    また、Windows 10の端末数が多い場合は、初めにWSUSを利用して大型アップデートを実施し、その後、失敗したWindows 10の端末にのみLanScope Catを利用して大型アップデートを実施するのがおすすめです。

    WSUSとLanScope Catの使い分け

    もし、LanScope Catを利用して社内のWindows 10端末を大型アップデートしていただける場合、アップデート中は他作業ができなくなるため、大型アップデートのタイミングが大事になってきます。
    そのため、次の通り、業務中に配布物を配布しておき、業務時間後にWindows 10大型アップデートを実施するのがおすすめです。

    1.業務中にWindows 10バージョンアップ補助ツールと機能更新プログラム(ISOファイル)を配布しておく。
    2.ユーザーの任意のタイミング(業務時間後など)でWindows 10バージョンアップ補助ツールを実行する。(※2)

    ※2)Windows 10 バージョンアップ補助ツールを実行すると、自動でWindows 10大型アップデートが実施されます。このように、ユーザー側で実行タイミングを指定できるため、業務の妨げになることなく、Windows 10大型アップデートを実施することができます。

    最後に

    以上、社内で行ったWindows 10大型アップデートについて書いてみました。

    今回、情シス部門と一緒にWindows 10大型アップデートの計画から社内展開までやってみたところ、各社員への連絡やWindows 10大型アップデート遂行など、やるべき事がとても多くて大変でした。

    そのため、少しでも多くの情シスさんの力になるために、今回の記事を書かせていただきました。これからWindows 10大型アップデートについてどうしようかとお悩みの方々に少しでもお役にたてることが出来たら幸いです。