IT資産管理

LanScope Cat最新バージョンVer.9.1.0.0リリース さらなる顧客運用志向へ、コンソール操作性UPを実現!

Written by 川嵜 竜一

開発本部 課長
LanScope製品の開発・品質管理・テスト業務に携わる。
好きな言葉は「多忙は怠惰の隠れ蓑」。

LanScope Cat最新バージョンVer.9.1.0.0リリース さらなる顧客運用志向へ、コンソール操作性UPを実現!

お客様待望の新バージョン、LanScope Cat Ver.9.1は新規のお客様へはもちろんのこと、すでにご利用頂いている方々にもより高い運用性を実感いただけるバージョンとしてリリースしました。
「世の中の情シスさんは忙しい。セキュリティ対策も取り組まなければならない、かといってツールを使い込むための学習時間も、運用するためのランニングコストもかけられない」そういった課題を解消するための、ツール本来の利用目的である生産性と効率性の向上に改めて向き合い、お客様にもっと喜んでもらえる製品づくりを目指した、新しいLanScope Catをご紹介します。

目 次

・Ver.9.1.0.0 開発者の想い
・機能開発コードネーム“爆速Cat”、表示速度を改善
・複数名管理者様のコンソール操作お悩みを解決
・担当者変更で新たに担当になっても安心!
 直感的に操作できるコンソール

・LanScope Cat の今後の展望

Ver.9.1.0.0開発者の想い

いつもLanScope Catご利用いただき誠にありがとうございます。
弊社開発メンバー一同、皆様のお手元でLanScope Catが貴社課題解決をしてくれていることを、心より願っております。

さて、私達の理想はさておき実情はどうでしょう。私自身、MOTEXでのLanScope Cat管理運用の責任者を担っていますが、日々運用する中で、まだまだ至らない点を多く感じております。昨今のリリースバージョンではカスタムアラームなど、よりお客様運用が捗るように新たな機能を実装することで運用の後押しをさせていただきましたが、その土台となるコンソールの使い勝手はいかがでしょうか?

大変ありがたいことに、LanScope Catはさまざまな業種、さまざまな規模のお客様にご愛顧を頂いております。
しかし、なかには想定以上のデータ量に伴って表示性能が低減したり、仕様上の操作面でご不便をおかけしていることを耳にします。本来ツールのあるべき姿として“ツールの基礎性能が高いこと”は、「資産管理」や「証跡としてのログ活用」、「セキュリティ対策」などの新機能が実装されることと等しく、お客様に求められるポイントだと私は理解しております。日々ツールを使う方々の使い勝手を考えられていない製品にはしたくない。

本バージョンは新たな機能を実装することによる目新しさの価値だけではなく、“速い!見やすい!触りやすい!”などの「驚き」を価値として提供し、快適な製品運用をお届けすることをコンセプトとして開発いたしました。今回はその改良点をご紹介します。

機能開発コードネーム“爆速Cat”、表示速度を改善

本改良ではログや資産情報などの大量データを長期間保存することに伴ってレスポンスが悪くなりがちなデータ表示性能を中心に改善しています。また、コンソールツリー操作一つを取ってみても、これまであったボタン押下による描画のギクシャク感を修正し、よりスムーズにコンソール操作できるよう体感性能を向上しています。[図1]

コンソールがサクサク動くことによって、日々の管理におけるストレスは減り、これまでチャレンジしていなかったクライアント管理まで手を広げてみることができるのではないでしょうか。そしてまた新たなCatのご利用方法に気づいていただき、ご活用の幅が広がればと考えます。

今回の性能改良は、資産管理・ファイル配布など、どのユーザー様でも比較的高頻度に日々閲覧・編集頂く画面を対象としているため、バージョンアップ後すぐに効果を実感頂けると考えます。

[図1]ツリー描画速度改善
※[図1]ツリー描画速度改善(クリックで拡大できます)

複数名管理者様のコンソール操作お悩みを解決

昨今多くの企業様で、グループ会社管理や責任分散など、多人数によるコンソール同時使用の場面が通常化しております。LanScope Cat分散管理の既存仕様は、その当時のデータ整合性品質を最優先で考慮しており、複数名管理者様の同時作業における情報変更など、同時に同一画面を開いて編集作業が出来ないように制御していました。このため、多人数で使用する際には他管理者の作業完了を待たなければならず、待ち時間が発生してしまいます。過去、運用においてここがかなりストレスだったというお声を頂いておりました。

そういったユーザー様のお声や運用シーンでの実情を鑑み、今回複数アカウントによる操作が発生したとしても排他制御をかけるのではなく、それぞれ更新できる(後に更新した情報で上書きされる)ように変更いたしました。

Ver9.1では同時実行によって設定がフリ出しに戻されることなく、各管理者アカウントでの作業をリアルタイムにデータ反映し、利用を進めることが可能です。
もちろん、データ整合性の担保も新しい仕組みに合わせて調整しています。

担当者変更で新たに担当になっても安心!
直感的に操作できるコンソール

「端末アイコンをクリックしてもログ画面に遷移できない」といったお問い合わせをよく耳にします。

実装当時は、「コンソールは組織の管理者が閲覧するものであり、閲覧においては組織・グループ毎に良し悪しを比較判断するもの。対象は管理配下の複数エージェント、つまりグループ単位で表示するべき」というコンセプトがあったためです。しかし、昨今では、1エージェント毎に行動の管理・監視できることがより強く求められています。

例えば、退職者の過去ログ検索や課題発生時の追跡に即座に活用できるよう、1エージェントに対するログ閲覧までの導線を増やす改良を加えました。コンソールを開いた後、ツリーのエージェントアイコンをクリックするだけでエージェント毎のログ選択画面に遷移できます。[図2]

Webコンソールでのログ表示は、Ver.9.0時点で1エージェント毎のログを時系列に各機能串刺しでデータ表示可能ですので合わせてご活用ください。

※[図2]エージェント単位でのログ表示
※[図2]エージェント単位でのログ表示(クリックで拡大できます)

またその他にも、コンソール1画面毎に対応したヘルプマニュアルも実装しました。[図3]

※[図2]エージェント単位でのログ表示
※[図3]ヘルプ画面表示(クリックで拡大できます)

全機能のマニュアルは「保守ユーザー様専用サイト」(ログインには専用のID/パスワードが必要です)にご用意していますが、「まさに今開いている画面のマニュアルをすぐに見たい!」というご要望に応えた機能となります。
管理者様自身での問題解決促進、また初級ユーザー様にも馴染みやすく、操作を覚えれば素早く効率的に作業を進めていただける学習のしやすさも考慮したユーザビリティを目指しました。

LanScope Catの今後の展望

最近、弊社内でも「多機能=いい製品なのか?」ということが議題に多く上がっています。新機能の数に溺れて運用が回らなくなることはいいことではありません。
Ver.9.1では機能有無〇×比較のためだけに実装される形だけの機能ではなく、管理者様の業務実情にアプローチできる機能を選択して実装致しました。製品開発初期からLanScope Catは“使ってナンボ”がコンセプトにあります。「製品を導入している」と「製品を使えている」は別物です。既存ユーザー様、これから環境構築を始める新規ユーザー様がLanScope Catをもっと触って自社運用イメージを膨らませていただけると幸いです。

今後のバージョンでもお客様の声に耳を傾けて、使いやすさや運用性を土台に築いた製品づくりをして参ります。できる限りの支援をさせていただきますので、さらなるご要望等ありましたら弊社までお問い合わせください。

今後もLanScope製品を宜しくお願い致します。

「LanScope Cat カタログ」
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