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無形のコンセプトから、有形のプロダクトへ「Syncpit」UXデザイナーの想い

Written by ヘルニー

UXデザインを担当。日々椎間板ヘルニアと戦っています。

無形のコンセプトから、有形のプロダクトへ「Syncpit」UXデザイナーの想い

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LanScopeシリーズではない新製品「Syncpit」は、情シス業務を「ワンクリック自動化」できる新製品として、2018年12月20日にリリースいたしました。
そんなSyncpitですが、製品開発においてコンセプト設計と合わせて「ユーザエクスペリエス(UX)」も非常に重要な位置づけとして取り組んでいます。
UXとは、User Experienceの略で直訳すると、「ユーザーの体験・経験」を表します。
Syncpitでは、コンセプトと合わせてUX、つまりユーザー様が実際に製品の利用を通じて課題を解決できるかを追求しました。

今回は、SyncpitのUXデザイナーが製品開発時の想いを紹介いたします。

無形のコンセプトから、有形のプロダクトへ形作ったデザイナーの想い

Syncpitプロジェクト立ち上げ時、「とにかく価値検証を繰り返しデザインを磨きあげていこう」という想いを元に、試作品とコンセプト資料をもって、複数のお客様を訪問させていただきました。コンセプトの説明と試作品を用いたデモを行ない、お客様から貴重なフィードバックをいただけました。
お客様からコンセプトは共感いただけるのですが、製品の操作性には厳しい評価。デモの説明が難しいと感じる部分は、画面の複雑さから来ていると自分で気づくことも少なくありませんでした。当時の試作品はコンセプトに共感いただけるかどうかを検証するには十分でしたが、操作性までは磨かれていませんでした。
フィードバックを人から伝え聞くのと、お客様から直接いただく経験は、実感が全く違います。デザイナーとしてプロジェクト立ち上げ時にお客様から直接厳しい評価をいただき、貴重な経験になりました。「とにかくデザインを磨き上げたい」という想いと責任感を一層強くし、Syncpitを形づくる上で、大きな原動力となりました。

大きな課題を解決したいコンセプトであるからこそ、デザインで解決すべき課題も大きかった

情シスの方々は、日々割り込みで「なるはや・緊急・よろしく」の問い合わせが舞い込んでいる状況で業務に取り組まれています。Syncpitは、情シス業務の「自動化」と「UIの開放」で、従業員が自己解決できる環境を提供します。それによって情シスの方々の時間を捻出し、取り組みたい業務に集中いただくことが可能になります。このような大きな無形のコンセプトを有形のプロダクトにすることは、非常に難易度が高いミッションでした。

プロダクトを磨くため、捨て続けた試作デザインは500以上

Syncpitの捨て去った試作デザインは並々ならぬ数にのぼります。Syncpitのデザインは、「UXの5階層」という考え方を元に形づくられています。下にいくと抽象的に、上にいくと具体的な要素になり、下から順番にアウトプットしつつ、階層を登っていきました。

デザインは一番上の階層まで登り、デザインツールで静止画を作成して終わり・・・ではありません。静止画の時点では良いと思われた表現でも、実際にブラウザで操作できるように実装し、動きの導線がスムーズであるか検証を続けます。問題が見つかって、3段階目の「構造」からやり直しといったことが少なくありませんでした。
UXの5階層の各段階で案を作り続け、また、問題の原因が下の階層にあれば躊躇せずに戻って、再び検証を行うスタイルで磨き続けてきました。リリースまでに作成したSyncpitの試作デザインの数は500以上存在します。

▲「表面」階層における業務テンプレートの試作デザインの一部
 お客様に「カンタンそう!」と感じていただくビジュアルを検討してまいりました。

想定の45%早く、20分で完了したお客様先での初期設定

Syncpitを納品したお客様が初期設定を行う場面に、立ち会う機会をいただきました。
お客様が実際に操作いただく様子をプロジェクターに写してモニタリングし、また、お客様がその場で感じたことを口にしていただくことで、そのフィードバックを製品の改善につなげるためです。事前の想定としては、「初期設定に45分くらい必要かな」と予想していましたが、実際は20分で終わりました。さらに「使いやすい!」というありがたいお言葉をいただき、今までの磨きに磨きをかけた努力が実ったことを感じた瞬間でした。
しかし、モニタリングでは、操作性に関する非常に細かな気づきを多くいただきました。例えば、Syncpitの管理画面のある文字をコピーするとき、選択範囲を決めるためのドラッグを3回ほどやり直していたのですが、「コピー」ボタンを置けば1回のアクションで済むのでは、というような気づきです。直接お客様からいただいたフィードバックはもちろん、自分の気づきも含めて社内に共有し、改善につなげています。

お客様の課題解決のため、これからもSyncpitを磨き続けます

Syncpitは、まだまだ進化中です。お客様からのお声をいただきつつ、「Syncpitを扱う多くの方々に使いやすい!」と言っていただける製品に磨いていけると信じて、日々改善と新機能追加に取り組んでいます。Syncpitを、よろしくお願いいたします。

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