IT資産管理

業界トップシェア製品の開発者が手掛けた
LanScope Cat「Webコンソール刷新」の裏側とは!?

お待たせしました。ついにWebコンソールが生まれ変わりました。LanScope CatはVer.8.0でコンソールのUI/UXを見直しましたが、WebコンソールはVer.8.3にてリリースいたします。実に足掛け4年、やっと皆様に提供できるようになりました。

今までのWebコンソールをお使いの方々からすると、見た目が変わっていることにすぐ気づかれると思います。さらに、実際に操作していくと大小様々な変化から、その使いやすさを体感して頂けるはずです。※Webコンソールとは?

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現状把握から問題発見まで自動化!
管理者を助ける画期的な「レポーティング機能」が誕生

そもそも、なぜ生まれ変わる必要があったのか。それはWebコンソールがもつ能力や魅力を最大化したいからです。
Webコンソールを最初にリリースしたのはCat3の頃。ログを収集するだけでなく、「現状把握」「分析」「問題発見」までを自動化し、もっとも重要な「対策」に集中できるように、Webコンソールを提供しました。

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以後、Catの機能追加とともにレポートを充実させ、「長期レポート」や「サテライト」といった新たな切り口をもった機能を追加など、Webコンソールは大きく成長してきました。

その一方で、目的を達成するための手順が複雑化するという問題がでてきました。 
有用なレポートは数あれども、どこからそのレポートを表示させればいいのかすぐに辿りつけない。「長期レポート」は便利だけれど、「セキュリティ週報」とは別UIになるので使い勝手が違ってくるため、操作の習熟をしなおさないといけない。

せっかく良い機能があっても、辿りつけずに使用できない、存在に気づかない、ではもったいない。私たちはまだWebコンソールのもつ力を引き出せていないのではないか。そういった想いから開発に取り組んできました。
 

「統一感があり、見たい情報をすぐに見れる」
理想像を実現するWebコンソールの軌跡

設計・開発は、紆余曲折の末、完成に至りました。技術的な面はもちろんのことですが、仕様面においてもかなり時間をかけています。

Webコンソールは、他の機能と比べても多くの意見をいただきながら進めてきました。Catという製品の中でも特に重要度が高い分、思い入れも強いためか、各人のもつ「Webコンソールの理想像」にも差がありました。ある程度形になったところから、再度イチから設計しなおすなど、本バージョンの形になるまでに、かなり苦労して作り上げています。

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※画面は開発中のものです

 

設計・開発する上で次の3点を大きな狙いに定めています。
【1】直感的な画面操作を実現する
【2】データをユーザーが見やすい形にできる
【3】表示時のレスポンス向上

3点の中でもとくに操作性に注力しています。見た目が大きく変わりましたが、単なる模様替えではなく、「統一感があり、迷うことなくユーザーの見たい情報を提供できる」ことを念頭にデザインしています。画面遷移をパターン化し、単純な操作とステップ数にすることで実現しており、これはVer.8.0で刷新したコンソールと同じ思想です。コンソールと同じ操作感でWebコンソールも扱えるので、新たな習熟を必要としません。

2点目は主にレポート画面に関する改良です。すべてのレポート画面で、データの各項目をソートやフィルターが可能になり、連動してグラフも切り替わるようにしています。今まで一旦CSVなどで出力してから、Excelで加工するといった手順が必要でしたが、Web上で見たい形に整えられます。気づきにくいですがグラフの拡大縮小も可能です。

3点目は大量データがあるケースに対しての改良です。データが多くても素早く応答を返したいところですが限度があります。そこで、体感的なレスポンスを向上させる工夫を盛り込んでいます。
 

使いやすさ・性能の向上へ!
WebコンソールがCatの性能を底上げをする

他にも大小様々な改良を行っています。
【1】国際対応として日本語と英語の切替えを可能
【2】ログインパスワードの複雑性チェックなどセキュリティ強化
【3】カレンダーのアラーム集計を内訳とともに、見やすく表示
などなど。

数多くの改良を行っていますが、基本的な活用方法は従来のWebコンソールと同様です。カレンダーでアラームとなっている端末を特定したり、レポートで現状や問題の傾向を把握したり、特定のファイル操作をログ検索で見つけてそのファイルの流出元/先を追っていったり。これらをより簡潔に行えて、見たい結果を、より詳しく見られるように改良しています。これはCatのいままでの機能それぞれが更に使いやすくなったことと同義でもあります。

このようにWebコンソールひいてはCatはさらに強力なツールとなりました。ですが、これで完成ではありません。今回は都合上、含められなかった機能など、今後も改良していく予定です。まずは、生まれ変わったWebコンソールの使いやすさを実感し、ご活用ください。

 

■LanScope Cat Ver.8.3の魅力満載!特設サイトはこちら 
https://www.lanscope.jp/endpoint-manager/on-premises/special/ver83/

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この記事を書いた人
奥野 侑
2004年入社、開発本部に所属。LanScopeシリーズの設計、開発に従事。Cat Ver.8.3.0.0の開発プロジェクトリーダーを担当。趣味は「フットサル」「ボウリング」「カラオケ」