IT資産管理

スマートデバイス、アップデートラッシュだってよ ~ OSアップデートとの上手な付き合い方

Written by ヒダリ

多分ですけど、ドラマ版って青木麗さん出てこないですよね?

スマートデバイス、アップデートラッシュだってよ ~ OSアップデートとの上手な付き合い方

こんにちは。Anのサービス運用を担当しております、ヒダリと申します。
ヒガシではありません。ヒダリです。

突然ですが皆様、『マイノリティ・リポート』という映画をご存知でしょうか。
2002年に公開されたSF映画です。舞台は西暦2054年の近未来。
陰謀に巻き込まれたトム・クルーズ扮する刑事・ジョンが孤軍奮闘する、
実にサスペンス感ドッサリなお話でした。

私はこの映画が大好きなのですが、その大きな理由の一つが、劇中に登場する、
数々のスタイリッシュで未来的・魅力的なシステムの描写です。
音声認識による家具操作・車の自動運転・VR・空中に投影される映像と
それをジェスチャーで操作するシステム……シビれますね。素敵ですね。憧れますね。

しかし、ここでちょっと考えてみましょう。
我が物顔でスタイリッシュな各種システムを使いこなす近未来ハンサム刑事・ジョンでも、
きっと・・・・・・

各種システムのアップデートの時期には、運用担当者に対し、
こんな質問を投げかけるのではないでしょうか。

「これ、アップデートしていいのかい? 既存アプリに変な影響出たりしないよね?」

さて、2054年の近未来から、2017年の現代に舞台を移しましょう。
2017年夏。Android、そしてiOSそれぞれで、OSの最新Verが公開されました。
Android8、そしてiOS11です。

セキュリティアップデートや新機能実装など、数多くの重要な更新を含む最新OSVerの公開。
しかし――これに伴う『ヒリヒリ感』!情報システム部門の方なら、何となく
ご理解いただけるのではないでしょうか。

「OSを更新した途端、使えていたアプリが使えなくなるかも」
「OSを更新した端末利用者から、質問がたくさん飛んでくるかも」

セキュリティ観点では早く最新OSに更新すべき・・・・・・ですが、影響調査も無視できない。
想定されるてんてこ舞いの中、こんな疑問を抱かれる方も多いのでは?

――実際問題、他の企業ではどれくらいの速度でOSVerを更新しているんだろう。

そんなふとした疑問にお応えすべく、今回はLanScope Anに登録されている端末のOS比率について
調べてみました。
結果が下記のグラフです。なお、各データは2017/9/26時点のものです。

※本データは、LanScope Anのデータを「LanScope An 利用規約」第22条に基づき、
ユーザー様(個人及び個々の企業)を識別できない形で集計・分析し、
運用・管理に役立つ情報をフィードバックさせていただいております。

【AndroidのOS比率】

Android画像_円グラフAndroid円グラフ_項目

まずはAndroid OSです。
Android4~7系が大半を占め、Android2~3、そしてAndroid8はグラフ上判別できないレベルの
比率となりました。くっきり分かれましたね~。

Android8が正式公開された日付は2017/8/21。
とはいえ、Androidの場合、機種によってアップデートできるか否かが左右されます。
その点もあってか、Android8はまだまだこれからといった調子のようですね。

【iOSのOS比率】

iOS画像_円グラフiOS円グラフ_項目

お次はiOSです。iOS10系が大半を占め、次点でiOS9系、そしてiOS8系、iOS11系と続きます。
iOS11系が正式公開された日付は2017/9/21。
データ取得時点で、公開から5日しか経過していません。
にもかかわらず、既に比率的にはiOS11系がiOS7系を追い抜いているというこの事実!

iOSの場合、OSアップデートをシステムから頻繁に推奨されるという背景も影響していそうです。

【WindowsのOS比率】

Windows画像_円グラフWindowsグラフ_項目

最後にWindowsです。リリースされた順序は
Windows 8.1 → Windows 10 → Windows 10 November Update →
Windows 10 Anniversary Update → Windows 10 Creators Update

と、なります。
ご覧の通り、Anniversary Updateが圧倒的な比率を誇っていますね。

この比率の背景には、Windows10における特殊なOSVerである
「Long Term Servicing Branch(LTSB)」が関係しています。
LTSBとは、安定的な利用が最重要なお客様向けの、新機能へのアップデートを
極力行わないバージョンです。

LTSBの場合、見た目上のOSVerは変わらないものの、セキュリティパッチの更新は自動的に
インストールされていきます。
そして、実は上記グラフで Anniversary Update にカテゴライズされている端末の内、
80%はLTSBなのです。

つまり、実際にはかなりの比率でWindowsOSは最新のセキュリティアップデートが
為されているということになります。
なお、2017年10月中旬にはWindows10 Fall Creators Updateも公開予定です。
動向には注意が必要ですね。

以上、OSアップデートの実態調査でした。

やはりどの企業様も、早め早めの対応を行なっていらっしゃるという印象を受けますね。
今後のアップデート方針について、上記データを参考にしていただければ幸いです。
勿論、LanScope Anでも一日でも早い環境対応を追及してまいります。頑張ります!

とはいえ、前述の通り、セキュリティ以外の観点も検討しなければいけないのが、
情報システム部門の方の辛いところ。

「これまで使っていたアプリが使えることを確認できるまで、或いは影響調査が終わるまで、
OSアップデートは待って欲しい」――そんな方も居られるハズ。

そんな貴方に朗報です。LanScope Anのメッセージ・アンケート機能を利用しLet’s 負荷削減!

メッセージ・アンケート機能とは!

《資産管理》メニューの《メッセージ・アンケート》画面で利用できる機能です。
多くの方はアンケートとして利用されていると思われますが、メッセージ送信も可能なのです。
つまり、こんなことも出来ちゃいます。

【メッセージ作成画面】

メッセージ作成画面

もちろん、OSアップデートタイミングだけではなく、日常的にご利用いただける機能でもあります。
近未来ハンサム刑事・ジョンから相談を受けた場合なども含め、
色んなシーンで是非ご活用ください。

というわけで、今回は各企業様におけるOSアップデートの実態と、
メッセージ・アンケート機能についてご紹介しました。

本稿が少しでも皆様の助けになれば幸いです。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!