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MOTEX社員も登壇!!アジア最大級の「Scalaカンファレンス」開催レポート

こんにちは。開発本部の森田です。2016年1月30日と31日、東京で開催された技術カンファレンスScalaMatsuri 2016に参加しました。ScalaMatsuri は、プログラミング言語である「Scala」をテーマにした日本最大級のイベントで、Scala言語の普及、海外コミュニティとの交流促進をはじめ、実用的なコンテンツ、実験的な試み、趣味として楽しめるような発表など、様々なプレゼンテーションが行われるイベントです。

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▲ScalaMatsuri会場。多くのScala技術者が参加

●Scala とは?

Scala は 2003 年に、スイスのマーティン・オーダスキー教授によって開発されたプログラミング言語です。Twitter や LinkedIn、国内ではドワンゴなどの著名なサービスが採用しています。
日本国内でも注目を集め始めており、前回のScalaMatsuriでは、400名以上の参加者が集まり大盛況となりました。今年も大いに盛り上がり、ここではその模様をレポーター4名で少しだけお伝えします。

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▲「Scala」はイタリア語で「階段」を意味するそうです

 
 

バラエティに富んだ創造的技術者イベント!

開発本部の野里です。ここでは、ScalaMatsuriの目玉でもあるセッションについてレポートします。技術者イベントだけあり、発表される内容はユニークでコアなセッションばかりでした!「Scala」に関連することなら何でもありで、リファクタリングテクニックや数年前から注目を集めているリアクティブアーキテクチャ、また、Scala を採用している企業の具体的な取り組みなど、非常に興味深かったです。

1日目のセッションの中でも特に印象深かった、株式会社ドワンゴ様(以下、ドワンゴ)のセッションをご紹介します。

ドワンゴの結城氏により「ドワンゴアカウントシステムを支えるScala技術」という内容の発表が行われました。ドワンゴには現在100人を超えるScalaプログラマが在籍しており、新卒エンジニア向けにScala研修を取り入れているなど、Scalaを採用する国内の代表的な企業の1つです。ドワンゴといえば、日本を代表する動画共有サイトであるニコニコ動画を運営していることはみなさんもご存知とは思いますが、その裏側はScalaによって実現されています。

ニコニコ動画のユーザ認証やユーザ登録を行うシステムは、なんと20万行を超えるScalaのコードで書かれているそうです。この大規模なシステムを支えている3つのScalaプログラミング技術について、それぞれが解決すべき課題とその技術を採用するに至った過程を技術的側面から発表されており、その内容及び質疑応答のレベルが高く、中身の濃い内容となっていました。

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レポーター:野里 裕高
2013年入社、Scalaにどハマり中。

 

MOTEX社員が登壇
「Scalaでドメイン駆動設計に真正面から取り組んだ話」

セッションを担当した藤井です。ここではセッション概要を簡単にご紹介します。

セッションでは、Scalaでドメイン駆動設計に真正面から取り組んだ話をさせていただきました。ドメイン駆動設計(DDD)はソフトウェアの設計手法です。DDDは、あくまで設計手法であり、その実装方法について様々な見解があります。私の所属するチームも、過去の様々なプロジェクトがそうであったように、悩み、選択し、妥協しつつもプロジェクトを推進してきました。そういった過程における気付きや学びを紹介させていただきました。

今回、このような機会をいただき、カンファレンス主催者の皆様、会場にて私の拙い発表を聞いていただきフィードバックいただいた皆様、本当にありがとうございます。この経験を活かし、世界に貢献するソフトウェアを開発すべく邁進していきます。

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▲MOTEXのチャレンジを、現場感を交えて発表しました。発表後は拍手喝采!

またライトニングトーク(5分程度の短いプレゼンテーション)にも、MOTEXから2名参加しました。日々の開発で行っている工夫や改善活動をプレゼンしました。

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▲ライトニングトークの様子 MOTEXからは若手2名が初挑戦!

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レポーター:藤井 善隆
2012年入社、Web Application Engineer。

 

2日目は「アンカンファレンス」形式!?

開発本部の大城です。皆様は”アンカンファレンス” という言葉をご存知でしょうか?通常のカンファレンスでは発表者とその内容が事前に決まっています。アンカンファレンスでは事前に予定を決めず、その日その場でどんな内容を誰がどうやるかを決めるものです。参加者全員で作り上げるカンファレンスですね。

具体的には、1日目に「こんな内容で話したい」「こんな話を聞きたい」といったアイデアを募集し、2日目の朝に、誰が、どの内容を、どう発表するかを参加者全員で話し合って決めました。

セッション候補となった内容に対して、発表者を決める場面では、国内外問わず「私がしゃべれます」と手が挙がっていたことがコミュニティとしての活発さの証明と感じました。

少し技術の話に触れさせてもらうなら、大量に上がるデータをいかに捌くかということや、品質を担保するためのテストのやり方、ソフトウェアを成長させ続けるためにどう設計すべきかといった内容に焦点が当たっていました。

また、自分たちでカンファレンスを作り上げるという雰囲気からか、廊下やロビーでも活発な議論が行われていて「自分たちが次の技術を作っていくんだ」という気概が垣間見えました。

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▲アンカンファレンスのネタ出し。この後、活発な意見交換が行われました

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レポーター:大城 亮
2013年入社、クライアントを開発し続けて2年。

 

“旗本スポンサー” として ScalaMatsuri を支援しました!

MOTEX は、技術コミュニティの応援・支援のために、自社ビルの会議室を会場として提供するなど、勉強会の開催支援を行っています。そういった取り組みの1つとして、今回 “旗本スポンサー” として ScalaMatsuri を支援させていただきました!

社内勉強会の開催やITイベントへの参加はもちろん、社外コミュニティとの合同勉強会も積極的に行っています。このようなオープンな活動を通じ、ネットワークセキュリティ市場のデファクトスタンダードとして、世の中のITテクノロジーの発展に貢献し続けていきます!

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▲会場で配布されたノベルティ

 
 

最後に

ScalaMatsuri に参加して、今世界中で盛り上がっている Scalaの盛り上がりを肌で感じることができました。懇親会では色々な技術者とつながりを持つことができ、「人と接する機会を作る」こともこういったカンファレンスに参加する最大のメリットだと思います。製品だけでなく、技術的にもアウトプットをしながら、またインプットを得ながら、技術者としてもレベルアップし、より良い製品作りにつなげて行きたいと思います。

IT業界はニーズの移り変わりが非常に早く、来年には今年の流行が廃れているなんてこともよくあります。もちろん、技術のトレンドについても移り変わりが非常に速いのが当たり前です。
そういった、市場動向や最適な技術を把握し、お客様に品質の高い製品を届けるためには、インターネットだけではなく、こういったカンファレンスに参加したり自ら情報発信して、最新の情報を集めるとともにまだ見えていない情報を引き出すことが重要です。

今後も積極的にカンファレンスや勉強会に参加して、革新的な製品開発にチャレンジしていきたいと思います。

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▲懇親会会場 今年も大いに盛り上がりました!

最後になりましたが、このような素晴らしいカンファレンスを開催して頂きまして、主催者の皆様には誠にお礼申し上げます。ありがとうございました!

 

■私達と一緒に革新的な製品開発をしませんか!?MOTEXでは共に働いてくれる技術者募集中
※スポンサーとして技術者募集のオリジナルMOVIEを会場で流し、大好評でした(※音声がでます)
Scala Matsuri 2016スポンサーCM
 

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この記事を書いた人
森田 詳基
2009年入社、LanScope CatやLanScope CloudCatを経て、現在はLanScope Anの開発に従事。リアクティブ・プログラミングに興味あり。