Windows 10 への移行作業や運用の上で、注意すべき点・具体的な作業フローをまとめてご紹介します。
WaaSに対応した Windows 10 運用の基礎
Windows 10の社内導入に向けて、押さえるべき3つのポイント
― WaaS と働き方改革への対応 ―
2019年5月8日~5月10日に東京ビックサイトで開催された「第16回 情報セキュリティEXPO」。
エムオーテックスは今年もBlackBerry Cylanceと共同出展いたしました。
連日大変なご盛況をいただき、製品デモ・セミナーともに多くの方にご参加いただきました。
今回は、3つのセミナー内容をダイジェスト版にてお伝えします。
これだけ知っていれば安心!? Windows 10運用管理 成功のポイント
LanScope Catの最新Ver.9.2で実装した「ダッシュボード機能」のご紹介
LanScope Catのセミナーでは、「Windows 10運用管理のポイント」について、『LanScope Cat』を用いた運用方法を交えてご紹介を行いました。Windows 7サポート終了期限が近づいていますが、今後も引き続きWindows 7を利用し続ける企業が少なくないと言われています。その理由の1つとして、Windows 10で「アップデート方式」が大きく変更され、今までと勝手が違うことを懸念されている企業様も多いのではないのでしょうか。
この対策として、『LanScope Cat』の最新Ver.9.2で実装した「ダッシュボード機能」をデモンストレーションを交えてご紹介しました。「ダッシュボード」は、社内でどんな課題があるのか視覚的に現状把握できる新レポート画面です。
社内PCのOS別のサポート期限やパッチ適用状況の把握が以前より容易になります。またそれだけでなく、同画面から数クリックするだけで、最新パッチが適用されていない端末に対しての配信が可能です。
パッチ適用状況の分析や配信に必要な情報は、MOTEXクラウドから日々お客様環境に反映されます。管理者様自身での能動的な調査や確認は不要となり、今まで脆弱性対策にかかっていた工数を削減させることができるのです。
セミナー後半では、『LanScope Cat』でWindows Updateの自動更新設定を変更することで、FUやQUの配信タイミングをコントロールできる点、WSUSと組み合わせることでアップデート管理がより便利になる点も併せてご紹介しました。
セミナーをご覧になった方々も実際Windows 10の運用管理に課題を持たれていて、熱心に講演をお聞きになり、そのままデモブースに立ち寄る姿が多いのが印象的でした。お客様が持っているWindows 10運用管理の様々な課題も、『LanScope Cat』を利用することで”手間なく”解決することができるのではないでしょうか。
Botを活用した情シス業務のセルフサービス化
ビジネスチャットとLanScope Anを連携した業界初の新サービス「Syncpit」のご紹介
LanScope Anのセミナーでは、ビジネスチャットとLanScope Anを連携する新サービス「Syncpit」のご紹介を行いました。LanScope Anの導入・検討を行うお客様のきっかけは、スマートデバイスの紛失対策。万が一の紛失時、連絡を受けた管理者様はLanScope Anを利用し、位置情報の確認、リモートロックやワイプなどの対応を行います。
しかし、実際の紛失のおよそ6割が業務時間外に発生しており、休日・深夜では管理者様が紛失対応を行えないなどの課題があります。
この課題を解決するのがSyncpitです。ビジネスチャットとLanScope Anを連携し、ビジネスチャットから紛失対応を実行できます。
セミナーでは、以下の2つのシーンのデモを行いながら、Syncpitの活用シーンをご紹介しました。
「#1 LanScope Anの管理コンソールから紛失対策を行う場合」「#2 ビジネスチャットから紛失対策を行う場合」
ビジネスチャットからSyncpitのBotに対し、「スマホ紛失」と送信するだけで、スマホを紛失した本人もしくは管理者様が紛失対応を行うことができます。
これなら、LanScopeAnの管理コンソールを管理者が利用できない時間帯であっても、リアルタイムに対応が可能です。
またセミナー後半では、今後のロードマップについても触れ、Syncpitが担う情報システム部の業務自動化への取り組みをご紹介しました。Syncpitでは管理コンソール上で、ビジネスチャットのBotの設定手順を1から説明しています。またBot設定後は『ワンクリック』で、自動化したい業務を選択するだけで設定を完了できます。このようにプログラミングの知識がなくても、Syncpitなら誰でも簡単にBotの活用がスタートできるようになる予定です。
ビジネスチャットの導入・検討が加速している一方で、Bot機能を活用できているお客様はまだまだ少ない現状。
「Botの活用に興味はあるけど使い方がイマイチ分からない・・・」Syncpitをこんなお客様の救世主にしていきたいと思っています。ご期待ください!
AIと行動的生体認証を組み合わせたUEBAソリューション「CylancePERSONA」
CylancePROTECTを提供するBlackBerryCylanceのセミナーでは、乙部幸一朗氏が登壇し、まだリリースされていない開発中の新製品「CylancePERSONA」の紹介とデモンストレーションが行われました。日本初公開ということもあり、本セミナーは初日から多くの参加者を集めました。
CylancePERSONAはAIと行動的生体認証を組み合わせた新しい認証の製品で、パソコン端末上で行うユーザーの行動を学習して、なりすましや異常行動を検知するという新しいタイプの認証ソリューションです。最近注目されているUEBA(User and Entity Behavior Analytics)と呼ばれるユーザーの行動分析のアプローチにCylanceが得意とするAIによる予測モデル技術を活用しています。
「従来のIDとパスワードによる認証の課題は、なりすましが簡単だということ、そして、認証という行為があくまでワンタイムであるという点です。CylancePERSONAはこれらの課題を解決するまったく新しい認証製品になります」と乙部氏。CylancePERSONAは主にユーザーがパソコン上で行う生体的行動(マウスやキータイプなどの動き)と実際の活動(どのようなアプリケーションを使うか、どのようなサイトにアクセスするか等)を学習し、そこからPERSONAモデルと呼ばれるユーザー毎の人格モデルを作成します。その後、作成されたモデルを使って今度はユーザーの行動を監視することで、いつもと異なるキータイプやアプリケーション使用が行われるとリアルタイムで検知し、強制的に再認証を行ったり、管理者へアラートを通知したりできます。
実際のデモンストレーションでは、観客からランダムに選ばれた参加者が、乙部氏が先に入力したのと全く同じ文面をタイプしてみると、CylancePERSONAが即座に検知するという動作を見せていました。「従来のセキュリティ製品では、対応が難しい盗難されたIDやパスワードを起点とする外部からの脅威に対応するだけでなく、内部犯行などの内部からの脅威にも対応できる認証ソリューションになります」と乙部氏は話しました。提供時期はまだ未定ということですが、今後の注目を集める製品になることでしょう。
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