Written by 矢本 匠
セールスエンジニア部にて、LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版を中心に製品のご提案をしています。
提案時の経験を活かし、データ活用や外部APIとの連携方法なども模索中です。
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1.インストールアプリ情報の自動取得とWeb API
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版(以下エンドポイントマネージャー クラウド版)は、PC・スマホを一元管理できるIT資産管理・MDMツールです。
エンドポイントマネージャー クラウド版では、インストールアプリの情報を自動収集し、どんなアプリがどのデバイスにインストールされているかが分かります。
例えば、「デバイスにインストールされているアプリのバージョンが最新ではない」といったことも把握できます。
さらにインストールアプリの情報はWeb APIから情報取得可能です。
Web APIを利用することでエンドポイントマネージャー クラウド版のコンソールにアクセスすることなく情報を取得・閲覧することが可能です。
取得した情報は外部システムとの連携に利用することも可能です。
また、ビジネスチャットなどへ通知することで管理者が手動でコンソールを操作することなく、バージョンの低い端末を確認できます。
これにより脆弱性管理の工数削減が期待できます。
今回は特定のアプリケーションのバージョン情報をWeb APIから取得する方法をご紹介します。
2.Web APIとPythonを利用したデータの加工方法
インストールアプリの情報を解析する処理の流れは以下の通りです。
1. Web APIにリクエストし、資産(ハードウェア)情報とインストールアプリの情報を取得する
2. インストールアプリの情報から、必要な情報のみを取得する
1. Web APIにリクエストし、資産(ハードウェア)情報とインストールアプリの情報を取得する
PythonのRequestsモジュールを利用してWeb APIにリクエストしています。
これによりエンドポイントマネージャー クラウド版からインストールアプリの情報とハードウェアの情報が取得できます。
2. インストールアプリの情報から、必要な情報のみを取得する
次にアプリケーション情報の中から、特定の情報のみ取得します。
今回は次の条件で情報を取得します。
・OSがWindows
・アプリケーション名が“Google chrome”
条件に合致した場合、バージョン情報と対象デバイスのデバイス管理名(PC名)を取得します
処理の途中でハードウェア資産のデータを参照しています。
ここでは登録Noというユニークキーを利用して、デバイス管理名(PC名)を取得しています。
処理の概要は以上です。
3.実行結果とまとめ
処理を実行することで、対象のアプリケーションをインストールしているデバイスとバージョン情報を取得できました。
コンソールから情報を確認する場合、情報の確認まで時間がかかる場合がありますがWebAPIを利用することで1度のクリックで状況把握可能です。
更にビズネスチャットのAPIを利用することで通知まで行うことができました。
※ 今回はChatWorkのWeb APIを利用しました。
今回の手順を応用することで脆弱性に合致しているバージョンのアプリケーションをインストールしている端末の情報を簡単に抽出することも可能です。
今回はPythonを利用してエンドポイントマネージャー クラウド版のインストールアプリ情報を活用した事例をご紹介しました。アプリケーションの脆弱性管理などの参考にしていただければ幸いです。
Web APIの情報加工は試験中の段階になりますので、加工に関するご意見・要望も合わせて受け付けております。
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