Written by Aimee
目 次
スマートフォンの乗っ取りとは、悪意のある第三者が不正な手段を用いて他人のスマートフォンに不正アクセスし、制御を奪う行為を指します。
攻撃者は、不正アプリのインストールやフィッシング詐欺、偽Wi-Fiの利用などさまざまな手法を用いて、スマートフォンを乗っ取ろうとします。
スマートフォンが乗っ取られた場合、以下のような兆候・異常が見られる可能性があります。
▼スマートフォンが乗っ取られた際の9つの兆候
- 1. 動作が重くなる
- 2. 本体の異常な発熱
- 3. バッテリーの消耗が早くなる
- 4. 不審なアプリのインストール
- 5. 頻繁な再起動
- 6. 通信料金の異常な増加
- 7. 不審なログイン履歴
- 8. GPSやカメラの不正な起動
- 9. 不審なポップアップの表示
スマートフォンが不正アクセスを受けていないか確認するには、アンチウイルスソフトによるスキャンが有効です。マルウェアが検出されなければ、乗っ取られている可能性は低いでしょう。
また、マルウェア感染の要因は、不正アプリのインストールやフィッシング詐欺など多岐にわたります。スマートフォンの乗っ取りを防ぐため、日常的に以下の対策を徹底することが重要です。
- ・ OS・アプリは常に最新の状態に保つ(脆弱性を悪用されるリスクを軽減)
- ・ 不審なリンクやWebサイトは開かない(フィッシング詐欺を防ぐ)
- ・ 公共Wi-Fiの利用を避ける、またはVPN(仮想プライベートネットワーク)を活用する
- ・ 公式ストア以外からアプリをインストールしない
- ・ アンチウイルスソフトを導入し、定期的にスキャンを実施
この記事では、攻撃者がスマホを乗っ取る手口や乗っ取られた場合のリスク、有効な対策などを解説します。
▼この記事を要約すると
- 攻撃者は、「不正なアプリ」「フィッシング詐欺」「偽Wi-Fi」「SIMスワップ」などによってスマホを乗っ取ろうとする
- スマホが乗っ取られた場合、「個人情報の漏洩」「盗聴・盗難」「デバイスロック」「なりすまし」「金銭的損失の発生」
- スマホが乗っ取られていないか確認するには、アンチウイルスソフトによるスキャンや「インストールされているアプリ」「通信料」「アカウントの使用履歴」をチェックする
スマホの乗っ取りとは?
スマートフォンの乗っ取りとは、悪意のある第三者が不正な手段を用いて他人のスマートフォンに不正アクセスし、制御を奪う行為を指します。
攻撃者は、不正なアプリやフィッシング詐欺、偽Wi-Fiなどを利用し、スマートフォンの乗っ取りを試みます。
スマートフォンが乗っ取られた場合、以下のような被害が発生する可能性があります。
- ・ 個人情報の窃取(メール・SNSの履歴、銀行口座情報、クレジットカード情報など)
- ・ デバイスのロック(身代金要求型マルウェアによるシステムロック)
- ・ なりすまし(SNSやメールを悪用した詐欺行為)
スマートフォンの乗っ取りを防ぐには、日常的にセキュリティ対策を講じ、警戒を怠らないことが重要です。
スマホが乗っ取られた際のサイン
スマートフォンが不正アクセスを受けた場合、通常の動作に異常が生じることがあります。以下の兆候が見られた際は、速やかに対策を講じる必要があります。
▼スマートフォンが乗っ取られた際の兆候
- 1. 動作が重くなる
- 2. 本体の異常な発熱
- 3. バッテリーの消耗が早くなる
- 4. 不審なアプリのインストール
- 5. 頻繁な再起動
- 6. 通信料金の異常な増加
- 7. 不審なログイン履歴
- 8. GPSやカメラの不正な起動
- 9. 不審なポップアップの表示
1. 動作が重くなる
スマートフォンの処理速度が急激に低下し、アプリの起動や操作がスムーズに行えなくなることがあります。特に、バックグラウンドで不正なアプリやマルウェアが動作している場合、システムリソースが消費され、全体のパフォーマンスが低下する原因となります。
2. 本体の異常な発熱
通常、スマートフォンは長時間の使用により発熱しますが、特に操作していない状態で異常に熱を持つ場合、マルウェアがバックグラウンドで活動している可能性があります。
3. バッテリーの消耗が早くなる
不正なアプリやマルウェアがバックグラウンドで稼働し続けることで、通常よりもバッテリーの消耗が早くなることがあります。特に、特定のアプリを使用していないにもかかわらず電池の減りが異常に早い場合は注意が必要です。
4. 不審なアプリのインストール
自身でインストールした覚えのないアプリがスマートフォン内に存在する場合、それが悪意のあるソフトウェアである可能性があります。これらのアプリは、ユーザーの許可なしに自動的にダウンロード・インストールされ、不正な操作を行うことがあります。
5. 頻繁な再起動
スマートフォンが予期せず何度も再起動する場合、マルウェアや不正なアプリが原因である可能性があります。攻撃者がリモートで端末を制御しているケースや、不正なプログラムがシステムの安定性を損なっていることが考えられます。
6. 通信料金の異常な増加
スマートフォンに侵入したマルウェアがバックグラウンドでデータ通信を行うと、通常よりも通信料金が急増する場合があります。特に、大量のデータが外部サーバーへ送信されている場合は、不正アクセスの可能性が高いため、速やかに対策を講じる必要があります。
7. 不審なログイン履歴
各種オンラインサービスやアプリから送信される通知メールに、身に覚えのないログイン履歴が記録されている場合、スマートフォンが乗っ取られている可能性があります。このような異常が確認された場合、ただちにパスワードの変更や二段階認証の設定を行うことが重要です。
8. GPSやカメラの不正な起動
GPSやカメラが自動的に起動する場合、攻撃者にリモート操作されている危険性があります。特に、使用していないにもかかわらず、位置情報の追跡やカメラの起動履歴が残っている場合は、マルウェア感染の疑いがあります。
9. 不審なポップアップの表示
頻繁に不審な広告や警告のポップアップが表示される場合、マルウェアやアドウェアの影響である可能性が高いです。これらのポップアップは、詐欺サイトへの誘導や、不正なソフトウェアのインストールを促すために表示されることがあります。
スマートフォン乗っ取りによるセキュリティリスク
スマホが乗っ取られることで、デバイス内の個人情報が流出したり、あなたのアカウントが不正利用されたりといったセキュリティ被害を受ける可能性があります。
1. 個人情報の漏洩
スマートフォンには、電話番号、メールアドレス、クレジットカード情報、メッセージ、写真、位置情報など、多くの個人情報が保存されています。
不正アクセスにより端末が乗っ取られると、これらの情報が漏洩するだけでなく、ダークウェブ上で売買される可能性もあります。
2. 盗聴・盗撮
攻撃者は、リモートでスマートフォンのカメラやマイクを制御し、盗聴や盗撮を行うことが可能です。これにより、個人のプライバシーが侵害され、悪用される危険性があります。
3. デバイスロック(ランサムウェア攻撃)
遠隔操作により、攻撃者がスマートフォンをロックし、端末の使用を制限する可能性があります。さらに、ロック解除の引き換えとして金銭(身代金)を要求される「ランサムウェア攻撃」が仕掛けられるケースもあります。
4. なりすまし(アカウントの悪用)
乗っ取られたスマートフォンを利用し、攻撃者が本人になりすまして他者とコミュニケーションを取ることができます。
特に、SNSやメッセージアプリを悪用して偽の情報を送信する、あるいは友人や家族に対して詐欺メッセージを送るケースがあります。これにより、周囲の人々も被害を受ける可能性があり、さらなる被害の拡大につながります。
5. 金銭的損失の発生
スマートフォンが乗っ取られると、各種オンラインサービスのアカウントが不正アクセスを受ける可能性があります。
特に、自動ログイン機能を有効にしている場合、攻撃者が端末を使用するだけで、本人になりすましてサービスにログインできます。
その結果、登録済みのクレジットカードや電子決済アプリが不正利用され、金銭的損失が発生するリスクが高まります。
スマホを乗っ取る手口
スマートフォンの乗っ取りには、以下のような手口が用いられます。
- ・ 不正アプリのインストール
- ・ フィッシング詐欺
- ・ 悪意のあるWi-Fiの利用
- ・ SIMスワップ攻撃
不正アプリのインストール
攻撃者は、正規アプリを装った不正アプリを作成し、ユーザーにインストールさせようとします。
不正アプリをインストールするとマルウェアに感染し、スマートフォン内のデータが盗まれるリスクがあります
▼対策
- ・ アプリは必ず公式のアプリストア(Google Play / App Store)からインストールする
- ・ 提供元やユーザーレビューを確認し、不審なアプリのインストールを避ける
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは、銀行や企業を装った偽メールやSMSを送り、偽のログインページへ誘導して個人情報を盗む手口です。本物のWebサイトと見分けがつきにくい、「緊急対応」や「未払い請求」などの緊急性を煽る文言が含まれる点が特徴です。
フィッシングサイトは正規のログインページと酷似しており、ユーザーが誤って個人情報を入力してしまうことで、不正アクセスやスマートフォンの乗っ取りが発生します。
▼三菱UFJ銀行の正規サイトと偽サイトの比較
出典:NHK|見分けるのは無理” 知ってほしい「フィッシング詐欺」対策は(2023年9月8日)
フィッシング詐欺を回避するためには、URLの正当性を確認し、送信者情報を慎重に精査することが不可欠です。
ただし、一般のユーザーがメールやWebサイトの真偽を見分けるのは難しいため、頻繁に利用する金融機関や配送業者の公式サイトはブックマークし、そこからアクセスすることを徹底するのが有効な対策です。
悪意のあるWi-Fi
悪意のあるWi-Fiとは、カフェや駅などの公共施設で提供される正規のWi-Fiと同一、または類似のネットワーク名(SSID)を設定し、ユーザーを欺くことで情報を窃取する目的のWi-Fiを指します。
悪意のあるWi-Fiに接続することで、以下のようなリスクが発生します。
- ・ フィッシングサイトへの誘導:悪意のあるウェブサイトに誘導され、個人情報を入力すると盗み取られる。
- ・ 偽のログイン画面の表示:正規のサービスに見せかけた偽のログイン画面が表示され、認証情報を入力すると攻撃者に奪取される。
これらのリスクを回避するために、公共Wi-Fiを利用する際は以下の対策を講じることが推奨されます。
- ・ 正規のWi-Fiであるか事前に確認する公式なSSIDの掲示を確認する、店舗スタッフに問い合わせるなど)。
- ・ VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用するとで通信内容を暗号化し、不正アクセスを防ぐ。
SIMスワップ攻撃(SIM Swap Fraud)
SIMスワップとは、本来の契約者が使用しているSIMカードの情報を、攻撃者が自身の端末に移行させることでスマートフォンの制御を乗っ取る攻撃手法です。
攻撃者は、携帯電話会社に対して「SIMカードを紛失したため再発行してほしい」と虚偽の申請を行います。この際、本人確認が求められるため、攻撃者は事前にダークウェブなどから被害者の個人情報を入手しておきます。
※ダークウェブ…専用のブラウザやツールを使用しなければ閲覧できないWebサイトのことで、漏洩した個人情報やマルウェア作成ツールなど違法なものが取引されている
本人確認が突破されると、攻撃者は「新規のSIMカードに電話番号を移行してほしい」と依頼し、結果として被害者の電話番号の所有権が攻撃者に移ってしまいます。
これにより、攻撃者はSMS認証や通話認証を乗っ取り、金融機関の口座や各種オンラインサービスへの不正アクセスを行う可能性があります。
SIMスワップの対策として、以下の点に留意することが重要です。
- ・ 個人情報の流出を防ぐ(怪しいウェブサイトの閲覧、不審なリンク付きメールの開封を避ける)。
- ・ 携帯キャリアのセキュリティ設定を強化する(PINコードの設定、追加認証の導入など)。
- ・ SMS認証の代替手段(アプリ認証など)を活用する。
スマホが乗っ取られていないか確認する方法
スマートフォンが不正アクセスを受けていないかを確認する方法として、以下の対策が挙げられます。
- ・ アンチウイルスソフトを利用する
- ・ 身に覚えのないアプリがインストールされていないか確認する
- ・ 通信料を確認する
- ・ アカウントの使用履歴を確認する
1. アンチウイルスソフトを利用する
スマートフォンの乗っ取りは、マルウェア(悪意のあるプログラム)が原因となることが多いです。一部のマルウェアには、キーボードの入力情報を記録し、アカウントのIDやパスワードを盗み取るものもあります。
アンチウイルスソフトを使用してスキャンを行うことで、マルウェアの感染有無を確認できます。また、リアルタイム監視機能を備えたソフトを利用すれば、継続的なセキュリティ対策が可能です。
2. 身に覚えのないアプリがインストールされていないか確認する
スマートフォンの設定メニューやアプリ一覧から、インストール済みのアプリを確認し、自身でインストールした覚えのないアプリがないかチェックしてください。
不審なアプリが見つかった場合、不正なウェブサイトの閲覧やフィッシングメールのリンク・添付ファイルを開封したことで、マルウェアが自動インストールされた可能性があります。これらのアプリは直ちに削除する必要があります。
3. 通信料を確認する
スマートフォンのデータ通信量や通信料金を定期的に確認することも、乗っ取りの兆候を検出する有効な手段です。
端末が乗っ取られると、バックグラウンドで不正なデータ通信が行われるため、通常よりも通信量が急増することがあります。不審な通信が確認された場合は、速やかにプロバイダーに問い合わせるとともに、データ通信の詳細を調査してください。
4. アカウントの使用履歴を確認する
SNS、メール、オンラインバンキングなどのアカウントには、ログイン履歴やアクティビティ履歴が記録されています。
これらを確認し、自身がアクセスしていない日時や異常なIPアドレスでのログインが確認された場合、アカウントが乗っ取られている可能性があります。
その際は、パスワードの変更、二段階認証の有効化、不要なログイン端末の削除などのセキュリティ強化策を直ちに実施しましょう。
スマホを乗っ取られたときの対処法
スマートフォンが乗っ取られた可能性がある場合、以下の対処を速やかに実施してください。
- ・ ネットワーク接続を遮断する
- ・ アカウントのID・パスワードを変更する
- ・ 不審なアプリを削除する
- ・ クレジットカードの利用を停止する
- ・ 専門機関に相談する
- ・ スマホを初期化する
1. ネットワーク接続を遮断する
Wi-Fiおよびモバイルデータ通信をオフにすることで、以下のリスクを防ぐことができます。
- ・ さらなる情報の窃取
- ・ 新たなマルウェアへの感染
スマートフォンの乗っ取りが疑われる場合は、直ちにネットワーク接続を遮断してください。
2. アカウントのID・パスワードを変更する
乗っ取られたスマートフォンを通じて、メール、SNS、オンラインバンキング、クラウドサービスなどのアカウントに不正アクセスされる可能性があります。
そのため、のすぐにID・パスワードを変更し、可能であればの二段階認証を設定することで、さらなるセキュリティ強化を図りましょう。
3. 不審なアプリを削除する
アプリ一覧を確認し、インストールした覚えのないアプリがある場合は、直ちに削除してください。
この際、単なるアンインストールではなく、キャッシュや関連データを含めて完全に削除することを推奨します。
4. クレジットカードの利用を停止する
アプリ内課金や交通系ICへのチャージのため、スマートフォンにクレジットカード情報を登録している場合、乗っ取りによってカード情報が盗まれている可能性があります。
攻撃者の不正利用を防ぐため、カードの利用停止手続きを行うのが望ましいです。また、過去の取引履歴を確認し、不正利用がないかチェックを行いましょう。
5. 専門機関に相談する
情報漏洩が発生している場合や、アンチウイルスソフトでは対応が困難な場合は、専門機関に相談することが重要です。
- ・ サイバー犯罪の専門機関:必要な法的措置や技術的支援を受けることができます。
- ・ 個人情報保護機関:個人情報の漏洩が確認された場合、適切な対応策を助言してもらえます。
6. スマートフォンを初期化する
乗っ取りのリスクを完全に排除するため、スマートフォンの初期化を検討するのも有効な手段です。
初期化を行うと、すべてのデータが消去され、端末が出荷時の状態に戻ります。
これにより、マルウェアや不正アプリを完全に除去できますが、事前にデータのバックアップを取ることを忘れないようにしましょう。
スマホを乗っ取られないための対策
スマートフォンの乗っ取りを未然に防ぐためには、以下の対策が有効です。
- ・ OS・アプリは常に最新の状態を保つ
- ・ 不審なリンク・サイトを開かない
- ・ フリーWi-Fiの使用を避ける
- ・ 公式以外のアプリをインストールしない
- ・ アンチウイルスソフトを導入する
1. OS・アプリを最新の状態に保つ
OSやアプリのアップデートには、セキュリティパッチが含まれ、最新バージョンにすることで既知の脆弱性(セキュリティ上の欠陥)を修正できます。
これにより、マルウェア感染のリスクを低減することが可能です。
2. 不審なリンク・サイトを開かない
マルウェア感染は、以下の行為を通じて発生することがあります。
- ・ 不審なメールに記載されたリンクをクリックする
- ・ 攻撃者によって作成されたフィッシングサイトを閲覧する
- ・ SNSやメッセージアプリ経由で送信される不審なリンクを開く
これらの行為を避けることで、乗っ取りのリスクを大幅に軽減できます。
3. フリーWi-Fiの使用を避ける
公共のフリーWi-Fiには、偽Wi-Fiのリスクが存在します。
正規のWi-Fiに見せかけた偽のネットワークに接続すると、通信が盗聴される可能性があるため、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用するか、可能な限りフリーWi-Fiの使用を避けることが推奨されます。
4. 公式以外のアプリをインストールしない
非公式のアプリストアから提供されるアプリには、マルウェアが仕込まれている可能性があります。
アプリは必ずGoogle PlayストアやApple App Storeなどの公式ストアからダウンロードし、不審なアプリをインストールしないよう注意しましょう。
5. アンチウイルスソフトを導入する
アンチウイルスソフトを導入することで、マルウェアの検出やリアルタイム監視が可能となり、乗っ取りリスクを軽減できます。定期的にスキャンを実施し、不審な挙動がないか確認しましょう。
スマホの乗っ取り対策にも有効
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版
情報セキュリティガバナンスを強化するためには、組織の情報資産を適切に管理し、リスクを可視化・制御する仕組みが不可欠です。その一環として、IT資産の一元管理や操作ログの監視、ポリシー業務で使用するモバイルデバイスのサイバーセキュリティ対策では、アンチウイルスの導入など基本的な対策に加えて、MDMの活用も有効です。
エムオーテックスが提供する、IT資産管理・MDMツール「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」では、業務で使用するPCやスマホ、タブレットといったモバイルデバイスを一元管理し、セキュリティ強化を図ることができます。
また、スマホの乗っ取り対策に効果的な、下記のような機能も備えています。
▼「スマホの乗っ取り対策」に有効な機能の例
・アプリケーションの一括管理・制御:社内利用されているアプリの情報を自動取得し、アプリごと、デバイスごとに把握。また、業務に利用するアプリのみ利用できるようにするなどデバイスを制御することも可能。業務とは関係の無いアプリの不要なインストールを制限できるため、マルウェア感染につながるようなアプリケーションのインストールや利用を防ぐことができる。
・利用状況の可視化:デバイスの使用状況を「レポート」で見える化
・ポリシーに基づくアクセス制御:あらかじめ設定したルールに基づき、利用制限やアラート通知を実施
・紛失・盗難時のリスク低減:リモートロックやリモートワイプ機能により、端末の不正利用を防止
・Windowsアップデート管理:OSの最新状態を維持し、脆弱性を最小限に抑える
詳しい機能は、以下のページよりご覧ください。
まとめ
本記事では、スマートフォンの乗っ取りをテーマに、その危険性や有効な対策について解説しました。
本記事のまとめ
- 攻撃者は、「不正なアプリ」「フィッシング詐欺」「偽Wi-Fi」「SIMスワップ」などによってスマホを乗っ取ろうとする
- スマホが乗っ取られた場合、「個人情報の漏洩」「盗聴・盗難」「デバイスロック」「なりすまし」「金銭的損失の発生」
- スマホが乗っ取られていないか確認するには、アンチウイルスソフトによるスキャンや「インストールされているアプリ」「通信料」「アカウントの使用履歴」をチェックする
乗っ取りを防ぐためには、OSやアプリを常に最新の状態に保ち、不審なリンクを開かず、公式ストア以外からアプリをインストールしないといった基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。
万が一乗っ取りの兆候が見られた場合は、迅速なネットワーク遮断やパスワード変更、専門機関への相談を行い、被害の拡大を防ぎましょう。
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