Written by WizLANSCOPE編集部
目 次
クラウドサービスやWebアプリケーションの業務利用が一般化するなか、それらの認証情報を狙ったサイバー攻撃は増加・高度化しています。
このような中で、「同じパスワードを複数のサービスで使い回す」「推測されやすい簡単なパスワードを設定する」といった不適切なパスワード管理をしていると、不正アクセスのリスクが高まります。
万が一不正アクセスが発生した場合、情報漏洩をはじめ、マルウェア感染や組織を踏み台としたサイバー攻撃など、深刻な被害につながる恐れがあります。
こうしたリスクを防ぐには、組織全体で適切なパスワード管理を徹底することが重要です。
本記事では、ずさんなパスワード管理によるリスクや、パスワード管理におけるNG行為、安全性の高いパスワードの条件、安全なパスワード管理を実現する方法について解説します。
クラウドサービスの利用拡大に伴い、管理すべきID・パスワードが増えている昨今、自社のパスワード管理体制を見直したいとお考えの企業・組織の方は、ぜひご一読ください。
パスワード管理の甘さをついた不正アクセスが増加

警察庁サイバー警察局の公表によると、令和7年における不正アクセス禁止法違反の検挙件数は431件でした。前年の563件からは減少したものの、依然として多くの不正アクセス事案が発生しています。

内訳を見ると、他人のIDやパスワードを不正に利用する「識別符号窃用型」が399件と、全体の9割以上を占めています。
さらに識別符号窃用型399件の手口では、「パスワードの設定・管理の甘さにつけ込んで入手」が84件で最も多く、「フィッシングサイトから入手」(77件)、「他人から入手」(75件)が続いています。

出典:警察庁サイバー警察局|令和7年における サイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(令和8年3月)
近年はクラウドサービスの利用拡大に伴い、企業・組織だけでなく個人においても管理すべきID・パスワードが増えています。
その結果、「覚えやすいパスワードを設定する」「同じパスワードを複数のサービスで使い回す」「見える場所にパスワードを保管する」といった不適切な管理が行われるケースも少なくありません。
こうした管理の甘さは、不正アクセスのきっかけとなる可能性があります。
重要な情報を数多く取り扱う企業・組織では、不正アクセスのリスクを低減するためにも、パスワード管理ルールを整備し、適切な管理方法を徹底することが求められています。
パスワード管理の甘さが招くリスク

パスワードの使い回しや、推測されやすいパスワードの設定など、不適切なパスワード管理を続けていると、不正アクセスや情報漏洩をはじめ、さまざまな被害につながる恐れがあります。
主なリスクとして、以下が挙げられます。
- 不正アクセス・アカウント乗っ取り
- 機密情報・個人情報の漏洩
- ランサムウェアによる業務停止
- サイバー攻撃の踏み台化
- コンプライアンス違反
- レピュテーションリスク
それぞれ詳しく見ていきましょう。
不正アクセス・アカウント乗っ取り
「password1234」や「名前+誕生日」のような推測されやすいパスワードを設定していたり、パスワードを付せんに書いてPCに貼っていたりすると、不正アクセスのリスクが高まります。
万が一不正アクセスされると、保存されている情報の漏洩やデータの改ざんなど、さまざまな被害が発生する恐れがあります。
さらに、アカウントを乗っ取られた場合、攻撃者が正規のユーザーになりすまして機密情報を持ち出したり、そのアカウントを悪用してサイバー攻撃を行ったりする恐れもあります。
機密情報・個人情報の漏洩
パスワード管理が甘いと、アカウントへの不正アクセスを許し、保存されている情報を閲覧・窃取される恐れがあります。
企業・組織においては、顧客情報や営業資料、社内ノウハウなどの重要な情報を取り扱っており、こうした情報が漏洩すると、企業の信用低下だけでなく、損害賠償や取引停止などにつながる恐れがあります。
ランサムウェアによる業務停止
パスワードをはじめとする認証情報の管理がずさんになっていると、認証情報を窃取され、社内システムへの侵入やマルウェア感染につながる恐れがあります。
特に「ランサムウェア」に感染した場合、データやシステムが暗号化され、業務を継続できなくなる恐れがあります。復旧には多くの時間や費用を要するケースもあり、企業活動へ大きな影響を及ぼしかねません。
サイバー攻撃の踏み台化
攻撃者に乗っ取られたアカウントは、自社だけでなく第三者を狙うサイバー攻撃にも悪用される恐れがあります。
例えば、取引先への不審メールの送信や、外部サービスへの攻撃の中継地点として利用されると、自社が被害者であるだけでなく、加害者として被害拡大に関与してしまう可能性があります。
コンプライアンス違反
個人情報保護法をはじめとする法令では、企業に対して情報を適切に管理することが求められています。
そのため、パスワード管理の不備が原因で情報漏洩が発生した場合、その内容や状況によっては、行政上の対応や損害賠償などにつながる恐れがあります。
コンプライアンス上の問題は企業の社会的信用にも影響するため、適切なパスワード管理体制を整備することが重要です。
レピュテーションリスク
情報漏洩やセキュリティ事故が発生すると、企業の評判や信用が低下する恐れがあります。
企業に対する否定的な評価が広がり、信用やブランド価値が低下して事業に損失をもたらすリスクを、レピュテーションリスクといいます。
SNSが普及している昨今、ネガティブな情報は瞬く間に拡散します。一度の情報漏洩やセキュリティ事故が、採用活動や売上、取引継続などに大きな影響を及ぼす恐れがあります。
危険性の高いパスワード管理とは

ここまで、パスワード管理の甘さが招くリスクについて解説しました。
では、具体的にどのようなパスワード管理がリスクを高めるのでしょうか。
代表的な例として、以下が挙げられます。
- 同じパスワードを使い回す
- 推測されやすいパスワードを設定する
- 複数人でパスワードを共有している
- 紙やExcelなどで平文管理している
- 退職・異動者のアカウントを放置している
それぞれどのようなリスクがあるのかを解説します。
同じパスワードを使い回す
同じパスワードを複数のサービスで使い回すと、不正アクセスのリスクが高まるだけでなく、被害が拡大する恐れがあります。
例えば、パスワードの使い回しを狙った攻撃として、「パスワードリスト攻撃」があります。
パスワードリスト攻撃とは、攻撃者が何らかの手法で入手した「IDとパスワードの組み合わせ」の一覧(リスト)を使い、第三者のシステムやサービスへの不正アクセスを試みる攻撃です。
複数のサービスやシステムで同じパスワードを設定している場合、ひとつのサービスから認証情報が漏洩すると、パスワードリスト攻撃によって他のサービスのアカウントまで不正アクセスされる恐れがあります。
このように、パスワードがどれほど複雑であっても、複数のサービスで使い回している限り、安全とはいえません。
推測されやすいパスワードを設定する
「123456」や「password」のような単純な文字列や、短いパスワードは、推測されやすく不正アクセスのリスクが高まります。
こうした推測されやすいパスワードを狙う攻撃として、「ブルートフォース攻撃」があります。
ブルートフォース攻撃とは、想定されるパスワードを総当たりで入力し、不正に認証の突破を試みる攻撃です。
また、業務システムで初期アカウント名として利用されることが多い「admin」などの単語をパスワードに設定することも危険です。
推測されやすい文字列は攻撃対象になりやすいため、避けるようにしましょう。
複数人でパスワードを使い回している
複数人で同じパスワードを共有していると、「誰が」「いつ利用したのか」を追跡しにくくなり、セキュリティインシデントが発生した際の原因究明が難しくなります。
また、パスワードを共有する人数が増えるほど、認証情報が漏洩するリスクも高まります。
例えば、従業員A・Bが適切にパスワードを管理していても、従業員Cの管理がずさんであれば、そこから認証情報が漏洩する可能性があります。
一度漏洩してしまうと、同じパスワードを共有しているアカウントはすべて不正アクセスのリスクにさらされます。
紙やExcelなどで平文管理している
紙やExcelなどでパスワードを平文(暗号化されていない状態)のまま管理することも危険です。
近年はテレワークの普及により、オフィス以外で業務を行う機会も増えています。パスワードを書いた付せんをPCに貼るなどの方法で管理していると、盗み見によって認証情報が漏洩するリスクが高まります。
また、ノートPCやスマートフォンなどのモバイルデバイスを紛失した場合も、認証情報が第三者に漏洩する恐れがあります。
さらに、Excelファイルにパスワードを設定していたとしても、管理方法によっては十分な対策とはいえません。重要な認証情報は、適切な方法で管理することが重要です。
退職・異動者のアカウントを放置している
退職や異動によって使われなくなったアカウントを放置していると、攻撃者に侵入口として悪用される恐れがあります。
特に、推測されやすいパスワードが設定されたままになっている場合や、認証情報が漏洩している場合は、不正アクセスの足掛かりとして利用されるリスクが高まります。
また、不要になったアカウントに権限が残っていると、本来アクセス権限を持たないユーザーに情報を閲覧されたり、改ざんや削除などの被害につながったりする恐れがあります。
安全なパスワードとは

ここまで、危険性の高いパスワード管理について解説しました。
では、安全性の高いパスワードとは、どのようなものなのでしょうか。
ここでは、パスワードの安全性を高めるために押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
- 複雑で長いパスワード
- サービスごとに異なるパスワード
- 推測されにくいパスワード
それぞれ詳しく見ていきましょう。
複雑で長いパスワード
パスワードの強度は、十分な文字数を確保することで高まります。
しかし、「1234567812345678」のように、長くても単純な文字列では推測されやすく、不正アクセスにつながる恐れがあります。
そのため、十分な長さを確保したうえで、英大文字・英小文字・数字・記号を組み合わせるなど、推測されにくいパスワードを設定することが重要です。
こうした長く複雑なパスワードは、自分で作成することもできますが、パスワード生成ツールを利用すれば、ランダム性の高いパスワードを簡単に作成できます。
サービスごとに異なるパスワード
サービスごとに異なるパスワードを設定しておくことで、万が一認証情報が漏洩した場合でも、他のサービスへの被害拡大を防ぐことができます。
管理の手間は増えますが、複数のクラウドサービスや業務システムを利用する企業・組織ほど、この基本を徹底することが重要です。
推測されにくいパスワード
辞書に載っている単語や固有名詞、生年月日や氏名など、個人に関する情報を含むパスワードは、「辞書攻撃」などに狙われやすく、不正アクセスのリスクを高めます。
そのため、このような推測されやすい文字列は避け、推測されにくいパスワードを設定することが重要です。
自分でパスワードを作成する場合は、複数の単語を組み合わせたり、英大文字・英小文字・数字・記号を組み合わせたりすることで、推測されにくいパスワードを作成できます。
なぜパスワード管理が疎かになってしまうのか

パスワード管理の重要性は多くの企業・組織で認識されているものの、実際には適切に運用できていないケースも少なくありません。
その背景には、利便性の重視や運用負荷の増大、ルールの未整備など、さまざまな要因があります。
ここでは、パスワード管理が疎かになってしまう主な理由を4つ紹介します。
- 利便性を優先してしまう
- セキュリティリテラシーが不足している
- 明確なルールやポリシーを設けていない
- 管理が追いついていない
パスワード管理に不安や課題を抱えている企業・組織の方は、自社に当てはまるものがないかご確認ください。
利便性を優先してしまう
パスワード管理の重要性を認識していても、複数のクラウドサービスごとに異なる複雑なパスワードを設定・管理し続けることは容易ではありません。
人間が記憶できる情報には限界があるため、多くのパスワードを使い分けようとすると、管理の負担はどうしても大きくなります。
その結果、「覚えやすいパスワードを設定する」「同じパスワードを使い回す」など、利便性を優先した運用になってしまうケースも少なくありません。
セキュリティ上のリスクは目に見えにくいことから、安全性よりも日々の使い勝手が優先されがちです。
セキュリティリテラシーが不足している
実際にクラウドサービスやWebアプリケーションを利用する従業員のセキュリティリテラシーが不足している場合も、パスワード管理が疎かになりがちです。
例えば、同じパスワードを使い回したり、「名前+誕生日」のような推測されやすいパスワードを設定したりするなど、不正アクセスのリスクが高い運用につながる恐れがあります。
こうした行為が具体的にどのようなリスクを招くのかを十分に理解できていない場合、管理が疎かになりやすいでしょう。
明確なルールやポリシーを設けていない
組織として、パスワードの文字数や管理方法などを定めたルールやポリシーが整備されていない場合、運用は各従業員の判断に委ねられてしまいます。
その結果、パスワード管理の水準にばらつきが生じ、組織全体のセキュリティレベルが低下する恐れがあります。
管理が追いついていない
利用するクラウドサービスやシステムが増えるにつれ、それぞれ異なるパスワードを適切に管理・運用することは、現実的に難しくなっています。
特に、リソースが限られる中小企業では、担当者の負担が大きくなり、アカウント管理やパスワード管理が後手に回るケースも少なくありません。
仕組みや運用体制が整っていなければ、どれだけセキュリティ意識が高くても、適切なパスワード管理を継続することは難しいでしょう。
安全なパスワード管理を実現する方法

前述のようなリスクを回避するためには、従業員一人ひとりの意識向上はもちろん、組織全体で適切な管理体制を整備することが重要です。
ここでは、利便性とセキュリティを両立しながら、安全なパスワード管理を実現する方法を紹介します。
- 多要素認証(MFA)を導入・必須化する
- シングルサインオン(SSO)を導入する
- パスワードポリシーを策定・徹底する
- アカウントライフサイクル管理を徹底する
- アクセス権限を最適化する
- ログ監視・不正アクセス検知を実施する
- 従業員のセキュリティ意識を向上させる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
多要素認証(MFA)を導入・必須化する
IDとパスワードのみに依存した認証方式では、一度パスワードが漏洩すると、攻撃者による不正アクセスを防ぐことは困難です。
こうしたリスクを低減する方法として、多要素認証(MFA)の導入が有効です。
多要素認証とは、本人確認を行う際に、「知識情報」「所持情報」「生体情報」のうち、2つ以上の要素を組み合わせて認証する方式です。
| 知識情報 | パスワードなどの特定のユーザーのみが知っている情報 |
|---|---|
| 所持情報 | スマートフォンやICカードなど利用者本人が所持している情報 |
| 生体情報 | 指紋や静脈、顔、虹彩など、本人固有の身体情報 |
多要素認証では、仮にパスワードが漏洩した場合でも、認証アプリによるワンタイムコードの入力や生体認証など、追加の認証が必要になります。そのため、不正アクセスのリスクを大幅に低減できます。
シングルサインオン(SSO)を導入する
シングルサインオン(SSO)とは、一度の認証で複数のシステムやサービスを利用できる仕組みです。
クラウドサービスの普及に伴い、企業では複数のクラウドサービスを利用することが一般的になっています。一方で、それぞれのサービスに対応したID・パスワードを管理する負担も増えています。
その結果、パスワードの使い回しや、推測されやすいパスワードの設定など、不適切な運用につながるケースも少なくありません。
こうした課題に対してシングルサインオンを導入すれば、利用者が管理・入力するID・パスワードを減らすことができます。
また、一度の認証で複数のシステムやサービスへアクセスできるため、セキュリティリスクの低減だけでなく、利便性や業務効率の向上も期待できます。
パスワードポリシーを策定・徹底する
組織全体で安全なパスワード運用を実現するには、パスワードポリシーを策定し、ルールを明文化することが欠かせません。
例えば、パスワードの文字数や使用できる文字の種類、パスワードの使い回しの禁止、多要素認証(MFA)の利用などを具体的に定めることで、組織全体のセキュリティレベルを底上げできます。
また、ポリシーは策定するだけでなく、組織全体へ周知し、遵守を徹底することも重要です。ルールが形骸化しないよう、定期的に内容や運用状況を見直しましょう。
アカウントライフサイクル管理を徹底する
パスワードを適切に管理していても、不要なアカウントが残っていれば、不正アクセスのリスクはなくなりません。
クラウドサービスやWebアプリケーションを安全に利用するには、アカウントライフサイクル管理を徹底することも重要です。
アカウントライフサイクル管理とは、入社から異動、退職まで、従業員の状況変化に応じてアカウントやアクセス権限を適切に作成・変更・削除する管理手法です。
この仕組みを整えることで、退職者や異動者のアカウントが削除されずに放置されるといったリスクを防ぐことができます。
また、手作業による管理では対応漏れや削除漏れが発生しやすいため、人事情報と連携してアカウント管理を自動化する仕組みを導入することが望ましいでしょう。
アクセス権限を最適化する
認証を強化しても、アクセス権限が適切に管理されていなければ、情報漏洩を防ぐことはできません。
情報の種類によっては、役職者のみが閲覧できる、担当者のみが編集できるなど、業務に応じた適切なアクセス権限を設定することが重要です。
こうしたリスクを低減するには、業務上必要な範囲にのみアクセスを許可する「最小権限の原則」を徹底することが重要です。内部不正や情報漏洩のリスク低減にもつながります。
また、一度付与したアクセス権限が見直されないまま残っているケースも少なくありません。
定期的に権限を棚卸しし、その時の状況に応じて最適な権限が付与されているかを確認することが重要です。
不要な権限が残っている場合は、速やかに削除・変更する運用を徹底しましょう。
ログ監視・不正アクセス検知を実施する
認証やアクセス権限を適切に管理していても、不正アクセスのリスクを完全に排除することはできません。
そのため、ログ監視や不正アクセス検知によって、異常を早期に発見できる体制を整えることも重要です。
例えば、ログイン履歴やシステムの操作ログを定期的に確認することで、通常とは異なるアクセスパターンや不審な操作を早期に発見できるようになります。
また、不審なログインや異常な操作を検知した際に、自動でアラートを通知する仕組みを導入すれば、担当者の負担を軽減しながら、迅速な対応につなげることができます。
従業員へのセキュリティ教育を実施する
どれだけ高度なセキュリティ対策を導入しても、それを利用する従業員のセキュリティ意識が低ければ、十分な効果は期待できません。
そのため、パスワードの使い回しをしない、フィッシングサイトへ認証情報を入力しない、不審なメールやリンクを開かないといった基本的なルールを継続的に周知・教育することが重要です。
また、定期的なセキュリティ教育や訓練を実施し、最新の脅威や適切な対処方法を共有することで、組織全体のセキュリティレベル向上につながります。
認証管理の課題解決に役立つ「IDaaS」とは
ここまで解説した通り、クラウドサービスやWebアプリケーションにおける安全な認証体制を構築するには、パスワードのみに依存した認証から脱却し、多要素認証(MFA)やシングルサインオン(SSO)などを導入することが重要です。
一方で、これらの認証管理をサービスごとに個別に実施すると、運用負荷が高まり、設定漏れや運用ミスが発生するリスクも高まります。
こうした課題を解決する方法として注目されているのが、「IDaaS(Identity as a Service)」です。
IDaaSとは、企業・組織で利用する複数のクラウドサービスやWebアプリケーションの認証・ID管理を、一元的に管理できるクラウドサービスです。
利用者ごとの認証やアカウント管理を一元化できるため、サービスごとに個別で認証設定やアカウント管理を行う負担を軽減できます。
また、多要素認証(MFA)やシングルサインオン(SSO)などの認証機能を統合的に管理・運用できるため、サービスごとに異なる認証方式を個別に管理する必要がありません。
これにより、セキュリティを確保しながら、管理者の運用負荷を軽減するとともに、利用者の利便性向上にもつながります。
認証管理を支援する「LANSCOPE IDアクセスマネージャー」

ここまで解説したように、安全な認証管理には、多要素認証(MFA)やシングルサインオン(SSO)の導入に加え、アカウント管理やアクセス権限管理などを適切に運用することが重要です。
しかし、これらを個別のツールや人手による運用だけで継続することは容易ではありません。
こうした認証管理を支援するIDaaSとして、本記事では、「LANSCOPE IDアクセスマネージャー」を紹介します。
本サービスは、多要素認証やシングルサインオンに対応しており、複数のクラウドサービスやWebアプリケーションの認証を一元管理できます。
また、利用者や利用環境に応じた認証ルールやアクセス制御を柔軟に設定できるほか、ID管理やアカウント運用も効率化できるため、セキュリティの強化と運用負荷の軽減を両立できます。
クラウドサービスの利用拡大に伴い、認証管理の複雑化や運用負荷に課題を感じている企業・組織の方は、IDaaS「LANSCOPE IDアクセスマネージャー」の導入をぜひご検討ください。

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複雑なID・認証の運用をシンプルにする「LANSCOPE ID アクセスマネージャー」について、特長や活用方法を解説します。
まとめ
本記事では、「パスワード管理」をテーマに、ずさんなパスワード管理によるリスクや、安全なパスワード管理を行うためのポイントについて解説しました。
本記事のまとめ
- パスワード管理が甘いと、不正アクセスのリスクが高まり、情報漏洩やランサムウェア感染、サイバー攻撃の踏み台化などの被害につながる恐れがある
- パスワードの使い回しや推測されやすいパスワードの設定、紙やExcelなどでの平文管理は、セキュリティリスクを高めるため避けるべき
- 不正アクセスのリスクを低減するためには、長く複雑で推測されにくいパスワードを、サービスごとに設定することが重要
- 組織全体の認証を強化するためには、パスワードのみに依存した認証体制を脱却し、多要素認証やシングルサインオンなどを導入することが重要
クラウドサービスの利用が拡大する中、企業・組織が管理すべきID・パスワードは増え続けています。
このような状況で、パスワードのみに依存した認証体制では、不正アクセスのリスクを十分に低減することは困難です。
一方で、サービスごとに長く複雑なパスワードを設定・管理し続けることは、利用者・管理者の双方にとって大きな負担となり、使い回しや設定ミスなどを招く要因にもなります。
そのため、安全性と利便性を両立するには、多要素認証(MFA)やシングルサインオン(SSO)を活用し、認証管理を含めた運用体制を整備することが重要です。
「LANSCOPE IDアクセスマネージャー」は、シングルサインオン(SSO)や多要素認証(MFA)に対応し、複数のクラウドサービスやWebアプリケーションの認証を一元管理できるIDaaSです。
認証管理の運用負荷を軽減しながら、セキュリティと利便性を両立したい企業・組織の方は、ぜひ「LANSCOPE IDアクセスマネージャー」の機能や活用イメージをご確認ください。

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