おかげ様でLanScope Anは2017年9月でリリースから5年を迎えます。また多くのお客様にご導入いただき、導入実績も2,400社を突破しました。ご導入いただいたお客様、またご支援いただいております販売店様、誠にありがとうございます。
近年、スマートフォン・タブレットの法人導入がますます進んでおりますが、日本国内でのiOS人気は依然として高い現状があります。LanScope Anをご導入いただいているお客様もおよそ6割がiOS端末を管理されています。今回は改めてiOS端末の管理にLanScope Anが選ばれるポイントと、注目度が高いVPPアプリ配信機能についてご紹介致します。
機能差が多くない中で差が付く「使いやすさ」
iOS端末の管理は、各MDMメーカーがApple社の決められた規格(後述するVPPもその1つです)の中で開発をしているため、AndroidやWindowsほどの機能差が無いのが現状です。その中でLanScopeAnをご選定いただいた理由として多くあげていただくポイントが「管理コンソールの使いやすさ」です。
例えば「アプリを配信する機能」は、どのMDMにも実装されています。しかしMDMの中には、アプリを配信する画面と配信状況を確認する画面が分かれていたり、配信する端末を選択する際に一括で選択ができないという製品もあり、運用で苦労されるお客様が多いようです。
LanScope Anは「配信アプリを選択」→「配信端末を部署・グループごとに一括選択」→「配信成功・失敗などの状態確認」→「配信に失敗した端末への再配信」という一連の操作を、1つの画面の中でクリック操作のみで行うことができます。LanScope Anの担当者様は、端末管理以外の業務にも追われ、日々多忙を極めています。だからこそ「管理コンソールの使いやすさ」という視点でも担当者様をサポートできるよう設計・開発を行っています。
これまでのアプリ配信機能の課題
従来のアプリ配信機能は、App Storeアプリのインストールを促すダイアログを端末側に表示させるのみに留まり、Apple Account(旧 Apple ID)のサインインとパスワードの入力が必要でした。
そのためアプリをインストールするか否かは端末利用者に依存しますし、Apple Account(旧 Apple ID)のパスワードをあらかじめ利用者に周知しておく必要がありました。そもそも端末にApple Account(旧 Apple ID)を設定せずに利用者に配布している、もしくはパスワードを教えていない場合は運用することができません。
▲Apple Account(旧 Apple ID)のパスワード入力を促すダイアログ画面
利用検討企業様が急増!VPPアプリ配信機能とは?
この課題を解決するのが、昨年9月に実装したVPP(Volume Purchase Program)アプリ「デバイスベース方式」配信機能です。
VPPとはApple社が提供する法人・教育機関向けの、アプリの一括購入とMDMを通じてアプリを一括配信できるプログラムです。法人・教育機関向けに用意されるVPP Store上でApp Storeアプリを一括購入し、その購入履歴をLanScope Anと連携し、指定した端末にアプリを一括配信します。ちなみに無料アプリの場合でもVPP Store上では「購入」と表現されます。
▲指定した端末にアプリを一括配信
VPPアプリ配信には2つの方式がありますが、ユーザー様にとってメリットが大きいのは「デバイスベース方式」です。デバイスベース方式ならApple Account(旧 Apple ID)を設定していない、もしくは設定しているが利用者にパスワードを教えていない場合であっても、アプリを配信することが可能です。
App Storeを構成プロファイルで利用禁止にしている環境でもアプリの配信、インストールが可能なため、必要なアプリのみ利用者に使ってもらう環境を構築できます。またAutomated Device Enrollment(ADE / 旧 DEP)を利用して端末を監視モードに設定することで、アプリのサイレントインストールも実現可能です。
利用シーン | 管理画面から配信実行後の端末側の動作 | |
---|---|---|
App Storeアプリ配信(基本機能) | ●端末にApple Account(旧 Apple ID)を設定し、利用者にパスワードを教えている。 | ① アプリのインストールを促すダイアログが表示されるので[インストール]をタップ ② Apple Account(旧 Apple ID)のパスワードを入力する ③ インストールが実行される |
VPP Storeアプリデバイスベース方式配信 (オプション機能) |
●端末にApple Account(旧 Apple ID)を設定していない、もしくは設定しているが利用者にパスワードを教えていない。 ●App Storeを禁止した状態でアプリを配信したい。 |
【監視モード適用】 サイレントでインストールされる 【監視モード未適用】 (1)アプリのインストールを促すダイアログが表示されるので[インストール]をタップする (2)インストールが実行される |
VPPアプリ配信はオプション機能ですが、メリットの大きさを実感し、導入を検討される企業様が増えております。ぜひこの機会にLanScope AnのVPPアプリ配信機能の利用も合わせてご検討ください。
● 百聞は一見にしかず!実際にLanScope Anを体験してみる
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● LanScope Anにはスマートデバイス管理のための様々な機能が搭載されています
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※本記事に関するLanScope Anの製品仕様・画面は掲載日時点の情報です。

この記事を書いた人
武藤 諒
クラウドサービス本部にて、お客様への提案から販促ツール作成、販売店様・メーカー様との協業などLanScope Anに関わる業務全般に携わる。
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