IT資産管理

LANSCOPE エンドポイントマネージャー導入事例 インタビュー連載 第3回
~LANSCOPE エンドポイントマネージャー導入企業への運用サポート事例②~

Written by 今倉 楓

営業企画部にて、販売パートナー様と共にLANSCOPE拡販に向け活動をしています。
販売パートナー様の心にもお客様の心にも刺さる、素敵な企画を考えられるよう日々奮闘中です。

LANSCOPE エンドポイントマネージャー導入事例 インタビュー連載 第3回<br> ~LANSCOPE エンドポイントマネージャー導入企業への運用サポート事例②~

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SCSKグループのなかで、コンタクトセンターやバックオフィス、ヘルプデスクを中心にITを活用したBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を手がけるSCSKサービスウェア株式会社様(以下SCSKサービスウェア様)。

同社は2008年以降、IT資産管理やセキュリティ強化、またスマホなどの業務用モバイル端末やテレワーク用PC端末の管理のために「LANSCOPE エンドポイントマネージャー オンプレミス版(旧:LANSCOPE オンプレミス版)」と「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版(旧:LANSCOPE クラウド版)」を順次導入してきた。また、BPO事業ではLANSCOPE エンドポイントマネージャーの導入企業に対して、運用サポートを行っている。
本企画では、全4回にわたり、 SCSKサービスウェア様の自社導入事例と、同社のBPO事業におけるLANSCOPE エンドポイントマネージャー運用サポート事例についてレポートする。

連載企画第3回目となる今回は、LANSCOPE運用サポート事例について、第五事業本部 第一事業部 第二課 チームリーダーの小早川 章義 様に伺った。

運用サポート事例②のポイント

■概要
業種:情報・通信業
管理台数:2,350台
導入製品:LANSCOPE エンドポイントマネージャー オンプレミス版

■注目ポイント
・年々拡がる利用目的。その背景とは?
・ドライバーのアップデート管理にも。その活用方法とは?
・IT資産管理~セキュリティ対策まで実現。その効果とは?

運用サポート事例②

IT資産管理からエンドポイントマネージャー活用をスタート、組織拡大に伴いログ管理や外部デバイス制御に用途を拡大”

SCSKグループのなかで、コンタクトセンターやバックオフィス、ヘルプデスクを中心にITを活用したBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を手がけるSCSKサービスウェア株式会社様(以下SCSKサービスウェア様)。同社では、企業向けのIT運用サポートサービス「PrimeDesk?(プライムデスク)」を提供しており、その中で、エムオーテックスの統合エンドポイントマネジメント「LANSCOPE エンドポイントマネージャー オンプレミス版(以下エンドポイントマネージャー)」の提供・運用サポートも行っている。同社は自社にもエンドポイントマネージャーを導入しており、その知見を顧客企業へのサービスに生かしているという。今回は、ハードウェアやソフトウェアなどのIT製品の品質保証・検証サービスを手がける企業へのPrimeDesk?サービス提供に付随したエンドポイントマネージャー運用事例について、同社 第五事業本部 第一事業部 第二課 チームリーダーの小早川 章義様に話を聞いた。

(導入の経緯)IT資産管理の必要性からエンドポイントマネージャーの活用を開始

今回紹介するPrimeDesk?提供先企業のA社は、ハードウェアやソフトウェアなどのIT製品の品質保証・検証サービスを手がける会社で、2018年8月からエンドポイントマネージャーを導入している。この企業では導入前、PCをはじめとするIT資産の管理ができていないという課題があったという。

そのため、PC端末などのハードウェアや、ソフトウェアのライセンス管理などのIT資産管理や情報漏洩対策を行いたいというのが、A社がPrimeDesk?を通じてエンドポイントマネージャーを導入するきっかけだったと小早川様は振り返る。

「当時のA社様の社員規模は500名程度だったが、 PrimeDesk?を提供し始めてから4年以上が経過し、現在では2,000名規模の企業に急成長している。それに伴い、エンドポイントマネージャーの利用目的は、IT資産管理だけでなく、PCのログ管理やUSBメモリーなどの外部デバイス制御の用途が加わっていった。」(小早川様)

A社には、PrimeDesk?の提供開始と同時期にエンドポイントマネージャーを導入し、まずはIT資産管理の運用がスタート。その後、ログ管理による情報漏洩対策や外部デバイス制御などに用途が拡大し、現在に至っているとのことだ。」

(選定のポイント)IT資産管理や、操作ログの取得・管理、外部デバイス制御などの機能面が決め手に

IT資産管理ツールの選定時について、小早川様は「当時、SCSKのグループ会社であるSCSK Minoriソリューションズ株式会社が、A社にエンドポイントマネージャーを提案し導入が決定。そして導入後の運用をSCSKサービスウェアがPrimeDesk?のサービスとして請け負っている。」と説明する。

エンドポイントマネージャーが選ばれた理由については、A社が1番の課題としていたIT資産管理をはじめ、情報漏洩対策としての操作ログの取得・管理、外部デバイス制御の実現という要望に対し、必要な機能が搭載されており十分に要件が満たされていること。また、エンドポイントマネージャーが収集した情報は分かりやすいレポートで管理コンソールに表示されるため、運用時に直感的な操作が可能な点が決め手となった。

(導入の効果)操作ログ取得・管理や外部デバイス制御だけでなく、ドライバーのアップデート管理にも活用

小早川様は、導入当初からA社の課題は大きくは変わっていないとしたうえで、「SCSKサービスウェアでは現在でも、 PrimeDesk?を通じてエンドポイントマネージャーを運用し、A社様の操作ログの管理やUSBメモリー制御の運用を担っている。また、エンドポイントマネージャーのバージョンアップといったIT資産管理ツールの保守・運用も担当している」と話した。

エンドポイントマネージャーの運用については、A社では、情報システム関連やエンドポイントセキュリティに関する専門知識を持つ人的リソースが不足しているため、小早川様がPrimeDesk?のサービスの一環として、A社の課題に合わせた活用方法を提案し、安全性と生産性向上を図っているという。
「直近では新たにソフトウェアの脆弱性対策の必要性が出てきたため、エンドポイントマネージャーの配布・自動インストール機能を用いて、ドライバーのアップデートの一斉配信を行うとともに、そのインストール状況の確認を行った。」(小早川様)

もともとのエンドポイントマネージャーの利用目的である操作ログの取得については、A社から特定のPC端末の情報がほしいといった依頼に基づき、保管している操作ログを確認するケースがあり、A社の情報漏洩対策に役立っているという。また、テレワーク端末の操作ログ収集・管理については、「LANオフラインという設定にし、テレワークで社内ネットワークに接続できない時の操作ログは端末のハードディスクに保管したうえで、端末が社内ネットワークに接続されたらログを収集する形で対応している」と小早川様は説明する。

加えて、テレワーク用途以外にも業務上社内ネットワークに接続できないPC端末があるため、そのようなスタンドアロンの端末にもエンドポイントマネージャーのエージェントをインストールしてインベントリ情報を取得し、棚卸の際に活用することも進めているという。

さらに、A社はIT製品の品質保証・検証サービスを生業としており、業務上ソフトウェアの検証作業を行うために多種多様な携帯電話などのモバイルデバイスをPCに接続することがあるが、「それらの操作ログはエンドポイントマネージャーで問題なく収集・保管できているため、セキュリティ対策強化にも貢献している」と小早川様は話した。また、USBメモリーをはじめとする外部デバイス制御について、A社では社内ルールで外部デバイス上でのデータの読み書きは原則禁止としている。そのため、業務上必要な場合にのみ、外部デバイスへのデータの書き出しについて、作業者の上長などの責任者からの申請に基づき、2週間程度に期間を限定して許可する運用となっている。
「今後は、エンドポイントマネージャーに登録して操作ログの取得・管理を可能にした書き出し専用のUSBメモリーを、情シス部門から必要な社員に配布し、より安全な運用をしていきたいと考えている。」(小早川様)

(今後の展望)エンドポイントマネージャーの管理対象や用途のさらなる拡大

小早川様は、A社でのエンドポイントマネージャー運用の今後について、「現在は別のMDMツールで管理しているモバイルデバイスについても、将来的にはエンドポイントマネージャーで一元管理していきたいと考えている」と述べた。これからもA社の課題に即したエンドポイントマネージャーの新たな活用方法を積極的に提案し、A社の安全性と生産性のさらなる向上を図っていきたいという。

最後に、小早川様はエンドポイントマネージャーを開発・提供するエムオーテックスに期待することとして、「現状、すべての機能を使いこなせていない状況ではあるが、例えば、インベントリ情報の変更履歴を、端末一覧としてログで確認できるようになると、誰が利用しているかが分かるのでより便利になると思う」とユーザー視点の要望を述べ、さらなる機能改善に期待を寄せた。また、「エンドポイントマネージャーの導入・運用サービスを提供する際に、顧客企業側に提案・展開できる開発・提供元ならではの便利な活用方法などについても、継続的な情報提供を期待したい」と締めくくった。

※本事例は2022年12月取材当時の内容です。

次回予告

次回は、今回に引き続きSCSKサービスウェア様がPrimeDesk?のサービスの一環として行っているLANSCOPE導入企業への運用サポート事例③をご紹介します。

▼次回ご紹介する事例の概要はこちら

業種:製造業
管理台数:4,500台
導入製品:LANSCOPE エンドポイントマネージャー オンプレミス版

お楽しみに!

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