IT資産管理

Cat Ver.9.0 リリース特集③

Written by 中本 琢也

経営企画部にて、海外展開、新規企画、広告宣伝を推進。日本とアメリカ両方の目線からセキュリティ情報の発信を目指します。

情報漏えいの原因1位の“印刷物”を管理するプリントログ機能を大幅強化!

新オプション機能「プリントイメージ」

LanScope Cat Ver.9.0では2007年から現在まで情報漏えい原因1位である紙媒体からの情報漏えいの対策を強化する為の新オプション機能「プリントイメージ」をリリース致しました。(操作ログ管理機能のオプション)

【図】情報セキュリティインシデントに関する調査報告書~個人情報漏えい編~

2016年の情報漏えいインシデントをまとめている、NPO 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)が2017年6月14日に発行した2016年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書~個人情報漏えい編~ ※【図】によると、2016年の個人情報漏えいインシデント全体の傾向は、インシデント件数の減少とインターネット経由の情報漏えいの増加が特徴としてあげられています。
実際に2007年から2016年までの情報漏えい経路の変化を見てみると、2013年に向けて紙媒体による情報漏えい割合は増加し2016年にかけて減少している事が分かります。

しかし、2016年の最新データにおいても、情報漏えい経路の割合としては47%が紙媒体による情報漏えいとして一番多くインターネットを経路とする23.1%の約2倍の値となっていることが分かります。
LanScope Cat Ver.9.0のプリントイメージでは、紙媒体による情報漏えいの元となる印刷に注目、紙媒体による情報漏えいの軽減と万が一の際の調査の効率化を実現します。

印刷したファイルの中身を含めて丸ごと保存

LanScope Catでは、これまでもプリントログ管理機能によって、印刷されたファイル名や日時、誰が印刷したのかといった情報を取得しており、大量印刷の発見やファイル名に【社外秘】などのキーワードが含まれる印刷の発見が可能でした。
しかし、ファイル名からの発見が難しい機密情報を含んだ印刷の発見には、印刷ファイルの中身を見る以外に方法が無く、より確実な機密情報の印刷を発見する為、プリントイメージ機能が誕生しました。

プリントイメージ機能では、印刷されたファイルのファイル名はもちろん、ファイルの中身をイメージデータとして保存することで、ファイル名からは分からない機密情報の印刷を発見できます。
印刷されたファイルをイメージとして保存することで、印刷された情報に機密情報が含まれるのか、中身を見て判断することができるため、ファイル名だけでは発見できない機密データの印刷を、ファイルの中身を直接確認するが可能になります。
取得した印刷イメージは、Webコンソール上での確認はもちろん、PDFファイルとしてダウンロードができるため手元での確認や関係者との共有なども容易に行えます。

また、万が一情報漏えいが発覚した場合でも、漏えいした内容をキーワードに検索することで、漏れた情報の把握や他にも情報が洩れている可能性の調査を素早く行えます。

【図1】プリントイメージ 確認画面

【図1】プリントイメージ 確認画面
印刷したデータを実際に開いて確認することができます

印刷イメージをテキスト検索、機密データを発見

印刷イメージの確認に取り組む際の課題は、大量に印刷されるファイルの中で見るべき印刷をどうやって絞り込むのかという点になります。プリントイメージ機能では印刷されたファイルの中身に対して文字列で検索を行うことができ、「社外秘」や公開されていない「プロトタイプ製品の名前」などをキーワードに検索することで、見るべき対象を絞ることが可能です。

マルチベンダー対応で既存環境に導入可能
プリントイメージ機能はプリンターメーカーや機種を問わず、マルチベンダーに対応しているため、現在の社内の印刷環境を変更することなく、そのまま導入頂く事が可能です。

【図2】プリントイメージ 検索画面

【図2】プリントイメージ 検索画面
ファイルの中身に対してキーワードで検索をすることができます

LanScope Cat Ver.9.0の新オプション、プリントイメージ機能は一番の情報漏えい経路である紙媒体による情報漏えいに対して、情報漏えいの軽減と万が一の際の調査の効率化を実現します。