製品選定のための情報収集を行っている中で、「AIを用いた次世代型アンチウイルス製品のマルウェア検知率の高さに関心を持っていた」こともあり、Deep Instinctの体験版導入を検討したという。
実際にDeep Instinctの体験版を利用してみた感想について、的場氏は「管理コンソールのインターフェースや、設定等などの操作が直感的でわかりやすい」と感じたという。
「アンチウイルスを検討する上で、運用のしやすさは大きなポイントだと考えていました。」(的場氏)
また同社では、同じくエムオーテックスが提供する統合エンドポイント管理「LANSCOPE エンドポイントマネージャー(以下エンドポイントマネージャー)」を導入している。そのため、Deep Instinctのエージェントを、エンドポイントマネージャーのファイル配布機能で展開・自動インストールすることが可能で、この展開が容易だった点が大きく評価された。
さらに、次世代型AIアンチウイルス製品の検討当初から関心を寄せていた「マルウェア検知率の高さ」も改めて決め手となった。「体験版では業務に必要なファイルが検知されてしまうこともあったが、これまでのアンチウイルスでは検知されていなかった問題があるファイルが検知されており、しっかりと脅威を検知できていることが分かって安心した」と的場氏は話す。
こうして、体験版を経てDeep Instinctの正式導入が決まった。管理対象となるクライアントPCやサーバーといった200台以上エンドポイントへのインストールは、「エンドポイントマネージャーのファイル配信機能を用いて、サイレントインストールを行った」という。的場氏によると、「一部の海外で使用している端末へはインストーラーを配布し、ユーザー社員に個別にインストールしてもらう形をとった」ものの、200台を超える端末への展開が約1ヶ月間で滞りなく完了したという。
また、展開時にDeep Instinctで良かったポイントとして、的場氏は「Deep Instinctは他のアンチウイルス製品と干渉しない(併存が可能)」という点を挙げた。「旧ソフトをアンインストールし、新ソフトをインストールする場合、端末が保護されない期間が生じてしまうが、Deep Instinctの場合はその心配がなく、安心して展開作業を行うことができた」と振り返った。
なお、セキュリティポリシーについては「エムオーテックスから最新のEmotet対策の推奨ポリシーについて案内をいただいたので、その適用をしたばかりだ」と述べ、エムオーテックスの定期的なサポートに従って設定を行っている。