IT資産管理

LanScope Cat 新バージョン “Ver.9.3.0.0” リリース!
働き方改革入門編 「勤怠ログ管理機能」実装!

Written by 川嵜 竜一

開発本部 課長
LanScope製品の開発・品質管理・テスト業務に携わる。
好きな言葉は「多忙は怠惰の隠れ蓑」。

LanScope Cat 新バージョン “Ver.9.3.0.0” リリース!<br>働き方改革入門編 「勤怠ログ管理機能」実装!

新型コロナウイルスが流行し、より一層テレワークへのシフトなど働き方改革の推進を求められています。従業員にとってはワークライフバランスを満たせる環境が揃って望ましい反面、管理者様にとっては、会社の内にとどまらず、会社の外での社員の働き方を把握・管理しなければならなくなったという悩みも多いのではないでしょうか。

LanScope Cat Ver.9.3.0.0では働き方改革を始めようとしている情報システム部の管理者様に役立つ、勤怠ログ管理機能を実装しました。いま一度、従業員の働き方を見つめ直すことで、新たな気づきのきっかけになればと思います。

では、Cat Ver.9.3.0.0で実装された新機能の一部をご紹介いたします。

なにから始めればいい? LanScope Cat勤怠管理

ひとえに勤怠管理と言ってもさまざまなアプローチがあります。

・日報から従業員の勤怠を把握している
・給与計算のために月次で勤怠管理システムの打刻情報を集計している
・働き方改革法案の施行に伴い、従業員の業務実勢を報告するルールができた

など、各社ルールもさまざまで、管理を担当する部門や役職によっても把握したい内容は異なります。

では情報システム部は会社の勤怠管理作業にどのように関わっていけばよいのでしょうか。
ポイントは3点です。情報システム部の方々が求められるのは、人事・総務の残業申請管理や業務インターバル管理など、労務視点で全従業員の勤怠状況を事細かにチェックすることではなく「全社の勤怠状況をわかりやすく“見える化”すること」ではないでしょうか。LanScope Catではパソコンの電源ON/OFFやログオン/ログオフをログとして取得することができます。今回Ver.9.3.0.0で実装した新機能「勤怠ログ管理」では、パソコン操作の開始と終了から勤怠ログを生成できるようになりました。1日、1週間、1カ月単位で、だれがどんなワークスタイルをしているのか、従業員の正確な勤務実態の把握のために、まずは定期的にデータを保存するところから始めましょう。

情報システム部にはこんな依頼も多いのでは?

「〇〇さんの勤怠を見ているんだけど勤怠状況の裏付けが欲しくて… 過去数カ月の電源ON/OFFのデータはありませんか?」

全社を俯瞰したシステムを導入しているが故に、いつでも素早くデータを抜き出せると思っている方も少なくありません。(保存設定がされていなかったり、抽出条件を細かく指定しなければならなかったり。簡単なようで意外と作業時間がかかります…)

勤怠ログは、コンソールで取得設定をしたその日から1年間のログ保存を開始することができ、CSV形式の定期出力機能も実装しています。また、Webコンソールの「勤怠レポート」は抽出したデータをグラフ付きのままEXCELに出力できるので、データの整形/加工にかかる時間を短縮し、素早く報告に使用できます。たとえば、テレワーク中にパソコン操作をせず電源をつけっぱなしにしていないかなど、勤怠レポートならではの視点でチェックができ、そのうえでデータを探す・抽出する・出力するなど、ツールを使うことに時間を割かれず本業の生産性を落とさないような設計を行いました。

情報システム部の勤怠管理は、従業員の勤怠実績などの正しさを証明する仕事でもあり、時にはリスクを検知して是正に繋げるアクションも必要です。勤怠レポートでユーザーや日付を絞り込み、通常の業務から逸脱した動きがないかを確認して、気になるレコードを見つけた場合はそのままシームレスに既存のLanScopeクライアントログ画面から詳細を確認できます。不要な残業がないかコスト面でのチェックや、日々残業に追われて逼迫している従業員の心身のケアの必要性にも気づくきっかけとしてもご活用ください。

時代に合わせて従業員のワークスタイルも変化しますが、情報システム部はそれらの状況変化にシステム構築と運用で適応することが求められます。業務効率を上げるために、システムで制限をかけ過ぎず柔軟に対応しながら、情報システム部が本来やるべき仕事をやっていることも伝えたい、そんな情報システム部管理者様に向けて「勤怠ログ管理機能」を実装しました。 ぜひLanScope Cat Ver.9.3.0.0の新機能をお試しください。