Written by WizLANSCOPE編集部

3分で分かる!
Microsoft 365 Copilotまるわかりガイド
Microsoft が提供するAIサービス「Microsoft Copilot」を使っていますか?
本資料では、安全に使うためのポイントや活用例などを解説します。
目 次
- 01.Microsoft 365 Copilot とは?
- 02.Microsoft 365 Copilot とChatGPTの違い
- 03.Microsoft 365 Copilot の主要機能・特徴
- 04.Microsoft 365 Copilot と各種アプリの活用事例
- 05.Microsoft 365 Copilot を利用できるプラン・料金
- 06.Microsoft 365 Copilot は2種類の方法で統合される
- 07.Microsoft 365 Copilot を導入する手順
- 08.Microsoft 365 Copilot を利用する際の注意点
- 09.MOTEXが提供する「AIガイドライン」
- 10.Microsoft 365 Copilot のセキュリティ対策に「LANSCOPE セキュリティオーディター」
- 11.まとめ
「Microsoft 365 Copilot」とは、Microsoft社が提供する生成AIサービスで、ChatGPTと同様に、OpenAI社が開発した「大規模言語モデル(GPT)」を基盤としています。
WordやExcel、PowerPointなどのMicrosoft 365 アプリケーションと連携して利用することができ、業務効率化に寄与するとして、導入する企業が増えています。
本サービスは、2023年11月1日より「法人向け」プランの一般提供が開始され、企業・組織向けに正式にリリースされました。
本記事では、Microsoft 365 Copilot の機能や特徴、活用事例などを解説します。
▼本記事でわかること
- Microsoft 365 Copilot の機能や特徴
- Microsoft 365 Copilot とChatGPTの違い
- Microsoft 365 Copilot の活用事例
- Microsoft 365 Copilot の導入手順
- Microsoft 365 Copilot を業務利用する際の注意点
Microsoft 365 Copilot の導入を検討されている方はぜひご一読ください。
Microsoft 365 Copilot とは?

Microsoft 365 Copilot(旧Copilot for Microsoft 365)とは、Microsoft社が提供する法人向け生成AIサービスです。
本サービスには、個人向け有料プランや無料プランなど複数のプランが用意されていますが、企業利用を前提とした有料プランが「Microsoft 365 Copilot」です。
Word、Excel、PowerPoint、Outlook などの Microsoft 365 各種アプリケーションと連携して利用することができるため、組織内のドキュメントやメール、チャット履歴などを活用しながら、生成AIによる業務支援を行うことが可能です。
これにより、文書作成やデータ分析、資料作成にかかる時間を削減できることから、業務効率化・生産性向上を目的に導入する企業が増えています。
Microsoft 365 Copilot とChatGPTの違い

近年多くの生成AIサービスが登場し、プライベート・ビジネスを問わずにさまざまなシーンで活用されています。
なかでも利用者数が多い「ChatGPT」と、本記事でメインで解説している「Microsoft 365 Copilot」の違いについて整理します。
両サービスは、いずれもOpenAI社が開発した大規模言語モデル(GPT)を基盤にしており、文章の生成や要約、プログラミング支援などを迅速に行うことが可能です。
特に、Microsoft 365 Copilot は、Word、Excel、PowerPoint、OutlookなどのMicrosoft 365 の各種アプリケーションと連携し、組織内データを活用しながら、業務を効率化することに特化したサービスです。
そのため、「日常業務にMicrosoft 365 アプリケーションを利用している」「ExcelやPowerPointなどを用いた業務を効率化したい」といった場合は、非常に相性の良い選択肢といえます。
一方でChatGPTは、特定のアプリケーションに依存せず、ブラウザやAPIなどを通じて柔軟に利用できることから、「既存のデータなどを参照せずに、いちから新しいコンテンツを生み出したい」「用途を限定せずに、幅広く活用したい」といった場合は、ChatGPTの活用を検討する価値があります。
また、学習データの最新性という観点でも、両者には違いがあります。
ChatGPTは、大規模なテキストデータをもとに、事前学習された言語モデルです。
2026年2月時点の最新モデル(GPT‑5.2)は、2024年6月までのデータをもとに学習されています。
そのため、それ以降の情報については、必要に応じてウェブ検索機能(ウェブブラウジング)を活用して、参照しながら回答します。
一方で Microsoft 365 Copilot は、Bingなどの検索機能と連携して、必要に応じて最新情報を取得しながら回答を生成します。
つまり、ChatGPTと Microsoft 365 Copilot は、いずれも検索機能を活用することで最新情報に基づいた回答を生成しますが、常に自動的に最新機能が反映されるわけではありません。
ウェブ検索の機能は、利用するプランに応じても変化するため、注意が必要です。
また、 Microsoft 365 Copilot は、 Microsoft 365 環境に保存されているデータへのアクセス権限に基づいて回答を生成するため、利用環境や設定によって取得できる情報や回答の内容が異なります。
求める回答を得るためには、適切な設定や権限付与が必要になることも覚えておきましょう。
Microsoft 365 Copilot の主要機能・特徴

Microsoft 365 Copilot の代表的な機能を特徴とともに解説します。
- 文章の生成
- プログラムコードの生成
- 画像生成・画像認識
- 音声解析
- Microsoft 365 との連携
業務効率化に役立てるためにも、詳しく確認していきましょう。
文章の生成
Microsoft 365 Copilot を活用することで、レポートやメールなどの文章を効率的に作成することが可能です。
例えば、「取引先に送るお詫びメールの文面を作成して」といった指示を入力するだけで、素早くメールの下書きを作成できます。
さらに、生成された下書きに対して、「もう少し丁寧な言葉づかいで」「より簡潔にして」といった指示を追加することで、トーンや文章量、構成などを柔軟に調整することも可能です。
最終的には人間による確認や修正が必要となりますが、文章のたたき台や構成案を自動で作成できるだけでも、業務の大幅な時間短縮につながります。
プログラムコードの生成
Microsoft 365 Copilot では、文章作成だけでなく、プログラミングコードの生成支援も可能です。
例えば、Web開発の場面では、Webフォームのバリデーション処理の作成やHTML構造の生成などを補助することができます。
これにより、複雑な計算などを自分で行う必要がなくなるため、実装にかかる時間の短縮や開発効率の向上が期待できます。
ただし、生成されたコードが常に正確とは限らないため、実行前には必ず内容を確認し、動作検証を行う必要があります。
万が一コードに不備があった場合でも、その内容を Microsoft 365 Copilot に共有し、修正案を提案してもらうことが可能です。
画像生成・画像認識
Microsoft 365 Copilot では、イメージやスタイルを指示することで、画像生成することも可能です。
これにより、例えばロゴのサンプルやデザインのたたき台を作成することができます。
「青を基調として」「企業名は下に配置して」「縦長と横長の2バージョン作成して」などと指示するだけで複数案を生成できるため、デザイナーに正式発注する前のイメージ共有や方向性の検討などに便利に活用できます。
また、Microsoft 365 Copilot は画像の生成だけでなく、画像の認識・解析にも対応しています。
例えば、PDFファイルからテキストを抽出したり、グラフや図表の内容を読み取って、要点を整理したりすることも可能です。
なお、画像生成機能の利用可否や生成回数、機能の範囲は契約プランによって異なるため、事前に確認するようにしましょう。
音声入力・音声解析
Microsoft 365 Copilot は、テキスト入力だけでなく、音声による指示にも対応しています。
また、音声データの解析もできるため、例えばインタビューの音声ファイルや会議の録音データをもとに、文字起こしすることも可能です。
文字起こししたデータは、要約することも可能なため、議事録作成や情報整理の効率化にもつながります。
なお、対応言語や環境はプランや設定によって異なります。
参考:Microsoft サポート 「Microsoft 365 Copilotでの音声機能の概要」
Microsoft 365 との連携
Microsoft 365 Copilot は、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams などの Microsoft 365の各種アプリケーションと連携して利用することが可能です。
これにより、Word での文章作成支援やExcel でのデータ分析、PowerPointでの資料作成など、日常業務で頻繁に行われる作業を効率化できます。
Microsoft 365アプリケーションと連携することで具体的にどのような活用ができるかについては、次章で詳しく解説します。
Microsoft 365 Copilot と各種アプリの活用事例

前述の通り、Microsoft 365 Copilot は、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams などの Microsoft 365 の各種アプリケーションと連携して利用することが可能です。
これらのアプリケーションを日常業務で活用している企業・組織にとっては、生成AIと組み合わせることで、業務工数の削減や作業品質の向上が期待できます。
ここでは、各種アプリケーションと生成AIを組み合わせることで、具体的にどのような業務を効率化できるのかを紹介します。
Word
Word 上で Copilot 機能を利用することで、文章の作成や編集、要約、アイデア出しなどを効率的に行うことができます。
下書きの作成やドキュメントの追加・修正はもちろん、Excel やOneNote などのファイルを参照するように指定すれば、その内容をもとに文書を自動生成することも可能です。
さらに、近年のアップデートによりデータ参照機能が強化され、既存のWord 文書やPowerPoint、PDF、さらにはメールなどを横断的に参照しながら、新しい文章の作成や既存文章の推敲、要約などをより効率的に行えるようになっています。
Excel
Excel と Microsoft 365 Copilot を連携することで、時間のかかる集計や分析作業を自動化・効率化することが可能です。
例えば、数値が入力された表を選択し、「商品別に売上金額を集計して」「月毎のセッション推移をグラフ化して」といった指示を入力するだけで、合計値の集計やグラフ作成を行うことができます。
そのため、「Excelの操作に慣れていない」「複雑な関数やマクロを使いこなせない」という場合であっても、比較的簡単にデータ集計や分析、資料作成を進めることが可能です。
PowerPoint
PowerPoint と連携することで、既存の文章や議事録をもとにプレゼンテーションを作成したり、スライドの構成やデザインを自動で提案・編集したりすることが可能です。
また、Word文書の内容を反映させてプレゼン資料を自動作成できる「Narrative Builder」機能の強化により、資料作成をより効率的に行えるようになりました。
例えば「Microsoft 365 Copilot とChatGPTの違いを説明したい」といったようなプレゼンテーションの目的やテーマを指示するだけで、構成案の作成や要点の整理、スライドレイアウトの提案、場合によっては画像の挿入案まで含めて、資料作成の一連の流れがサポートされます。
これにより、資料作成の負担が大きく削減され、内容のブラッシュアップやスライドを利用した発表準備などに多くの時間を割けるようになります。
参考:Windows Blog for Japan「Microsoft 365 Copilot の新機能 | 2025 年 1 月」
Outlook
Outlook とMicrosoft 365 Copilot を連携することで、メール作成や確認にかかる時間を短縮することが可能です。
具体的には、以下のような活用が可能です。
- 未読メールの中から重要度の高いものを抽出する
- 返信メールの下書きを作成する
- 長文メールを要約する
- 過去のやり取りを踏まえて、返信を作成する
ビジネスチャットなどのコミュニケーションツールが普及しつつある一方で、ビジネスシーンでは依然としてメールを使用する場面が多くあります。
そのため、メール対応に関わる業務を効率化することで、別の業務に時間を割けるようになります。
Teams
ビジネスチャットやWeb会議機能が搭載されている Teams 上でも、Copilot 機能を利用することが可能です。
例えば、会議に途中参加した場合でも Copilot に「ここまでの内容を要約して」と指示することで、会議の要点や決定事項、現在の論点を把握することができます。
また、会議中の発言内容をもとにアジェンダを自動作成したり、チャット履歴を参照して、会議のアジェンダ案を作成したりすることも可能です。
さらに、次回の会議日時の提案やスケジュール調整の支援も行えるため、会議前後に発生する作業の効率化にも役立ちます。
Microsoft 365 Copilot を利用できるプラン・料金

Microsoft 365 Copilot を利用するには、以下のいずれかの法人向けプランに加入する必要があります。
プランに加入した上で、「Microsoft 365 Copilot サービス」を追加することで、使用することが可能です。
なお、キャンペーンの実施有無やTeamsを含むか否か、年額か月額かでも金額は変動するため、最新の情報については公式サイトをご参照ください。
本記事では、年間契約の場合の月額を記載しています。
| プラン名 | 対象 | 価格(Microsoft 365のみ、Teamsを含む) | 価格(Microsoft 365 Copilotを含む) |
|---|---|---|---|
| Microsoft 365 Business Standard | 中小企業向け(最大300ユーザー) | 1,874円/月 | 5,022円/月 |
| Microsoft 365 Business Premium | 3,298円/月 | 6,446円/月 | |
| Microsoft 365 Business Basic | 900円/月 | 4,048円/月 | |
| Microsoft 365 E3 | 大企業向け(ユーザー数無制限) | 5,397円/月 | 9,894円/月 |
| Microsoft 365 E5 | 8,545円/月 | 13,042円/月 |
出典:Microsoft 365 Business のプランと価格 | Copilot を活用
例えば 「Microsoft 365 Business Premium」に加入し、「Microsoft 365 Copilot」を利用する場合は、1か月あたり6,446円(月額3,298円+Copilotオプション3,148円)が、発生する計算となります。
Microsoft 365 Copilot は2種類の方法で統合される

Microsoft 365 Copilot は、主に以下の2つの形で提供されています。
- Microsoft 365 アプリに統合される形式
- Microsoft 365 Copilot Chat として提供される形式
Microsoft 365 Copilot が、どのアプリケーションにどういった形式で提供されているのかを解説します。
Microsoft 365 アプリに統合される形式
Microsoft 365 Copilot は、 Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなど、日常的に使用する Microsoft 365 の各種アプリケーションと連携して利用できます。
各アプリケーションの画面上にCopilotの入力エリアが表示され、そこに指示を入力することで、文章の作成や要約、グラフの生成などをスムーズに行うことが可能です。
すでに Microsoft 365 を利用している環境であれば、通常通りアプリケーションを起動することで、 Microsoft 365 Copilot にアクセスできます。
Microsoft 365 Copilot Chat として提供される形式
Microsoft 365 Copilot は、 Microsoft 365 Copilot Chat(旧、Microsoft Business Chat )として利用することも可能です。
Microsoft 365 Copilot Chat とは、業務で利用するメールやチャット、ドキュメントなどのMicrosoft 365 データと連携し、業務をサポートするAIアシスタント機能です。
Microsoft365.com やBing、Microsoft Teams のチャット画面などから利用でき、1対1のチャット形式でCopilotを活用できます。
プロンプトを送信すると、Copilotはユーザーのアクセス権限に基づき、Microsoft 365 環境内の関連データを横断的に参照しながら、質問への回答や情報整理を行います。
例えば、Microsoft Teams のチャット画面で、「A社とのやり取りに関連する、チャット・メール・ドキュメントを整理して」と指示することで、アクセス可能な範囲のデータをもとに関連情報を抽出し、要点をまとめて提示します。
また、「営業部の最新のスケジュールを教えて」といった依頼に対しても、対象となるチームや共有データの中から予定情報を整理し、一覧形式で提示することが可能です。
なお、Copilotが参照できるデータは、利用ユーザーに付与されたアクセス権限の範囲内に限定されます。

3分で分かる!
Microsoft 365 Copilotまるわかりガイド
Microsoft が提供するAIサービス「Microsoft Copilot」を使っていますか?
本資料では、安全に使うためのポイントや活用例などを解説します。
Microsoft 365 Copilot を導入する手順
企業・組織において、Microsoft 365 Copilot を導入する一般的な手順を紹介します。
- 手順(1):課金プロファイルの作成とライセンス購入
- 手順(2):ユーザーへのライセンス割り当て
- 手順(3):設定確認および動作確認
導入を検討している企業・組織の方は、ぜひご確認ください。
手順(1):課金プロファイルの作成とライセンス購入
まずは Microsoft 365 管理センター上で、Copilotの購入に必要な課金プロファイル(請求情報)を準備し、 Microsoft 365 Copilot のライセンスを購入します。
以下の手順で実施できます。
- Microsoft 365 管理センターにサインインする
- ライセンス数量や契約期間、請求頻度を選択し、Copilot を購入する
- 必要に応じて、課金プロファイル名や支払い方法を設定し、保存する
この工程を完了すると、 Microsoft 365 Copilot を導入するための準備が整います。
手順(2):ライセンス付与
次に、Microsoft 365 Copilot を利用する従業員に対して、ライセンスの割り当てを行います。
本ライセンスは、個別ユーザーだけでなく、グループ単位で管理・割り当てすることも可能です。
ライセンスの付与は、以下の手順で実施できます。
- Microsoft 365 管理センターで、[課金] >[ライセンス] を開く
- [Microsoft 365 Copilot] を選択する
- 割り当て対象ユーザーまたはグループを選び、ライセンスを付与して保存する
また、ライセンス付与後には、ウェルカムメールなどを通じて利用開始を通知することが推奨されます。
前述の通り Copilot が参照できるデータ範囲は利用ユーザーの権限に基づくため、権限設定についてもあわせて確認しておきましょう。
手順(3):設定確認および動作確認
ライセンス付与が完了したら、Microsoft 365 の各アプリケーションを起動し、Copilot 機能が利用できる状態になっているかを確認します。
あわせて、利用環境やアクセス権限に問題がないかを最終確認することも重要です。
特に、OneDriveやTeams、SharePointなどで過剰共有が発生していないか、外部共有の設定が適切かを点検することで、情報漏洩や意図しないデータ露出などのリスクを低減できます。
Microsoft 365 Copilot を利用する際の注意点

Microsoft 365 Copilot は、業務効率化に大きく寄与する一方で、以下のような注意点もあります。
- 情報が誤っている可能性がある
- 情報漏洩リスクがある
- コストがかかる
- AI利用ガイドラインを策定する必要がある
業務効率化に適切に役立てるためにも、注意点についても確認しておきましょう。
コンテンツの品質や正確性に限界がある
AIが生成するコンテンツの品質や正確性には、一定の限界があります。
AIは学習済みのデータをもとに回答を生成しますが、その学習範囲には制限があり、また参照した情報自体に誤りが含まれている可能性もあります。
そのため、最終的な確認や修正は必ず人間が行う必要があります。
特に重要な契約書や社外向け文書、データ分析結果などについては、AIのアウトプットをそのまま利用するのではなく、専門知識を持つ担当者が内容を精査することが欠かせません。
AIはあくまでも業務を支援するツールであり、最終的な判断や責任は人間が担うという前提で利用する認識を持ちましょう。
情報漏洩のリスクがある
Microsoft 365 Copilot は、 Microsoft 365 のセキュリティおよびコンプライアンスの枠組みの中で提供されており、ユーザーが入力したプロンプトや参照した情報・データが、基盤モデルの学習に利用されることはありません。
そのため、Microsoft 365 Copilot に入力した個人情報や機密情報が、他ユーザーの回答に反映されることはない設計となっています。
ただし、これは「リスクが完全にゼロである」ことを意味するものではありません。
システムの不具合や設定ミス、アクセス権限の誤設定やサイバー攻撃などによって、情報が露出する可能性もあります。
特に近年は、生成AIサービスを標的としたサイバー攻撃も増えています。
そのため、技術的なセキュリティ対策に加え、生成AI利用に関する社内ポリシーの策定や、アクセス権限の適切な管理を行うことが重要です。
また、重要度の高い個人情報や機密情報などの取り扱いについては、入力可否の基準を明確に定め、従業員へ周知徹底することが推奨されます。
追加コストが発生する
Microsoft 365 Copilot の利用にはコストが発生します。
そのため、予算管理をしっかり行い、必要なライセンス数を適切に見積もることが求められます。
AI利用ガイドラインを策定する必要がある
従業員が安全に Microsoft 365 Copilot を業務で利用するためには、生成AIの利用に関する明確なガイドラインを策定し、全社に周知・徹底することが欠かせません。
ガイドラインに含めるべき項目の例としては、以下が挙げられます。
| ガイドラインに含めるべき項目 | 具体的な内容例 |
|---|---|
| 利用目的の明確化 | どのような業務で利用を許可し、どのような目的での利用を禁止するかを定義する |
| 入力禁止情報の定義 | 顧客の個人情報、取引先の機密情報、未公開の財務情報など、入力してはならない情報を具体的にリストアップする |
| 情報共有のルール | Microsoft 365 Copilot で生成した内容を外部に共有する際の確認プロセスやルールを定める |
| インシデント発生時の対応 | 誤って機密情報を入力してしまった場合の報告手順や連絡先を明記する |
特に Microsoft 365 Copilot は、Microsoft 365 の各種アプリケーションの情報を参照して回答を生成するため、社内情報の取り扱いルールを明確にしておくことが重要です。
また、万が一インシデントが発生した際の被害範囲を最小限に抑えるためにも、報告経路や対応手順はあらかじめ定めておくようにしましょう。
生成AIは利便性が高いサービスですが、安全に利用するためには、技術的な対策とあわせて、運用ルールの整備も欠かせません。
MOTEXが提供する「AIガイドライン」
エムオーテックス株式会社(以下、MOTEX)では、 Webセキュリティ専門家でEGセキュアソリューションズ取締役CTOの徳丸 浩氏が監修したAIサービス業務利用時の注意点・確認事項をまとめた「AIサービス利用ガイドライン」を提供しています。
生成AIを、企業・組織で安全に業務利用するためには、従業員に対して、生成AIの利用方法やセキュリティリスクを適切に理解させる必要があります。
また生成AIは、「プロンプトインジェクション」をはじめ、従来のサイバー攻撃とは異なるセキュリティリスクも潜んでいるため、生成AIに特化したセキュリティ対策を実施することが重要です。
「AIガイドライン」では、AIサービスを業務で利用する際の注意点・確認事項を、生成AIならではの注意点や事例も交え、専門的な視点で分かりやすくまとめています。
AIサービスの業務利用を検討されている方、社内の指針・ルールの策定や従業員への注意喚起にお悩みのセキュリティ担当の方は、ぜひご活用ください。
生成AIの社内利用ルール、どう決める?
【AIサービス利用ガイドライン】を公開!
MOTEXが社内向けに作成したAIサービス利用ガイドラインをダウンロードできます。ChatGPT をはじめ、各種 AI サービスの業務利用ルール策定の参考に活用いただけます。
Microsoft 365 Copilot のセキュリティ対策に「LANSCOPE セキュリティオーディター」

本記事では、Microsoft 365 Copilot をはじめとする Microsoft 365 サービスの安全な利用を支援する「LANSCOPE セキュリティオーディター」を紹介します。
本サービスは、 Microsoft 365 アプリケーション上で、従業員がどのような操作を行っているのか、また管理者の意図しない設定変更が発生していないかを、監査ログとして取得・可視化することが可能です。
管理画面より監査ログを確認することで、Microsoft 365 アプリ上で「誰が」「いつ」「何を行なったのか」を正確に把握することができます。
また、ポリシーに違反する操作が行われた場合には、組織で利用しているビジネスチャットと連携し、管理者および当該ユーザーにアラート通知を行うことも可能です。
これにより、従業員への抑止効果が期待できるだけでなく、管理者が不適切な操作やリスクの兆候に早期に気づく体制を整えることができます。
Microsoft 365 サービスを安全に運用したい企業・組織の方はもちろん、今後 Microsoft 365 Copilot の導入を検討している場合でも、ぜひ、「LANSCOPE セキュリティオーディター」の導入をご検討ください。
まとめ
本記事では「Microsoft 365 Copilot 」をテーマに、その機能や特徴、活用事例などを解説しました。
本記事のまとめ
- Microsoft 365 Copilot とは、Microsoft社が提供する生成AIサービス
- Microsoft 365 Copilot では、「文章生成」「プログラムコード生成」「画像生成・画像解析」「音声解析」「Microsoft 365 との連携」などの機能が利用可能である
- Microsoft 365 Copilot の利用にあたっては、「コンテンツの品質には限界がある」「情報漏洩リスクへの配慮が必要」「追加コストが発生する」といった注意点も考慮する必要がある
- Microsoft 365 Copilot をはじめとする生成AIの安全な利用には、生成AI利用ガイドラインを策定し、万が一インシデントが発生した際の対応方法についても定めておくことが重要
近年、さまざまな生成AIサービスが登場していますが、その中でも Microsoft 365 Copilot は、Word やExcel、PowerPointなどの業務アプリと直接連携し、日常業務の効率化を図れる点が大きな特徴です。
日頃から業務でMicrosoft 365 アプリケーションを活用している企業・組織にとっては、業務プロセスの見直しや生産性向上に役立つ有力な選択肢となるでしょう。
まずは、 Microsoft 365 Copilot について詳しく知りたいという方に向けて「まるわかりガイド」もご用意しています。本記事とあわせてぜひご活用ください。

3分で分かる!
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本資料では、安全に使うためのポイントや活用例などを解説します。
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