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「Windows 11」主な機能や変更点、気になるアップグレードはいつから?

Written by 阿部 欽一

キットフックの屋号で活動するフリーライター。社内報編集、Webコンテンツ制作会社等を経て2008年より現職。情報セキュリティをテーマにした企業のオウンドメディア編集、制作等を担当するほか、エンタープライズITから中小企業のIT導入、デジタルマーケティングまで幅広い分野で記事執筆を手がけている。

「Windows 11」主な機能や変更点、気になるアップグレードはいつから?

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マイクロソフトの最新OSでWindows 10の後継となる「Windows11」が2021年10月5日にリリースされました。リリース後は段階的にWindows 10を搭載したPCを対象とした無償アップグレードが実施されるほか、Windows 11が搭載されたPCも購入可能になります。

そこで今回は、Windows 11の改善点や主な特長、動作要件や主要メーカーの対応状況などをまとめてご紹介します。

Windows11のリリースは2021年10月5日

マイクロソフトより「Windows11」が2021年10月5日にリリースされました。リリース後は、Windows 10ユーザーに対する無償アップグレードが段階的に実施されるほか、Windows 11が搭載されたPCが購入可能になります。

Windows 10の後継OSで最新OSとなるWindows 11は、Windows 10から大きくデザイン面が刷新されています。マイクロソフトの公式ページによると、たとえば、「スタート メニュー」が刷新され、連絡を取りあう人々やニュース、ゲーム、コンテンツとすぐにつながる新しい方法がUIに統合されています。

また、生産性向上に寄与する機能として、新しくなったデスクトップや「スナップ レイアウト」などの新しいツールが、使いたいアプリへのアクセスやマルチタスクを高めます。

そして、テレワークなどの多様な働き方から利用機会の増えているコラボレーションツールについても、純正の「Microsoft Teams」がデスクトップからすぐに、簡単に利用できるようになっています。

では、Windows 11の主な機能やWindows 10との違いについて、具体的に見ていきましょう。

Windows11はWindows 10から何が変わったか?

Windows 11の大きな特徴は、スタートメニューやホーム画面をはじめとするデザインが刷新され、シンプルで使いやすいUIになったことです。ここでは、主な機能(変更点)を紹介します。

(1)UI刷新
UIは、丸みを帯びたガラススタイルのデザインが採用され、中央に配置されたコンテンツ、新しいアニメーションやテーマの追加など、新たなビジュアルデザインが採用されています。

出典:Windows 11 を発表 – News Center Japan
https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/06/25/210625-introducing-windows-11/

特徴的なのは「スタート メニュー」で、従来のタスクバー左端から画面中央に移動し、ピン留めされたアプリと[おすすめ]セクションのみが表示されるように変更。[おすすめ] セクションでは、PCや「OneDrive」アプリがインストールされたスマホなどのモバイルデバイスで最近利用していたファイルがリストアップされます。

また、「タスクバー」も中央に表示され、アプリのピン留め、起動、切り替え、最小化、並べ替えなどを行うと、美しいアニメーションで表示されます。

(2)マルチタスクを支援するスナップ機能
Windows 11では、マルチタスクを支援する機能が強化されました。ウインドウを整列させる「スナップ機能」により、マルチタスクでアプリケーションを利用する際に複数のウインドウを開くケースにおいてユーザーが見やすい画面を簡単に選択でき、デスクトップの使い勝手が向上しています。

出典:Windows 11 を発表 – News Center Japan
https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/06/25/210625-introducing-windows-11/

(3)必要な情報を手軽に表示できるウィジェット
「ウィジェット機能」により、ユーザーが必要とする情報を手軽に表示できます。ウィジェット機能は、タスクバー上のウィジェット アイコンをクリックするか、タッチ操作で左から右へスワイプするか、あるいは[Windows]+[W]キーで呼び出すことができます。

出典:Windows 11 を発表 – News Center Japan
https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/06/25/210625-introducing-windows-11/

現在提供しているウィジェットには、カレンダー、天気、交通情報、Microsoft To Do リスト、OneDrive の写真、スポーツ、株価情報、ヒントなどがあり、項目の追加、削除、並べ替え、サイズの変更などのカスタマイズが可能になります。

(4)「Microsoft Teams」がUIに統合される
Windows 11にはコラボレーションプラットフォーム「Microsoft Teams」が組み込まれました。これは、テレワークなどで高まる遠隔からのコラボレーションを支援するツールで、チャットや通話機能のほか、ビデオ会議やファイル共有、Officeドキュメントの共有や共同編集などが行えます。タスクバーに統合された「Microsoft Teams」で、デスクトップからチャットなどのコンタクトが簡単にとれるため、業務効率化、生産性向上に寄与します。

出典:Windows 11 を発表 – News Center Japan
https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/06/25/210625-introducing-windows-11/

(5)Androidアプリが実行可能に
Windows 11ではAndroidアプリが動作できるようになりました。また、「Microsoft Store」を一新しAndroidアプリを探すことが可能になるとともに、Amazonとのパートナーシップにより「Amazon Appstore」からもAndroidアプリがダウンロード可能になります。

出典:Windows 11 を発表 – News Center Japan
https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/06/25/210625-introducing-windows-11/

なお、初期バージョンではAndroidアプリへの対応は含まれず、「Microsoft Store」でAndroidアプリを利用できるようにする取り組みを今後も続けることが発表されました。

(6)システムセキュリティ
特に企業ユースで重要なセキュリティ機能について、マイクロソフトは以前より、パスワードレス認証に注力しており、パスワードレス認証の規格「FIDO2」を早い段階からサポートしてきました。

Windows 11では、パスワードを使わず、顔認証や生体認証を使用するMicrosoftアカウントを作成できるようになりました。また、OSのセキュリティ強化では、仮想化ベースのセキュリティ(VBS)機能や、TPM(Trusted Platform Module)2.0 チップが搭載されています。

VBS(Virtual Base Security)とは、仮想化技術を用いてセキュリティ上の重要な部分をWindowsから独立した仮想マシン上で動かす技術です。セキュリティレベルを上げ、仮にWindowsが攻撃されても、仮想マシンには侵入できないよう保護されます。

TPMは、PCのマザーボードやCPUに組み込まれることで、暗号化キーやユーザー資格情報、その他の機密データをハードウェア内で保護し、マルウェアや攻撃者がアクセスしたり改ざんしたりできないようにするハードウェアベースのセキュリティ機能です。

そして、TPM 2.0は、「Windows Hello」などの生体認証や、「BitLocker」などのドライブ暗号化のセキュリティ機能に重要な要素となり、デバイスやユーザーなどのID保護を強化します。

「パスワードレス」「ID強化」により、コロナ禍による新しい働き方に対応するため、セキュリティ侵害は起こるものだと想定し常に認証されたユーザーとデバイスのみがネットワークにアクセスできる「ゼロトラスト セキュリティ」の構築が可能になり、誰もが安心してスマートにコラボレーション、共有、プレゼンテーションを行えるようになります。

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Windows11のシステム要件は、Windows 10より厳しくなる?

Windows 11はWindows 10と比べ、メモリ容量やグラフィックスなどの要件が厳しくなりました。Windows 11が動作するシステムの最小要件は、1ギガヘルツ(GHz)以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSystem on a Chip(SoC)を搭載していることです。

また、メモリは4GB RAM、ストレージ64GB以上、システムファームウェアはUEFI、ディスプレイは9インチ以上、HD解像度 (720p)のディスプレイ、セキュア ブート(Secure Boot)対応などとなっています。セキュアブートは、パソコンの起動時に悪意のあるプログラムを実行させないための仕組みで、Windows 8以降をプリインストール(初期導入)しているメーカー製パソコンであれば、大半が初期状態で有効になっているものです。

そして、上述したとおり、TPM 2.0への対応も必要となります。
その他、一部の機能には特定のハードウェアが必要になるため、要件の詳細はWindows 11の公式サイトを確認してください。

気になる無償アップグレードのタイミングは?

Windows 11へのアップグレードにはハードウェア仕様の最小要件を満たしていることが必要です。マイクロソフトは、現在販売中のほとんどのWindows 10 PC は、Windows 11 にアップグレード可能だとしています。

無償アップグレードは2021年後半から2022年にかけて段階的に行う予定だということです。利用中のデバイスがアップグレードの対象となっているかどうかは、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]→[Windows Update]画面で[更新プログラムのチェック]ボタンを押すと確認できるようになるとのこと。

また、2021年6月24日(米国時間)には、現在使用しているPCがWindows 11を動作するために必要な要件を満たしているかどうかをチェックできる公式ツールとして、「Windows 11互換性チェックプログラム」が公開されました(公開直後に一時終了され、その後、後述するInsider Preview向けにプレビュー版として公開されていましたが、9月21日から一般ユーザー向けに利用が再開されました執筆日現在は準備中)。

そして、2021年6月28日(米国時間)には、「Windows 11」の最初のプレビュー版として、開発者向けに「Windows 11 Insider Preview」(ビルド 22000.51)が公開され、早期プレビューの新機能の多くを、実際に試すことができるようになっています。(公開後も随時、ビルドの変更と改善が繰り返されています)。

続いて、PCメーカー各社から販売されているPCのアップグレード対応状況はどうなっているかを見てみましょう。

主要メーカーのWindows 11対応状況は?

主要のPCメーカーから、次のようにWindows 11への対応情報が公開されています。

(1)NEC
個人向け「LAVIE」については、2018年7月以降に発表された製品で最小要件を満たしたものが対象となります。NECの公式サイトにて、アップグレード動作確認製品一覧が公開されています。
法人向けビジネスPC「Mate」「VersaPro」「Mate J」「VersaPro J」については、Windows 11への対応情報ページにて「Windows 11をプリインストールしたモデルなどが公開されています。

(2)日本エイサー
クリエイター用、ゲーム用、家庭用PCについて、Windows 11 の公開後に無料でアップグレードが可能な Windows 10 PC の一覧を紹介しています。

(3)日本HP
特設ページにて、現在のWindowsベースのPCは、Windows 11のリリース時にアップグレード可能になる旨、発表されています。また、英語版のプレスリリース(6月24日付)では、対応モデルとして「Spectre」「ENVY」「Pavilion」シリーズや、「OMEN 16」「Victus by HP 16」といったゲーミングPC、「Elite」「Pro」などのビジネス向けモデル、「ZBook Studio G8」などのワークステーションが挙げられています。

(4)VAIO
Windows 11 アップグレード情報で、個人向け・法人向けパソコンのへのアップグレード対象要件確認済み製品を公開しています。

(5)富士通
Windows 11 アップグレード対象機種一覧にて、「LIFEBOOK」「ESPRIMO」「FMV Lite」「arrows Tab」各シリーズのアップグレード対象機種一覧を公開しています。

(6)レノボ
特設ページにて、無償アップグレード可能なWindows 10搭載PCの一覧を紹介しています。

(7)パナソニック
6月25日付で公開されたページにて「CF-SV1」「CF-QV1」「CF-FV1」「CF-LV9」シリーズがWindows 11に対応していると発表しています。

まとめ

ここまで、Windows 11の概要や主な機能、システム要件やアップグレードの状況などについてまとめました。

Windows 11 は、マイクロソフトの最新OSとして、エンドユーザーと企業ユースの双方に優れた新機能を搭載しています。特に、テレワークとオフィスワークの双方に対応するハイブリッドワークを実現するため、利便性や安全性を両立する様々な機能が搭載されています。

一方、Windows 11はWindows 10よりもシステム要件が厳しくなり、特に企業ユースでは現在使用中のPCの中にはアップグレード対象外のものも出てくる可能性があります。

マイクロソフトでは、Windows 11 の展開計画について「企業向けのベスト プラクティス」を公開しています。これによると、「利用を開始し新機能をテストする」「アプリケーションやハードウェアの互換性など対応状況を評価する」「早期導入ユーザーの決定など計画を策定する」「クラウドベースの管理機能を利用する」といったポイントを示しています。

こうした情報も参考にしながら、スムーズで安全な展開を進めていくとよいでしょう。

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