IT資産管理

スマホ・タブレット・PCをクラウドで一元管理!カンタンMDM、始まる

Written by 武藤 諒

LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版プロダクトマネージャーとして、製品ロードマップの策定や販売計画の立案、マーケティング活動に従事。またMOTEX製品のプロダクトマーケティングにも従事。

スマホ・タブレット・PCをクラウドで一元管理!カンタンMDM、始まる

LanScope An 最新バージョン「Ver.3.0」リリース

Windows95発売翌年の1996年、MOTEXはWindows PC管理ツールのLanScope For(Catの前身)をリリースしました。この十数年でIT 環境は劇的に変化していますが、その一つにスマートフォン・タブレットなどスマートデバイスの誕生は欠かせません。今や仕事、プライベート問わず手放すことができなくなったスマートデバイスですが、法人での利用も拡がり、PC同様に管理が必須となりました。LanScope Anは法人利用が拡がりつつあった2012年9月にリリースし、おかげ様で3,000社様以上のお客様にご導入いただいております。

昨今、MDM(Mobile Device Management)市場ではiOS・Androidに加え、Windowsの管理も求められています。特にタブレットだけではなく、ノートPCやMacデバイスなどもクラウドでまとめて管理したいというお声をいただくようになりました。

※スマホとタブレットの管理方法

一元管理が求められている理由はいくつかあります。
現在の市場では、PCはオンプレミスの管理ツール、スマホ・タブレットはクラウドのMDMツールと製品が異なるのが特徴です。一方で、これらのデバイスを管理する部署はPCを管理する情報システム部門が一手に担うケースが増えています。

スマホとタブレットの管理部門

※スマホとタブレットの管理部門

さらにWindows10搭載のモバイルPCの導入で、スマホやタブレット同様に紛失時の対策のために、MDMを導入し、その流れでまとめて管理したいというニーズが高まっています。
これらの背景から、最新のAn Ver.3.0 では従来の管理対象だったiOS・Android・Windowsタブレットに加えて、Windows7・macOSにも対応し、スマホ・タブレット・PCの一元管理を実現し、管理コンソールを一新しました。
今回は、最新バージョンの特長についてご紹介させていただきます。

LanScope An Ver.3.0 の特長①使いやすさを追求した管理コンソール

管理ツールの導入は「ゴール」ではなく「スタート」です。その管理ツールが使いづらければ、管理者様の手間が増えてしまいます。だからこそ、Anは管理コンソールの「使いやすさ」を意識し、設計・開発をして参りました。
An導入・ 選定の理由をお聞きすると4割以上の お客様に「管理コンソールの使いやすさ」と回答いただいております。
しかしリリースから5年、さまざまな機能を追加・改良したため、管理コンソールのメニューも、機能を追加する度に増えてしまい「直感的」な操作が難しいと、ユーザー様よりお声をいただくこともありました。
また、Windows・macOSに対応しPC管理も実現しようとした場合、iOSやAndroidとは異なる管理の要素も増えるため、画面の構成がより複雑になってしまいます。

そこでLanScope An Ver.3.0では、「機能別」ではなく「目的別」にメニューを再構成し、より「カンタン」にやりたいことを実現できる設計になっています。

※メニューの比較

目的別のメニューであれば、新しい機能が実装されたとしても「何をしたいのか」という目的を軸にメニューを選択すれば良いので、管理者様が操作に迷うことなく、直感的な操作が可能になります。

LanScope An Ver.3.0 の特長②デバイス活用の見える化

LanScope An Ver.3.0ではAndroidに加えて、iOSのデバイス利用ログ取得機能にも対応します。電源のON/OFFやMDMサーバーとの通信可否ではなく、実際にデバイスを操作している時間を集計します。

デバイス活用集計

※デバイス活用集計

お客様とお話していると「社員からiPadを導入したいという声があがったので貸与したが、本当に使っているか把握したい」など、導入したデバイスが利用されているのか把握したい。というお悩みをお聞きします。貸与しているスマホやタブレットの利用時間を見える化し、利用されていないデバイスがあれば回収して必要とする部門や従業員に再貸与するなど、IT資産の最適化・デバイス購入コストの削減につながります。

LanScope An Ver.3.0 の特長③管理・運用の自動化(レシピ機能)

LanScope An Ver.3.0では管理・運用の自動化を実現するために、新しく「レシピ」機能を実装します。レシピとは、あらかじめ設定した条件がデバイスで発生したら、決められた内容を自動実行する機能です。この条件を「トリガー」、実行を「アクション」として、トリガーとアクションを組み合わせたものをレシピと呼びます。

レシピ画面

※レシピ画面

例えば、入社した社員にデバイスを貸与する場合、これまではLanScope Anの管理下に置いた後、必要なアプリやプロファイルを別途配信する必要がありました。
これからはレシピ機能を利用して、設定したアプリやプロファイルを自動配信できるため、別途配信の作業を行う必要はありません。

例にあげた以外にも、毎日、毎週、毎月など定期的に行っている業務や、「○○があったら」必ず行っている業務があると思います。LanScope Anのレシピ機能で、管理者様が日々行っている業務を自動化できるかもしれません。今後は、より幅広いデバイス管理の自動化を実現するため、レシピ機能を強化していく予定です。

LanScope An 今後の構想

MOTEXはPC管理ツールとMDMツールを自社サービスとして提供しており、その両方のノウハウを持っている点が大きな強みです。今後はこの強みを活かし、PC管理・MDMの枠組みを越えて、スマホ・タブレット・PCの一元管理を、今回ご紹介した「使いやすさ」「見える化」「自動化」をいかに「カンタン」にできるかを軸に追求してまいります。今後のLanScope Anにもぜひご期待ください。

Pick Up!
LanScope An Ver.3.0 の使いやすさとは??紛失対策編?

Ver.2.7では機能毎にメインメニュー・サブメニューが分かれています。そのため、位置情報を確認したい場合は位置情報専用のメニューへ、インストールアプリ情報を確認したい場合は、やはりそのメニューへと確認する情報によってメニューが異なってい
ました。
Ver.3.0ではハードウェアやインストールアプリ、位置情報などデバイスに紐付く全ての情報を1つの画面から確認できるよう改良しています。
実際に以下のケースで、Ver.2.7とVer.3.0の操作方法を比べてみましょう。
【Case】
1. 社員Aさんから「デバイスを紛失してしまった」と連絡が入る
2. 昨日と今日の位置情報、稼働状況を確認する
3. リモートロックまたはワイプを実行する
使いやすさ?紛失対策編?

紛失時の対策としてVer.2.7では8つの操作が必要でした。
しかしVer.3.0では、①社員Aさんを検索 ②対象デバイスをクリック③位置情報や稼働情報を確認後、リモート操作を実行の3つのSTEPで完結でき、やりたいことをシンプルに実現できるよう改良を加えております。
これまでも導入いただいたお客様に、導入の理由をお聞きすると「管理コンソールの使いやすさ」と多くのお声をいただいておりましたが、Ver.3.0でも、お客様のご要望を踏まえ、製品の改良を行って参ります。

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