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「働き方改革」をスマートデバイス活用で実現! ドコモの失敗と成功から学ぶ「働き方改革」のメソッド!

Written by ねこずきのねこ。

広報・販売企画・販売パートナー様支援を経て、現在プロダクトPRに携わる。

2016年秋、某広告代理店の事件以降、「働き方改革」という言葉に注目が集まっています。現在、第3次安倍第2次改造内閣は「未来チャレンジ内閣」と名付けられ、「働き方改革」の実現を重点課題として掲げています。月の残業時間には上限規制が設けられ、企業は生産性の向上を図る必要があります。そこで注目が高まっているのがスマホやタブレットなどのスマートデバイス活用です。スマートデバイスを活用することで、生産性の向上や業務効率化を図ることができます。

今回は、スマートデバイスを活用した「働き方改革」セミナーをレポートします。

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<セミナーセッション>

Session1 NTTドコモ

Session2 株式会社ヒューマンテクノロジーズ/KING OF TIME

Session3 インフォテリア株式会社/Handbook

Session4 ワウテック株式会社/WowTalk

Session5 エムオーテックス株式会社/LanScope An

 

NTTドコモも実践!働き方改革成功のキーはルールづくり

セミナーはNTTドコモ法人ビジネス本部 永濱氏のプレゼンテーションからスタート。自社の働き方改革の実践と、そのノウハウについて語っていただきました。

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株式会社NTTドコモ 永濱氏

 

NTTドコモでは「自律とチャレンジを推進する働き方」を掲げており、働き方改革の取り組みとして「ダイバーシティ経営」「ワークスタイルの選択」「健康経営」の3本柱を提唱しています。同社の働き方改革の定義は、単に早く業務を終わらせるということを目的にするのではなく、業務自体の価値やクオリティを上げること点に重点を置かれています。

永濱氏によれば、同社の目指す働き方の定義に沿って環境やルールを整えることで成果が上がっているとのこと。働きやすい環境は人々の能力を最大限引き出します。それにより生産性向上に繋がることで業務の効率化が実現しています。

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しかしそんな同社も最初から順調だったわけではなく、2006年から取り組みを始め様々なツール導入はされていたものの、中々成果に繋がらない状態が続いていたそうです。そこで考え方を変え取り組みを行った結果、成果が出始めました。そのポイントは3点です。

 1:まずは会社にあった運用ルールを作成
  同社の場合、どんな環境でも働きやすくなる環境づくりを念頭におき策定。
  育児や介護などで失われる貴重な人材を守る体制に

   2:社長自ら旗振り、メッセージを出すことで意識づくりを徹底
    一部で実践するのではなく、会社のルールとして浸透させる体制づくり

   3:ルールを明確化する体制を構築
    運用ルールを作成するだけではなく、マニュアル化や研修制度も整備

 

その結果、就業時間の繰り上げ下げのスライドワーク実践においては2015年度は114名だったものが、2016年には288名に。在宅勤務に至っては2015年度170名に対し、2016年には1054名で全社員の1割が選択するにまで浸透しました。反面、2010年は一人当たりの残業時間は310時間だったものが、2015年で280時間までに減少。1人当たり30時間くらい年間残業が減った計算になります。

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NTTドコモにおける在宅勤務のルール例

 
時間外を無くして早く帰るということを目的にせず、企業にとっての「働き方改革」の定義を明確化し、その本質に沿ったルール作りを行えば結果として成果につながります。様々なツールがありますが、重要なのはそれを使うためのルールや環境づくりだと永濱氏は語りました。

製品情報
■NTTドコモ Bussines Online[参照元:NTTドコモ]
https://www.docomo.biz/

 

自社のルールに沿って適合するツールを選択すべし

NTTドコモと言えば、言わずと知れた携帯電話のキャリアメーカーですが、法人向けに運用ソリューションサービス「ビジネスプラス」を提供、お客様のより快適で便利なスマートデバイス活用のサポートを行っています。今回集結したスマートデバイス管理・活用に特化したベンダーは、いずれもビジネスプラスのメニューとなっています。

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ヒューマンテクノロジーズ社 小川氏  インフォテリア社 佐藤氏  ワウテック社 壁本氏

 
後半は、その4社による講演です。各製品とも「働き方改革」に欠かせない企業の業務改善・効率化を様々な切り口から実践できる製品ラインナップとなっています。
 

●ビジネスモバイルの活用により効率化を促す製品ラインナップ

製品名 テーマ 特徴
KING OF TIME 【勤怠管理システム活用】
●勤怠情報の手入力に悩む方
●月末処理に追われている方
●出張勤怠にお困りの方
・勤怠情報の自動化
・Iot利用で場所なども厭わないリアルタイム管理
・集計や計算の自動化
Handbook 【タブレット活用】
●資料の持ち歩きでお困りの方
●プレゼン技術を上げたい方
●外先でマニュアルを見たい方
・外出時提案のペーパーレス化や電子マニュアル
・プレゼンテーション機能や情報共有
・教育のための利用
Wowtark 【ビジネスチャット活用】
●やり取りを円滑にしたい方
●情報収集を効率的にしたい方
●海外通話を頻繁にする方
・気軽に入力でき立場の垣根を壊したコミュニティツール
・LINEやFacebookのような機能でタイムリーさを優先
・国内外問わない無料通話

製品情報
■KING OF TIME[参照元:株式会社ヒューマンテクノロジーズ]
http://www.kingtime.jp/
 
■Handbook[参照元:インフォテリア株式会社]
https://handbook.jp/
 
■Wowtalk[参照元:ワウテック株式会社]
https://www.wowtalk.jp/

 

ツールで効率化を図るとともに気になるセキュリティ対策も担保

このようにスマートデバイスを効率的に運用するための様々な機能を搭載したアプリが存在していますが、スマートフォンやタブレットを導入に際してそれらを管理するMDM導入は当たり前の時代になっています。本セミナーの最後に登場したのが、スマートデバイスの見える化ができるMDMツール「LanScope An」です。

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エムオーテックス株式会社 鹿屋

 

今やビジネスモバイル導入企業の8割がMDMを導入・導入検討している時代になっていますが、市場には様々なMDM製品がありその選定に悩むこともしばしば。ではどの様な基準で製品選定を行えばよいのでしょうか。

実際に導入した企業に向けたアンケートでは、製品選定のポイントとして「管理機能の豊富さ」「UIの使いやすさ」が上位を占めており、LanScope Anはこの上位の条件に合致した製品としてユーザー様に評価を得ています。他にもアンケートでは上位に入っていませんが、Android・iOS・WindowsのマルチOS対応による数多くのスマートデバイスにも対応しており市場ニーズに合致した製品といえます。

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LanScope Anの基本機能は「資産管理」「位置情報管理」「操作ログ管理」「セキュリティ対策」の4つです。それらを活用することで、スマートデバイスの利用状況が見える化が実現し、スマートデバイスを守る以外に、働き方改革にも活用することができます。

 1.業務改善
  YouTubeを1か月で40時間以上閲覧している社員を発見!
   ∟注意喚起を行い、最適なデバイス利用を促す

 2.勤怠管理
  残業申請が出ていないのにお客様と電話としている
   ∟残業申請の徹底と業務が適切に振り分けられているかを調査

 3.業務効率
  営業成績の良いチームは有償で購入したアプリを頻繁に利用
   ∟スマートデバイス活用の社内事例として共有
 

ビジネスにおけるスマートデバイス管理にMDMツール導入はスタンダードになりつつあります。導入がまだの方は是非、ご検討ください。しかし前述で永濱氏が語った通り、どれだけ素晴らしいツールを導入しても、それを使いこなせなければ意味がありません。そのためにはルールが必要です。企業の運営方法にあったルールを策定し、それを実現できる製品制定をご検討ください。

製品情報
■LanScope An[参照元:エムオーテックス株式会社]
https://www.lanscope.jp/endpoint-manager/